標記の件については 以前にも書いている。今回は その続編。と いうか、次期アンテナシステムのための備忘録。
位相切り換えのための同軸スイッチは 現状では スタックの UPPER側に入っている。スイッチや接続ケーブルの線路長分の14度だけ位相が遅れるということになり、2度ほどビームが上を向く恰好になっている。これが図の『青』。
同軸スイッチを LOWER側に移した場合が『赤』。ビームは 1度ほど下を向く。2度じゃないのは HFの3エレの影響である。
現状(スイッチUPPER側)のまま 逆相給電にしたのが『緑』。±30度方向にビームが出る。
さて、ここで問題。上記 三つのパタンのうち、背景雑音が一番小さいのはどれだろうか。
で、実測してみた。
アンテナは南向き固定。バンド内の静かな周波数で AF出力レベルを複数回にわたって測定。
答は・・ 『緑』現状の逆相が 最小。次に『青』現状の同相。最も雑音が多かったのが『赤』のLOWER側にスイッチを入れた場合だった。ただし、おのおのの差は わずか 1dB程度であった。
『青』『赤』と来て『緑』が一番ノイズが大きいのでは・・と予想していたのだが、実はそうではなかったのである。まあ、俯角30度というと ほぼ隣のお宅を向いてるわけだが、ウチのお隣さんは優秀なロウノイズのお宅だったということか。50MHzでは・・(^^;)
また、『青』の現状同相では、-50度方向に結構なサブローブがあるが、逆相の結果から考えると、この方向のノイズは ほとんど問題にならないということになりはしないか?
さてさて、そういうことになると、次期アンテナシステムは・・・ To Be Continued.