あまりTVを観ないヒトなので、以前、MISCネタとして地デジのことを書いたけど、パート2はアンテナがらみなのでRadioネタということで。
能代市での地デジ放送開始からしばらく経過したが、隣の市である北秋田市でも放送開始となったようだ。先日、地デジの周波数関係を確認してみようと久々にチャネル設定をイジってみたら、北秋田市(鷹巣)の放送波も能代市(鶴形)のものと同様の画質で視聴可能であることが判った。
ch | 周波数MHz | 中継所 | TV局 |
15 | 485 | 大館 | NHK G |
22 | 527 | 鷹巣 | NHK E |
24 | 539 | 鷹巣 | NHK G |
26 | 551 | 鷹巣 | ABS |
29 | 569 | 秋田 | AAB |
39 | 629 | 鷹巣 | AKT |
40 | 635 | 能代 | AAB |
42 | 647 | 能代 | NHK G |
43 | 653 | 鷹巣 | AAB |
44 | 659 | 能代 | ABS |
46 | 671 | 能代 | AKT |
53 | 713 | 能代 | NHK E |
さすがにデジタル*1テレビである。能代と北秋田の区別はまったくつかない。ただ、チャネルの番号だけで区別できるだけなのだ。そうやって他のチャネルもスキャンしていくと、大館市や秋田市とおぼしき放送波も確認できたのである。
左の表が自宅で確認できたチャネルだ。
で、鷹巣局が見えるのなら、簡単な室内アンテナでも能代局が見えるのではないかと考え、設計製作してみたのが写真のアンテナなのだ。
素材は直径1.6mmの銅線。タテ12.3cm、ヨコ15.2cm。左右の端から4.1cmにそれぞれ1本、上の端から4.4cmに1本。もちろん、エレメント交差部分はしっかりハンダづけ。給電は下の辺のエレメントの中央からすることになるが、インピーダンスは300Ωなのでケーブルが75Ωの場合は整合器が必要。試作アンテナでは1.5C2Vを使ったUバランを使っている。*2
このアンテナは、周波数特性的には35ch以上のチャネル用となる。UHF帯全域にわたって使用可能なアンテナの設計はかなり難しいようだ。
とりあえず、アナログ35chのAKTがそれなりに映ることを確認して地デジに換えてみたのだが、どのチャネルも電界強度不足でまったく映ってくれない。がーん、ダメか。アナログからデジタルになって、中継局の送信電力も100Wから10Wに低減されているしなぁ。*3
アナログで、かなりノイジーで見続けるのがつらいような信号強度ではダメ。アナログTVがノイズっぽくてもしっかり映っているような状況でなければ、地デジは映らない・・・といっていいのかな?
このアンテナは、やはりゲインがそれほどとれず、大都市などの強電界地域用のアンテナということになるのだろう。
今回は失敗に終わったけれど、ある程度ゲインのあるアンテナを自作してちょこっと設置する*4ことでノイズやゴーストから逃れることができるわけで、市販の高価なアンテナを高い手間賃はらって屋根の上にあげなくてもいい可能性が出てくるのは歓迎だね。
*1 英語的には ディジタル なんだけどな。
*2 ただし、周波数特性等は測定していない。300→75Ωの変換トランス等を使った方がいいかもしれない。
*3 それでも一定以上の電界強度であれば実効的なS/Nを稼げてしまうのだから、スゴイよな。
*4 実験していないが、このアンテナでも屋根の上に出せば地デジ試聴可能と推測する。