自宅の 5エレスタックのビームパタン等について、備忘録としてまとめておく。
50.620MHz FT-655 プリアンプOFF/ ATT ON/ AGC SLOW
送信点: 中川原堤防。標高8m地上高2mDP。距離: 512m。俯角: 1.4度。方位: 55度。
壁面の角度がピッタシなのか、150度方向の某ビルからの反射波を拾っているもよう。
なお、信号源は水晶と2SK241とFCZコイルで作ったテキトーな発振器。グラフの数値軸は、Sメータ指示値。*1
反射波の影響を排除するため、信号源をちょっと近めに移動。
送信点: 某体育館の生け垣。標高7m地上高1.5mDP。距離: 123m。俯角: 6.4度。方位: 302度。
近くなったため俯角が大きくなり、同相/逆相の差が小さくなっている。
F/B比は、フロントとバックのSの差が 6なので、6×3dB=18dB・・となるわけだが、もう一声・・ Sの差 7で21dBほしかった。まあ、イイカゲンな測定だし、誤差の範囲でオーライか。(^^;)
怪しい行動を繰り返すのは やめたかったが(^^;)、信号源をもっと近くすれば同相/逆相の値がひっくり返るだろうと・・あぁ、やめられない止まらない。
送信点: 某駐車場のブロック塀。標高7m地上高1.5mDP。距離: 51m。俯角: 17度。方位: 196度。
なお、すべての測定においてフロントの最大方向のSを 9に調節した。
105度方向の出っ張りは、おそらく当家の向かいの倉庫からの反射波を拾ってしまったもの。
測定できる水平面はさておき、垂直面のビームパタンを自由空間で計算してみると、このようになる。赤が同相、青が逆相。
当然ながら、逆相では上下の各アンテナの最大ゲイン方向・・つまり水平方向の信号は打ち消しあってゼロになってしまう。
距離が近くなると、下向きに出ている逆相ビームが利いてくるので同相/逆相の S値が逆転するわけだ。
こちらは、赤が位相切替の同軸スイッチをスタックの上側に入れた場合、青が下側に入れた場合のシミュレーション。
位相切替ギミックの記事で、スイッチが同相側でも14度の位相差があると書いたが、スタックの上側を14度遅らせるのか、はたまた下側を遅らせるのかで どう違うのか・・
当初は、上側に同軸スイッチや移相ラインの損失が加算されるのが嫌で下側に同軸スイッチを入れたのだが、上側に入れた方がビームが少し上を向くことで近距離のノイズ源から逃れられるのではないか・・と考え直したのだった。
ちなみに、逆相側では同軸スイッチや移相ラインの入るのが上下どちらであっても、下向きビームの方がゲインが高くなる。これは、下側アンテナに近接しているHF3エレの影響と思われる。*2
こちらはリアルグラウンドでの垂直面指向性。赤が位相切替の同軸スイッチをスタックの上側に入れた場合、青が下側に入れた場合。
フロントゲインや F/B比にはほとんど差がないが、10度や25度あたりのNULLが少し埋まっている。*3
というわけで、現実のアンテナも同軸スイッチ/移相ラインがスタックの上側に入るように変更済みである。
しかし、9月に入って50MHzのCONDXは 移動してもイマイチで、ましてや常置場所からでは ほとんどダメダメ状態。はぁ~ orz
こんな状態で、オール秋田や全市全郡コンテストは・・ って、50MHz出るヒトいるのか!?
追記 → アンテナ改造
*1 グラフは MS Excelで作成したが、Excelのバージョンが旧いためか 思い通りのグラフにできない。(^^;)
*2 シミュレーションは、HF3エレのエレメント込みで おこなっている。
*3 もっとも、これは周囲に家屋等がない理想状態なので、トタン屋根の二階建て家屋が多い現実とは異なるものと考えられるが・・ この件については、稿を改めることとしよう。
(洒落じゃなくて)なかなかFBですね。<br><br>14度は50.1MHz、短縮率0.67で15.6cmの長さになるので、それくらいの長さの中継ケーブルを作って短い方に挿入するのも良いかも。<br><br>* 14*0.67*300*100/(50.1*360) = 15.6<br><br>2m差で逆相、1m差で90度なので、他の長さもシミュレーションを掛ける価値があるかも知れませんね。
各アンテナからのケーブル長の誤差もあるし、完全に位相差なしにするというのは困難かもしれません。まあ、来年6月頃まではこのままかと・・