IC-905が発売されてしばらく経つが、秋田県内で使ってる・・なんてハナシは とんと聞かない。うーん、まぁ 鳥海山とかに移動するしかないんだろうな・・とか いちおう思っていたわけだが、当方JA7KPIは アンテナできるだけ自作というコンセプトで来たので、905云々の前に とりあえずは 2.4GHz以上のバンドのアンテナについて考察してみる必要はあるだろう・・
て ことで、MMANAで いろいろやってみた。もちろん実製作はしていないので そこんとこヨロシク。(^^:)
SHF 5700MHzのパラボラもどきのデータを作成。反射器は タテ線のみ。これ以上 線を増やすと 計算不能になってしまう*2ので、あまり大きくはできない。
この反射器は、当然だが 放物面に近似させている。また、タテ線の間隔は 2mm~3mm。ものの本によれば この間隔は 1/20波長以下にすべきとのこと。ちょっとキビしいかも。
右の図は 放射器のヘンテナを放物面の焦点*3に置いている。
これをMMANAで計算させると、当方のPCでは 計算結果が出るのは 約15分先であった。
次は 計算結果の指向性比較図である。
まぁ、反射器の大きさが 決定的に足りていないので ゲインもF/B比も そんなに大きくはならない・・*4
反射器をX軸で90度回転させ ヨコ線だけにし、放射器はそのままで計算させてみた。したっけ、あろうことか まったく反射せず、放射器だけの計算結果と ほぼ一致してしまった。ヨコ線反射器は 垂直偏波をスカスカで通過させてしまうようだ。*5
上の反射器は 回転放物面ではない。そこで、いくらかでも ゲインを上げたいと反射器のタテ線を 5分割し、回転放物面に近似させてみた。
それが 右の図。いちおう それらしくは なっているものの、ちょっとザックリし過ぎているような・・
計算結果は 下の図を参照あれ。
青が 回転放物面に近似させたバージョンで、約 0.4dBだけ ゲインUPできている。F/B比には あまり違いは認められないが、垂直面指向性は 水平方向への輻射が強くなっている・・ こんなもんかいな。
まぁ、あくまでも 多数の電線で反射器を模しているわけで、これで 完全な 面 の反射器をシミュレイトできているのかといえば・・ さて、どうでしょう?? (^^;) *6
ほんとうは 直径 1m程度のヤツをシミュレイトしたかったのだが・・ 今のところは しょうがないね。
次は、2400MHzの LFA Yagi-Uda。
40エレと 60エレのデータを作ってみた。右の図は 40エレ。60エレの図は 細かいので割愛する。
ブームに金属を使うと エレメント長に影響が出るので、エレメントブラケットに何を使うのかが問題となる。1200MHzの20エレで使った配線クリートでは 幅が20mmなので、エレメントの半分くらいをプラスティック(誘電体)で覆うことになり、ちょっと 心配・・ (^^;)
計算結果は 下の図を参照あれ。
指向性特性。青が 40エレ。赤が 60エレ。
60エレは もう少し F/B比が良くてもいいのだが、なにせ計算に時間がかかるので ほどほどにしておいた。
SWRとゲインF/B比の周波数特性は下の図を参照。先のが 40エレ、後が60エレ。
周波数特性をバンド内できるだけフラットにするために かなり時間を費やした。2400MHzのバンドは もちろん 2400~2450MHzである。*7
さてさて、これらのアンテナを 本当に使う時が来るのであろうか。
そしてまた、JA7KPIは IC-905を入手するのであろうか・・
・・刮目して待て!! *8
*1 旧版は安定だが ちょっとしたバグあり。GAL版は 不安定だが ちょっと速い。OXRさんの64bit版は高速で、バグも取れている。
*2 MMANAでは 最大パルス数が 8192に制限されている。
*3 ディシュの底から 250mm
*4 やはり 最大パルス数の制限が効いてくる。計算時間かかっても デカいデータを扱いたい・・ なんとかなりませんか?
*5 ♪ ウソだと 思うなら やってみな ♪
*6 ディシュの大きさからいって 17dBiは とれるのではないかと期待していた。
*7 図はバンド外も表示している。
*8 嘘。待たなくても いいです。