アナログTV放送が、今年(2011年)7月24日で終了する。
番組は 7/24のお昼(正午)で終了。ブルーバックの「アナログ終了お知らせ画面」になり、同日中に停波になるもよう。
実は地デジ関係の仕事もしてるらしい(^^;)KPI。ところが、居間は地デジ化完了したものの自室は未だアナログであった。
しかしながら、前述のとおり仕事がらみということもあり、地デジ対応TVをどーんと購入・・するのではなく、現時点では「地デジチューナ」で逃げるということでよくね? ・・という結論に至ったのであった。*1
まず、念のために「地デジチューナ」を借りてきた。
TVアンテナについては、以前からこのbLOGに写真が載っているが、これを借り物チューナに接続したところ、あろうことか ぜんぜん受信できないのである!!
もちろん、アナログは受信できる。いったいどーなっておるのだ。
いろいろ試行錯誤していたら、チューナのアンテナ端子に同軸ケーブルを直接 突っ込んだら受信できるようになった。
それまで使っていたコネクタは、右のとおり、プラスティック製の昔よくあったヤツ。
最終的には、チューナのアンテナ端子へ接続するコネクタを左のようなタイプのもの*2に交換した。
古いタイプは、どう見てもVHF用といった感じ。
いや、まさかコネクタでこれだけ違うとは考えていなかった。地デジは 500~700MHz。やはりUHFなのである。古いタイプだと、高い周波数でのインピーダンス整合に問題が出てくるのだろう。
ここでようやく某大手電気店に走り、地デジチューナを購入。広告チラシにあったIODATAの HVT-TLSD/Rをセール期間最終日*3にゲット。*4
しかし、これがハズレだった。いわゆる初期不良だったのである。
どういう症状なのかというと、いちおう受信はできるものの、ブロックノイズ出まくり。しかも、受信レベル不足でしょっちゅう受信不能に陥ってしまう。
チューナのメニュウの「アンテナレベル」を表示できる機能で確認すると、レベルが大きく変動している。その差は20~30だ。
これが dBμならスゴイ話になるが、アンテナレベルの数字の表示は各社まちまちなので、どの程度の変動かはわからない。が、このチューナでは、アンテナレベルが50以上じゃないとマトモには映ってくれないようだ。*5
で、試行錯誤の過程でTVアンテナの位置も変えることになってしまった。*6軒下から発泡スチロールのスペーサを介してロープで引っぱって固定。
念のため、再度チューナを借りて来て、現アンテナで問題なく映ることを確認後、某大手電気店に出向き、取り替え要請。*7
ひととおり説明すると、わりとすんなり取り替えに応じてくれたけど、アンテナとの相性云々のリアクションはねぇだろ。もっとお勉強するよーに>店員。(^^;)
さて、チューナ取り替えてみたら、これが完璧。ノー・ブロックノイズ、ノー・プロブレムだ。
ここで、以前自作した地デジ用アンテナを試してみよう。
したっけ、これまたノー・ブロックノイズ、ノー・プロブレムなのである。ホンマかいな。
さすがデジタル放送。アタリマエだが、ブロックノイズさえ出なければ、もう完璧画質なのである。
ただし、残念ながらアンテナを窓から外して部屋の中に移動させると、数十㎝ですぐに見えなくなってしまう。*8
ここで、自作アンテナのままアナログ放送を受信してみた。それが右の写真である。
以前は、画面右上に「アナログ」と出るだけだったのが、今では「地上デジタル放送への対応をお急ぎください」やら「地デジの相談はデジサポ秋田へ 018-803-1100」・・と、ウザいのなんの。*9
サブリミナルどころか、ねちねちイヤミ言われてるみたいで、これを見つづけることは、はっきりいって苦痛かも。
いや、そうじゃなくて(^^;)、画質のハナシである。
やはり自作アンテナ+アナログではかなりS/N比が悪い。しかし、これがデジタルになると完璧になってしまうのである。
しかも、これで空中線電力*10は 1/10*11なのだから、それなりにスゴイ技術なのであろう。
ここで、各アンテナごとの受信レベルを記しておく。
実ch | 周波数MHz | 局名 | 窓貼付自作 | 軒下八木 |
40 | 635 | AAB | 75 | 96 |
42 | 647 | NHK G | 84 | 98 |
44 | 659 | ABS | 84 | 93 |
46 | 671 | AKT | 72 | 86 |
53 | 713 | NHK E | 74 | 91 |
なんか、フルスケール=100としているようにもみえるけど、これがdB表示だったら、通常よりも20~30程度大きい数字になっているのかな・・という感じ。
レベル変動は極めて小さく、±1~3といったところ。
なお、能代地区でのNHK教育は、7/25以後 45chに変更される手はずになっているので、チャンネル設定をやり直す必要がある。*12
最後に、HVT-TLSD/Rの中身を晒しておく。
いやー、ワンボードですよ。すげーなー。*13
えっ!? なんでバラしたのかって??
そりゃ、高周波が好きな無線家として当然のことですよ。
しかしナンですね、接触不良になりそうなところはほとんど無いし、イジるところなんぞまったく無いわけでして・・あぁー、バラしても意味なかったよなぁ・・・え、えっ!?*14
*1 ホントに7/24でバッサリ切っちゃうの!? ・・現在の各放送局のアナログ放送の免許の有効期間は、ちゃんと7月24日まで・・となっているそうなので、これを守らないと電波法違反になってしまうのである。ま、告示でどうにでもなるのかもしれんが。
*2 F型コネクタ。「F型接栓」としてホームセンタなどで市販されている。
*3 金曜日。決してこのために仕事休んだのではない。
*4 価格= 4千ん百ん十円・・某アマゾンとほぼ同じ値段。
*5 地デジの場合、電界強度60dBμV/m以上あれば安定受信が可能といわれている。50dBμV/mでまあまあ、40dBμV/mでちょっとキビしい、30dBμV/mでは受信不能・・という感じ。もちろん、このチューナのアンテナレベル表示の単位は独自のもので、dBμV/mではないと思われる。取説には「55以上を推奨」と書いてある。
*6 アナログTVの受信状況は元の場所(ルーフタワー下)の方が良いが、地デジAKT(46ch)の受信レベルがまったく足りない。軒下に移したら地デジの状況は良好となったが、この位置でアナログTVはノイズっぽくなってしまった。もちろん、アナログTVは19ch~35ch、地デジは40ch~53chという違いがある。アンテナ位置/高さは、アナログと地デジで変えた方が良い場合もあるということだ。
*7 アンテナレベルの変動幅が異常に大きく、かつ その変動周期が極めて短い・・したがって、しょっちゅう受信不能になってしまう・・つまり、このチューナは壊れている・・と主張。
*8 窓は中継局方向(東)に向いている。距離は約8.7km。
*9 2010年9月ころから常時レターボックス化による「常時告知スーパー」が開始された。当初から地デジを観ているヒトには判らない世界・・である。
*10 いわゆる送信出力。
*11 アナログ100W→デジタル10W 能代中継局の場合。
*12 二ツ井地区でのチャンネル変更は既に完了しているため、今後の変更はない。このほか、夏場の異常伝搬(ラジオダクト)による新潟との混信解消のため、八森局と秋田本局のチャンネル変更が予定されている。八森/秋田局を見ているお宅は要注意。
*13 もっとも、電源はACアダプタで別になっている。このACアダプタが曲者で、ものすごいスイッチングノイズをまき散らし、同じ部屋の中ではAMラジオと同時には使用できない。
*14 知らぬが仏。(^^;)
黒プラスチック製の昔良くあったコネクタは、中に75:200Ωか75:300Ωのフェライトバランって入ってない?うちのは入ってたけど...一回開けてみれば?<br><br>うちは某オクで複数台調達したPanaのTU-MHD600を配ってて評判良いです。これと某所で拾ってきたPanaの32型アナログハイビジョンできれいに写ります。
はい。だいぶ前に開けてメガネコアのバランを除去。バランは他に転用済みです。<br>TU-MHD600・・高級品ですねー。ウチのより10Kも高いみたいです。<br>今 気づいたんですが、地デジチューナって、50MHzや145MHzで結構ノイズを出していますね。AMモードで「ザーーーッ」てな感じで聞こえます。なんかイヤな予感が・・(^^;)