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[Radio] ふたご座MS 2024

2024年12月25日 21時 更新

今年のふたご座流星群活動ピークは 12月14日の00時jst付近だった。

MS (流星散乱 (METEOR SCATTER))通信については 12月12日から14日にかけて 50/144MHzにて QRV。

144MHzをメインに・・ と 思っていたのだが、去年 6局もQSOできたのに 今年は 残念ながら 1局のみ。
50MHzの方は あまり積極的には出なかったものの 逆に 13局もできてしまった。*1

band/area1 2 3 4 5 6 7 890QSO
50 8 1 22 13
144 1 1

144MHzで デコードできた局は次のとおり。*2

7M2NZN JE1NAJ JA7DPC JA7PRV JI7LRL 8J9J2BM RN0JJ UA0LW


144でQSOできた NZN局は かなりのロングバーストで入感していたので、流星ではなく 飛行機散乱 (エアクラフト スキャッタ)の可能性も高いのではないか。

144で良く入感していたのが 2局のロシア局 *3。以前QSO済みだったので当方は呼ばなかった。
ロシアのほかにも 中国やフィリピンの局も 144.440をワッチしてくれていたようだが、なにか成果はあっただろうか・・

流星散乱での伝搬は 1ホップのEs (Eスポ)と同様に 最大でも2500km程度しか届かないのが少し残念なところだが、世界に眼を向けると HFや430MHzでのQRVもあるようだ。

5エレと10エレスタックの水平面指向性比較 赤:10x2 青:5x1。垂直面指向性は少ししか変わらない


当方の144のアンテナ、去年は 5エレシングルだったのだが、今年は 10エレのスタックになっている。
流星散乱では いつどこに流星が流れるか判らないから、指向性のユルいアンテナに大電力をつぎ込むのが良いのではないかといわれている。

ビームパタンの比較図を見ると、10エレx2では さすがに広範囲に波が飛んでいるとはいえないようだ。

次回は 元の144 5エレも復活させてみようか・・などとも考えている次第である。

当方は衛星通信もおこなっているが、流星散乱って、故障して間欠送信になった同じ周波数構成の衛星がたくさん飛んでいる・・みたいなイメージかも・・と・・ (^^;)


あと、MSにおける MSK144の T/R設定については、15秒 というのがソフト作者の推奨値かつ世界標準となっているのだが、わが国の50MHzでは T/R=10秒に設定している局も存在している。
これに対応するには自局も10秒に設定・・してしまうと、地上波が到達してしまう範囲内でのQRMを助長させてしまうことになりかねない。ローカル局の強力なQRMで 遠方から到来した弱い信号が潰されてしまうのだ。

ここらへん、難しい問題である。


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*1 すべて 6エレの逆相スタックでの交信。

*2 50MHzのデコードでは 55局を確認した。

*3 両局とも500Wと13エレ15エレとのこと。

Tada/JA7KPI : 2024年12月13日(金)
コメント(5) [コメントを投稿する]
JR5JEU 2024年12月20日(金) 21時

KPIさんお久しぶりです。 <br>どうにも最近2mはノイズが多くて、MS通信が出来るような環境ではなくなってきました。 <br>国内局でデコードできたのは、KPIさんと8J9J2BM JI7LRLだけ。 <br>4エリアと6エリアの局とは地上波での通信でした。 <br>RN0JJは14日の0時頃にさかんに入感してたので、とりあえずコールしてちょっとの間、リグの前から離れていたのですが、Shオプション特有の変調音が聞こえていて、自分を呼んでいるとは思わずにしばらくしてからShオプションをONしたところ、やにわに自分を呼ぶコールがデコードされてびっくりしました。 <br>RN0JJの信号は、ちょうどこの頃1~2秒程度のバーストがちょくちょくデコードされていたようでした。 <br>ちなみにアンテナは、8エリア向け固定の5エレクワッドと3段GPでしたが、RN0JJとの交信はGPでした。ノイズの高さに負けることなくGPの方が良く入感してたようです。 <br>いかんせん当方ではノイズレベルが高くて、強く入感するバーストはデコードできても、短時間のPINGはデコードできないような状況でした。 <br>それと、BI4JATも1度だけデコードしました。これはクワッドのバックサイドからの入感になるのですが、強力な反射があったんでしょうね。中国も何局かQRVしてたようで、これからが楽しみですけど、アンテナどこ向けるか悩みますね。 <br> <br>話は逸れますが、先日の突風でうちの釣り竿アンテナが途中でポッキリ折れまして、それでもHFハイバンドには出れるのですが、送受ともかなり貧弱になってしまいましてHFにはほとんどQRVしてません。代わりは用意しているのですが、風の弱い休日でないと上げられないのでいつになるやらです。ちなみに、もう何本も風で折られました。懲りないヤツですね。

JA7KPI 2024年12月21日(土) 11時

そうですね。当地でも 7~8年ほど前から 2mのノイズを意識するようになりましたが、特定方向から到来しているのでビームを使えばある程度は逃れられるようです。 <br>今回の使用アンテナは 12日 13日が10エレスタック、14日が4段コリニアをメインにしていました。10エレスタックは やはりビーム幅が狭すぎるのではないかと感じています。次は 以前使っていた 5エレを水平偏波にして再設置しようかと考えていますが、既に屋根には雪がありますので しぶんぎ座には間に合わないかもしれません。 <br>50のアンテナも MS用としては 天頂向け2エレクロス八木みたいなものの方が実は良いのではないかなどとも考えています。 <br>ロシア2局は 良く入っていましたね。ロング八木でも さすが500Wです。(^^;) <br>そちらで BI4JATがデコードできたんですね。FT8ですが 当方も 50/144で交信しています。50のMSK144にもQRVしているようです。ぜひSWLレポートを出して次の機会に繋げてください。ではでは~ <br> <br>

JR5JEU 2024年12月22日(日) 18時

6mのMS通信ってどうなんでしょ。太陽極大期にあっては、電離層伝搬にて地球の裏側とも通信できるワケで、2mで通常伝搬では交信できない相手と交信できた感とはだいぶん達成感が違うような。 <br>6mなら、わざわざ流星群を狙わなくとも明け方の散在流星でもQSO出来ますよね? <br>ANTも国内相手なら、後方からの反射・散乱もあるでしょうから、天頂向け2エレあたりが良さそうな気もします。 <br>2mのノイズ源は何なんでしょうか。聞く限りはホワイトノイズなのですが、ふと消えることもあり、ノイズの有無ではノイズフロアが10db位違うこともあります。6mはノイズは感じないのですけどね。このノイズは何とかしたいです。 <br>次は、しぶんぎ座ですがロシアはこの時期出てこないので、中国ねらいがいいかも。ではでは。

JA7KPI 2024年12月25日(水) 14時

6mに限らず、流星自体が好きとか 宇宙天文が好きとか 流星群というイベントを楽しむとか アマチュア無線なので数多くの態様があると思います。 <br>ノイズについては、困ったもので ほぼホワイトノイズに近く 人工ノイズと気づかないノイズも現実にありますね。 <br>しぶんぎ座、確かにロシア勢は出てきませんね。なんでかなぁ?

JR5JEU 2024年12月25日(水) 21時

BI4JATにはしぶんぎ座にもQRVしてね。JAから交信を希望している局が僕以外にもいるよ。とメールしておきました。返信はないですけど、中国からも何局かQRVしてくれると、なんとかQSOしたいぞ!と、意欲が湧きますよね。


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