JF1KIC局が/8有珠郡からAO-7で出るという。うぐっ! MEL<10度ではないか。こんなん、普通だれも呼ばんぞ。
しかし・・・これは、移動して迎撃せねばなるまい・・・(^o^)
というわけで、ごく近場でちょっと高いところ・・三種町 石倉山 QN00BB へ。*1
ついでにちょっと狭いけれど、有珠郡1交信できればOK。アンテナを回す必要もない。それに、ここなら衛星方向は仰角1度未満でもOKだ。
アンテナ設営は、悠々と間に合う予定であったのだけれど、なんせ設計したてのアンテナなもんで、思ったより時間がかかり、準備OKとなったのはAOSの1分前。
普通、こんな状況では「準備OK」とはいわない。はっきりいって汗だく。(^^;)
当地でのAOSは15:32。カスカスを覚悟していたのだが、おぉ!!意外と強力!!・・などと驚いてたら、自ループがとれない。あせって周波数を動かし、なんとか15:36に交信成立。一発コールだった。
終わってみればあっけないわけだが、かなりウレシイのであった(^o^)/~。まずは、AO-7にQRVしてくれたKIC局に感謝。ホント、普通、無いよな。
さて、今回使用したアンテナは、なんといいましょうか、正式名称がたぶん定まっていない。
仮に Gapped Delta Loop と呼んでいる。一見デルタループなんだけれど実はループじゃない。3λ/2の高調波ダイポールをλ/2ずつ折り曲げて三角形にしたような感じのアンテナである。
詳しくは、データファイルを参照のこと。
右上の図は、MMANAによる垂直面指向性の比較(シミュレーション)である。
赤=本アンテナ Gapped Delta Loop。青=逆V。水色=車体反射器の逆V。マゼンタ=5バンド複合ループ。緑=ダブル逆L。
MEL<8度という今回の信号を確実に受信するため、急きょあり合わせの材料ででっちあげたアンテナだが、垂直面指向性の比較図を見れば一目瞭然、ダントツで Gapped Delta Loop の勝ちだ。
普通の逆Vもそこそこいい性能を出しているが、こちらはゲインもある。マルチバンド用アンテナや地上高の低い反射器付き逆Vでは打ち上げ角が高すぎて、低角度から到来する信号がノイズに埋もれてしまう不安がある。
このアンテナ、例の 5バンド複合ループ の下辺(給電)部分を流用している。ナナメに降りてくるワイヤは2mmφの銅線4.93m。これを200Ω→50Ωの4:1バランで給電している。(下図は「画像だけを表示」することで拡大可能)
なお、シミュレーションによれば、寸法を変えての50Ω直接給電も可能で、ゲインもわずかにUPするのだが、帯域幅が狭くなってしまうという欠点がある。
さてさて、このアンテナ、写真のとおりちょっと強度的に問題があるようで、次の登板はまったく予定されていない・・・らしい。
9/19〜9/21のKIC/8局のSAT-QRVは、なんとか全地点GET。TU & GL。
*1 ちなみに、自宅のアンテナでは絶対無理・・・だと思う。(^^;)