ZCR/bLOG


[Radio] トタン屋根の影響 2

2015年02月20日 23時 更新

SSNが まさかの 200寸前という状態で、今後のDXペディ参戦にも期待できるかも・・という状況だが、今回は 1年前のFT5ZMにおける24MHzの交信につき考察してみた。

トタン屋根6枚 in MMANA

1年前のbLOGにも書いたが、「24MHzでは DPよりも逆Lの方が強かった」。

当然DPの方が強いと思っていたものだから、この結果は驚きであった。

で、ずっと気になっていたわけだが、MMANAを使って自宅や隣家の屋根をひっくるめて計算させれば指向性利得の差として この理由が見えてくるのではないかと・・・


24MHz 水平偏波。赤:逆L 青:DP。0度=南西。水平面パタンは打ち上げ角12度方向。

ところが、当時のSメータ振れ具合からは7dB程度の差が認められているにもかかわらず、水平偏波ではせいぜい2dB程度の差しかない。*1

しかも DP勝ってるやん。(^^;)


24MHz 垂直偏波。赤:逆L 青:DP。0度=南西。水平面パタンは打ち上げ角12度方向。

で、垂直偏波にしてみたら いちおう10dB程度の差が現れたのだが、これってホント?

つまり、FT5ZMの信号は電離層反射により楕円偏波となり、交信時 当地では 垂直偏波成分の電界が強力*2だったと。

それにしても、これでは絶対利得が低すぎるのでは? それだけCONDXが良かったということなのか。

というわけで いちおうの答えが出たものの、屋根のデータ化はまだまだ不完全*3だろう。さらなる修行が必要・・かもしれない。*4

それにしても、この指向性パタンでは Navassa*5には苦労しそうな気がする・・・



2015.2.20 追記:

けっきょく・・というか、当然というか・・ Navassa/K1N は 全滅。

全滅・・というか・・呼べなかった。とにかく、聞こえない。

唯一、聞こえたかな?・・というのは 7MHzのみ。それでも完COPY能わず。蚊の鳴くようなCWが聞こえ、これが K1Nに違いない! とは思ったものの、コールサインを完全に確認することはできなかった。

F層のマルチホップなので海上ではなく北米大陸の地面での反射となり、減衰が激しいのだろう。パイルアップ上の「北米の壁」もあるし、SSNも200寸前で急降下してしまった。

当方のアンテナについても、南西方面はまずまずだが北東方面はNG。こんなんでできるわけがない。しかしながら、これだけ聞こえなければ逆に 妙に納得できるのであった。(^^;)

やはり、自宅シャックのアンテナを なんとかしなければならぬようである。


*1 TOTAL PULSEが 8192を超えないよう、MMANAでの計算では DM1 DM2の値を減少させた。

*2 というより、水平偏波成分がほとんど無かった(?)

*3 やはりメッシュじゃないのが問題と思われる。

*4 アンテナの不整合損失が計算されていないというのもある。

*5 北東に約12,500kmで、FT5ZMよりも遠い。

Tada/JA7KPI : 2015年01月31日(土)

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