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[Radio] 430MHzでFT8

2020年05月06日 22時 更新

本日 ひさびさに 430MHzのFT8に QRVしたところ、初めて 1エリアとQSOできた。

1エリアとは 以前 何度もQSOできているのだが、すべて山からの移動運用。しかも 4月の 1エリアは 移動でもやってない。

QSOの相手は JN1JFC。おそらく茨城局だ。時間は17時過ぎ。初めは 144でもお馴染みの飛行機散乱っぽい入感だったのだが、ジワジワとSが上がり、けっきょくトータルでは 5分以上入感していた。入感時間が長すぎるので、ダクトのような伝搬が重なった多重伝搬ではないかとも思われる。


本日はお昼過ぎから ずっと 430FT8をワッチしてみたが、430MHzのFT8は だいたい次のような感じであった。

  • 信号強度: 144と同等。
  • 持続時間: 144よりも短い。せいぜい1分。
  • 入感頻度: 144よりも少ない。QRV局数も少ないと考えられる。

144と同様、飛行機がらみの散乱と思われるが、この波長では 鏡面反射に近いのかもしれない。

なお、受信のみだったが、次の2局も複数回入感していた。

JK1MZT JA0POI/0

430のFT8も局数が増えれば面白いだろう。ダクトの頻度も144にひけをとらないと思われる。



2020.5.6 追記:

本日は 2局目の1エリア 埼玉の JH1KNRをゲット。

前項で『144と同様、飛行機がらみの散乱』と 書いたが、いくらかでも裏付けになるものがないかと 以前紹介した www.flightradar24.com*1をチェックしつつ CQを出してみた。

当方のQTH 能代と首都圏の距離は ほぼ 500km。飛行機が水平飛行をしているとすると、やはり 反射体として使いやすいのは ほぼ中間の250kmあたりを飛んでいる時ではないだろうか・・*2 と いうことで、電波伝搬ルートの ほぼ中間地点である 山形/新潟/福島県境付近*3を通過する飛行機に着目。


当方の CQに対し JH1KNRが呼んできたのが 17時16分。flightradar24.comのタイムラグがどれほどなのか定かではないが*4、確かに中間地点に国際線と思われる飛行機が飛んでいる・・

すぐに返したのだが 再び 呼んでくる。どうも 当方の 応答を受信できていないらしい。件の飛行機は もう新潟県に行ってしまって反射体が無くなった。

しかし、もう少し待てば 別の飛行機が中間反射ポイントにやって来そうだ。ここは辛抱じゃ・・ ひたすら RPTを送る。

7分後、別の機体が中間反射ポイントに到達すると・・再び当方をコールしてきた。ところが、ちょっと小さめの機体で反射効率が悪いのか RPTを送っても Rが返ってこない。

さらに5分後、また別の機体が中間反射ポイントに到達し、R-13が返ってきた。RR73を送るが、またまた 沈黙。

もうダメか・・と 思ったが、もう1機 ちょっと離れているが 中間反射ポイントに来てくれそうな機体を発見。それを待ちつつ ひたすら RR73を送る。

その8分後、再び R-13を送ってきた。RR73は 届いていないのか。しかし、向こうも よく粘ってくれている。

と 思ったら、1分後 73が返ってきた。やたっ!! QSO成立。21分かかった。144MHzのMS以上だな。(^^;)

以上のとおり、当方で受信できたときには すべて 山形/新潟/福島県境の中間反射ポイント付近を飛行機が飛んでいたのである。この1回だけで 検証できたとはいえないが・・


飛行機の時間 に つづく・・


*1 このサイトが利用している ADS-Bは、電波法に規定される『特定の相手方に対して行われる通信』ではないか・・という疑義も存在するが、ADS-Bの『B』は Broadcast すなわち『放送』で あるとして flightradar24.comは これを否定している。

*2 航空機の高度は 20000~40000フィート(6000~12000m)なので、一般的な 対流圏の屈折/散乱と同程度の伝搬距離となる。Max 600km程度。(ダクトは別)

*3 磐梯朝日国立公園あたり

*4 中には 数分遅れの情報もあるが、ほぼ リアルタイム とのこと。

Tada/JA7KPI : 2020年04月25日(土)

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