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[Radio] MMANAで遊ぶ

2025年11月01日 22時 更新

IC-905が発売されてしばらく経つが、秋田県内で使ってる・・なんてハナシは とんと聞かない。うーん、まぁ 鳥海山とかに移動するしかないんだろうな・・とか いちおう思っていたわけだが、当方JA7KPIは アンテナできるだけ自作というコンセプトで来たので、905云々の前に とりあえずは 2.4GHz以上のバンドのアンテナについて考察してみる必要はあるだろう・・

て ことで、MMANAで いろいろやってみた。もちろん実製作はしていないので そこんとこヨロシク。(^^:)

MMANAといえば、旧版GAL版がダウンロード可能だが、当方は JL3OXRの64bit版を使っている。*1


5.76GHz 簡易パラボラ

SHF 5700MHzのパラボラもどきのデータを作成。反射器は タテ線のみ。これ以上 線を増やすと 計算不能になってしまう*2ので、あまり大きくはできない。

この反射器は、当然だが 放物面に近似させている。また、タテ線の間隔は 2mm~3mm。ものの本によれば この間隔は 1/20波長以下にすべきとのこと。ちょっとキビしいかも。*3

右の図は 放射器のヘンテナ*4を放物面の焦点*5に置いている。

MMANA data file
5760_parabora_5.maa ←適当にお使いください。

これをMMANAで計算させると、当方のPCでは 計算結果が出るのは 約15分先であった。*6


5.76GHz簡易パラボラ 黒:Hentenna 緑:F/B比優先 赤:そこそこ 青:Hentenna焦点設置


次は 計算結果の指向性比較図である。

  • 青 放射器位置 焦点(底から250mm) ゲイン最大 F/B比悪い
  • 赤 放射器位置 底から 39mm ゲイン F/B比とも そこそこ
  • 緑 放射器位置 底から 14mm F/B比最大
  • 黒 放射器(ヘンテナ)単体の特性

まぁ、反射器の大きさが 決定的に足りていないので ゲインもF/B比も そんなに大きくはならない・・*7


反射器をX軸で90度回転させ ヨコ線だけにし、放射器はそのままで計算させてみた。したっけ、あろうことか まったく反射せず、放射器だけの計算結果と ほぼ一致してしまった。ヨコ線反射器は 垂直偏波をスカスカで通過させてしまうようだ。*8


5.76GHz 簡易パラボラ 垂直方向も放物面近似



上の反射器は 回転放物面ではない。そこで、いくらかでも ゲインを上げたいと反射器のタテ線を 5分割し、回転放物面に近似させてみた。


それが 右の図。いちおう それらしくは なっているものの、ちょっとザックリし過ぎているような・・


計算結果は 下の図を参照あれ。


簡易パラボラ 放物面水平と放物面垂直水平の比較 ゲインで 0.4dB程度の差


青が 回転放物面に近似させたバージョンで、約 0.4dBだけ ゲインUPできている。F/B比には あまり違いは認められないが、垂直面指向性は 水平方向への輻射が強くなっている・・ こんなもんかいな。

まぁ、あくまでも 多数の電線で反射器を模しているわけで、これで 完全な 面 の反射器をシミュレイトできているのかといえば・・ さて、どうでしょう?? (^^;) *9


ほんとうは 直径 1m程度のヤツをシミュレイトしたかったのだが・・ 今のところは しょうがないね。



2.4GHz 40エレ


次は、2400MHzの LFA Yagi-Uda。
40エレと 60エレのデータを作ってみた。右の図は 40エレ。60エレの図は 細かいので割愛する。

MMANA data file
2427LFA40e.maa ←適当にお使いください。ブーム長 約1.6m。
MMANA data file
2427LFA60c.maa ←適当にお使いください。ブーム長 約2.6m。

ブームに金属を使うと エレメント長に影響が出るので、エレメントブラケットに何を使うのかが問題となる。1200MHzの20エレで使った配線クリートでは 幅が20mmなので、エレメントの半分くらいをプラスティック(誘電体)で覆うことになり、ちょっと 心配・・ (^^;) *10


計算結果は 下の図を参照あれ。


40エレと60エレの比較


指向性特性。青が 40エレ。赤が 60エレ。

60エレは もう少し F/B比が良くてもいいのだが、なにせ計算に時間がかかるので ほどほどにしておいた。*11


SWRとゲインF/B比の周波数特性は下の図を参照。先のが 40エレ、後が60エレ。

周波数特性をバンド内できるだけフラットにするために かなり時間を費やした。2400MHzのバンドは もちろん 2400~2450MHzである。*12


2.4GHz 40エレ SWR2.4GHz 40エレ GAIN F/B比


2.4GHz 60エレ SWR2.4GHz 60エレ GAIN F/B比


さてさて、これらのアンテナを 本当に使う時が来るのであろうか。

そしてまた、JA7KPIは IC-905を入手するのであろうか・・


・・刮目して待て (To Be Continued)!! *13


*1 旧版は安定だが ちょっとしたバグあり。GAL版は 不安定だが ちょっと速い。OXRさんの64bit版は高速で、バグも取れている。

*2 MMANAでは 最大パルス数が 8192に制限されている。

*3 寸法は 1mm未満の値は とらなかった。

*4 大昔のCQ誌で、パラボラの放射器は パラレルのダイポール・・という記事があった。ヘンテナに反射器を付けるべきだったか。

*5 ディシュの底から 250mm

*6 このような状況なので SWRを落とそう などという大それたことはしていない。

*7 やはり 最大パルス数の制限が効いてくる。計算時間かかっても デカいデータを扱いたい・・ なんとかなりませんか?

*8 ♪ ウソだと 思うなら やってみな ♪

*9 ディシュの大きさからいって 17dBiは とれるのではないかと期待していた。と いうことは、このシミュレイションに 何らかの 穴 がある可能性を 否定できない。・・おぃ

*10 1cm幅程度の配線クリートがあれば いいのだが・・

*11 それでも 1回だけの計算では 当方の PCで 24秒程度。

*12 図はバンド外も表示している。

*13 嘘。待たなくても いいです。

Tada/JA7KPI : 2025年10月20日(月)
コメント(2) [コメントを投稿する]
JR7BVQ 2025年10月29日(水) 10時

IC-905ですが、青森市浪岡のJH7BZF局がお持ちです。ただ、1.2Gよりも上のバンドとなると、交信相手がいませんhi。 <br>当局も1.2Gまでですし、2.4Gとなると、山に行かないとだめかと。でもクマが! <br>

JA7KPI 2025年11月01日(土) 22時

2400は WiFiや Bluetoothもありますから、大都会ではノイズだらけのようですね。 <br>430で59+でも 1200では無感などということもありますから、2400では 山への移動は必須だと思います。 <br>UHFでは ワイヤ引っぱってクルマから離れなくてもいいので、クマはなんとかなると思いますが・・(^^;)


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