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[Radio] C520再び

2010年09月15日 23時 更新

以前も書いたが、自身の生体光学レンズ焦点距離調節機構の劣化進行を自覚できるようになってしまっている。
今のうちにできることはやってしまうのがよかろう(お金かからないのなら)・・というわけで、再び C520の修理 に挑戦だ。

C520といえば、長年使っているうちに、送信時「ピーーー」という発振音がカブる・・という問題が発生することは良く知られて・・いるかどうかは定かでないが、当方のC520はそういう症状が出てしまい、送信すると「またKPIが悪さしてるな」などというバレバレ状況となっていた。

コンデンサC337交換後のC520基板

「ピー音」は、144/430どちらでも同じように乗っているが、送信音をチェックすると、マイクからの変調音はいちおう正常に乗っているっぽい。
ということは、マイクアンプ周りが怪しいわけだ。ここで回路図を見てみることにしよう。当然ではあるがマイクアンプはV/Uで共通の回路となっている。

C520は電解コンデンサがワケありで*1・・という話は前にもした。マイクアンプ部分には電解コンデンサが2個使われている。
で、もし容量抜けをおこしたら発振回路と化す可能性があるのはどちらのコンデンサか・・と、考えたら、それは C337 (4.7μF 25V)である・・という結論に達したのである。

ジャンク箱をさがしてみるが、代替用の小型コンデンサは見つからない。しかたないので、普通のものを寝かせて取り付けることにする。まあ、なんとかなるっしょ。

ハンダごてを使って部品の撤去と取付けをおこなったが、細いとこが良く見えんわ、手は震えるわで、沙羅双樹の花の色(^^;)である。

それでも写真のとおりなんとか交換完了し、筐体を組み直して電源ONし送信すると・・きれいな変調が。ビンゴであった。
なお、交換した元のコンデンサは、マルチメータで測ってみると、0.001μFまで容量が抜けていた。*2

というわけで、今さらながらの基板実装であった。
先般、某はやぶさ絡みでその筋の本を読んだのだが、宇宙機の基板はチップ部品であっても手作業で実装しており、そのため一般的なチップ部品よりも少し大きくなっているのだそうだ。
「達人のハンダはツヤが違う」などという話もあり、実に興味深かった。KPIのは・・あ、イモハンダかも。

*1 C520を「名機」だとは思わない。むしろC500の方なんじゃないか・・とか。設計は悪くないといえるが、少なくとも このようなコンデンサ問題を(実は)かかえていた無線機が名機のワケがないのである。

*2 この後 電源回路の安定動作のため、C241(1μF 50V)とC231(33μF 6V)も交換した。けっきょく同タイプの電解コンデンサを一気に交換するのが やはり正解なのか。

Tada/JA7KPI : 2010年09月15日(水)

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