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[Radio] トライバンドDP更改 etc.

2010年11月10日 21時 更新

自宅の 3線式トライバンド・ダイポールをひさしぶりにいじった。

これは、10MHz用のダイポールに18MHzと24MHzのエレメントを継ぎ足し、さらにその後AO-7対応のため24MHzエレメントを切り詰めて28MHz用にしたものだ。

今回は、こいつを 14MHz + 21MHz + 28MHz に変更してみた。

3線式トライバンドDP

14MHzに関しては、特に問題は無い。エレメントを切り過ぎないように注意するだけだ。エレメントを張り直すと周波数が上がってしまう場合があるため、少し長めにしておいて微調整する。

で、10MHz用エレメントを切って14MHz用にした時点で、あら不思議、18MHzが使えなくなってしまうのだった。もしかして、14MHzと近過ぎるからなのか。つまり、しかたなく18MHzを21MHzにしたのである。
同様に、21と24や、24と28という組合せもダメのようだ。

SWRを測定してみると、14MHzはバンド内OKだが、21MHzは帯域が狭く、SSBバンドの上の方は SWR>2。28MHzにいたっては、2未満になってくれない。どうもインピーダンスが高くなっているようだ。前にも書いたが、やはり2線にとどめておいた方がいいのかも。

さて、このアンテナ、なぜか7MHzや10MHzでもSWRは2未満であり、おぉっ!! こりゃ使えるかも・・と喜んだのも束の間・・実際に電波を出してみると、まったく飛んでくれないのであった。RIGが壊れたのかと思ったよ。ま、飛ばなくてもいいのだけれど、なんでSWRが下がっているのか原因不明なのは精神衛生上よくないのである。(^^;)


さてさて、本日(3/8)は朝から衛星にQRVし、移動局を追っかけていた。上記のトライバンドDPの作業はお昼ころ。

その後、435MHzのプリアンプの入力部コイルを元に戻した。
ゲインを稼ぐことができたので、以前コイルのインダクタンスを増やしてみたのだが、雑音指数的には、前の小さいコイルの方が良いみたいだったからである。

その後のFO-29へのQRVでは、ノイズが減って了解度が上がったような感じだったので、これでいいのかな・・と。

そのほか、50MHz用の自作アンテナカプラ(π型)を改造したり、自転車のタイヤを交換したり・・と、またーりした日曜日であった。*1


2009.05.15 追記:

トライバンドDPに使用していた大昔のRAK製のバランの調子が悪くなった。14/21MHzではそうでもないが、28MHzでSWRが悪化してしまったのだ。

取り外してバラン単体(+50ohmダミー)でSWRを測定してみたら、やはり20MHzを超えるとワケの分からないSWR値になっている。雨がしみ込んだところにパワーが入ってコアが割れた・・のかもしれない。

3線式トライバンドDP 新給電部と 分割コアによるフロートバラン

そこで、同軸ケーブル(5D-FB)も新品に総入れ替えし、バランを介さず直接つなぐこととしてみた。いちおう、分割コアをケーブルに咬まして、いくらかフロートバランっぽい動作も期待する。

で、再構築してみたわけだが、SWRは14.05MHzで1.5 14.25MHzで1.4。21.05MHzで1.1 21.25MHzで1.7 と、まあ良い成績。

ただ、28.05MHzでは1.7で、これはもう少し下がってほしいのだが、周波数を上げても下げてもSWRが悪化するため、エレメント長を変えるわけにはいかない。

そこで、分割コアの位置を変えてみよう・・と、給電点からズルズル降ろしていくと、給電点から 2m80cmくらい降ろしたところでSWR=1.4となった。コア位置は28MHzでのみ効き、14/21MHzでの有意差は認められなかった。

これって、モロにケーブルに定在波が乗っているのだろうが、現時点では特に I等の問題は出ていないし、風でアンテナが揺れてもSWRに変化は生じないため、とりあえず放置することにした。(^^;)

ちなみに、50.05MHzでは なぜかSWR=2であり、カプラ無しでもかろうじて使えるレベルである。

なお、前の方に出てきた「なぜか7MHzや10MHzでもSWRは2未満」というのは、完全に解消している。もしかしたら、同軸ケーブルの劣化による症状だったのかもしれない。


2010.11.6 追記:

28MHzエレメントを一番上に

衛星AO-7の聞こえ具合がイマイチどころか イマ3 くらいのレベルでしかないので、エレメント・スペーサを接ぎ木し、一番下に配置されていた28MHz用のエレメントを14MHzの上(一番上)に配置変更してみた。
また、エレメント下端も0.5m程度持ち上げた。

この変更により、28MHz用エレメントがトタン屋根からかなり離れることとなったため、同バンドにおけるSWR最小周波数(≒共振周波数)はかなり上昇し、数十cm電線を継ぎ足すこととなった。
なお、14MHz/21MHzにおいても若干周波数が上がったが、誤差の範囲であったため継ぎ足しはおこなっていない。

結果としては、若干良くなったような気がするものの・・はっきりいえば有意差は認められなかった。
根本的には、やはり給電点高をもっと上げないと・・つまり、2階の屋根の上に出さなくてはならないのだろう。

しかし、明日はもう立冬である。ルーフタワー復活は春以降ということになろう。

Band(MHz)13.8514.0014.1014.2014.3520.9021.0021.0521.1021.1521.2021.3521.4021.45
SWR 1.51.21.11.071.11.51.11.21.51.71.31.72.02.5
Band(MHz)27.9028.0028.1028.2028.3028.35おまけ49.2050.00
SWR 2.01.41.11.52.02.52.53.5


なお、現時点でのSWR特性は上記Tableのとおり。 14MHzは良いが、21MHzは少し帯域が狭い。28MHzにいたっては、完璧に狭く、アンテナチューナ無しではSSBバンドへのQRV能わず・・である。

*1 ホントは仕事いっぱい溜ってるのに・・こーゆーのを「逃避行動」といいます。(^^;)

Tada/JA7KPI : 2009年03月08日(日)

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