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[Radio] JIDX CW 2022

2022年09月02日 22時 更新

2月下旬、あろうことか ロシアによる ウクライナ侵略戦争が勃発。これによりウクライナではアマチュア無線が禁止となった。

そして 4月6日、JIDXコンテスト委員会は ロシア及びベラルーシ局の JIDX CWコンテストへのエントリを受付けないと発表。当該局との交信は ポイントも マルチも 無効となる。

他にも 同様な措置をとっているところはあるが、アマチュア無線で それをやるのか・・ という気持ちは 正直あった。しかしながら・・ (-_-;)


さて、さいきんは 太陽活動も活発になっているようで HFハイバンド や 50MHzの 国外入感状況も好調となっているようだ。

だが、当方は 今回も 160m・・ 1.8MHzシングルLOWパワーでの参加である。もう、ハマっちゃってるんで どーしよーもない (^^;)。このカテゴリでの参加は 連続 6回目だ。*1



と いうことで、恒例(?) JIDX前のアンテナ改修。今回は トタン屋根のボンディング である。*2
トタンとは 亜鉛メッキの鉄板であり、亜鉛も鉄も銅の数倍の電気抵抗を有している。さらに屋根は一枚物ではなく、複数のトタン板を重ねたもので、しかも 各トタン板の電気的接触は保証されていない。これらの電気抵抗の影響を軽減するため、銅線で繋いでしまおうというわけだ。

いや、実際 自分の住んでいる家の屋根にアースラインを繋ぐこと、さらに電線繋ぐ端子を留めるためにドリルで穴空けたりヤスリで削ったりすることには かなりの精神的抵抗があった。しかし、とりあえず 見栄えにあまり影響がないこと、次に 通常の生活に ほぼ 影響がないこと・・を条件にGOサインを出してしまったのである。(^^;) *3

だが、屋根を全部ボンディングするわけにもいかない*4。これも適当なところで妥協せざるをえないのだった。*5



コンテスト開始は 16時jstからだが、1.8MHzはノイズのみ。日没(18:12jst)後にも ちょっと覗いてみるが、何も聞こえない。

実際のQRVは 晩飯後の19時半頃から。しかし、やはり 何も聞こえない。CQが虚しく空振り。ロシアの参戦が無効化されているのが効いている。

聞こえだしたのは 21時を過ぎてから。常連の K3EST。しかし かなり弱い。呼んでみるが ガン無視。

アラスカの KL7SBも常連。この局も弱いが、まず この局とできなければ進めないだろう・・と ロックオン。しばらくして浮いてきたところでコール。何度かリトライして ようやく交信成立。

ホッとして CQビーコンに戻ると、なにやら呼ばれてるような・・*6
数回 ? を送出すると 信号が浮いてきて W7RHと 判明し 交信成立。

さらに前出の K3ESTも浮いてきて 交信成功できたものの、ここでブレーキがかかってしまう。

30分以上空振りしつつも 合間合間に S&Pのためのサーチをしていて、NX6Tを発見し 交信成立。

この間、中国の BH4某局、BG7某局が 強力に入感するが なんぼ呼んでも せいぜい ? が 返る程度。けっきょく 両局ともあきらめた。*7

23時jstが近づき、USA方面は 夜明けなので もうダメか・・ 極東ロシアも居ないし・・そろそろ・・ と 思ったら 韓国 HL5JZに呼ばれて 交信。

00時まで CQ空振りして 第一ラウンド終了。



03:20jst起床。ヨーロッパに期待をかける。

しかし、まるで聞こえない。春だし・・ その前に、ウクライナもロシアもベラルーシも出ないってのは やはりキビしい・・

けっきょく ボウズで 第二ラウンド終了。日の出 05:10jst 寝る。



二日目。晩飯シーケンスを少し前倒しして 19時jst過ぎからワッチするが ノイズレベル 昨夜よりも高い。不規則な正体不明ノイズもあり、JA以外は まったく聞こえてこない。

昨晩と同じ周波数に陣取っていると思われる K3ESTも断片的に聞こえるのみで 一向に浮かない。

20時過ぎ、N9RVを発見。この局は ニューマルチ zone4 のハズ! ・・しかし 極めて弱い。
浮くのを待っていたが、どんどん弱くなり・・ 聞こえなくなってしまった。がーん・・

21時前、前出のK3ESTがようやくマトモに聞こえてきた。まだ可能性はあるぞ。

21時過ぎて、常連 KA6BIMを発見。呼ぶと 反応がある。オレオレ俺だってば!! と しつこく何度も呼び、なんとか交信成立。*8

この時点で コンテスト終了まで50分くらい残っていたものの、けっきょく 新局は 聞こえてこなかった。


 <タイムチャート>

    | 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12|合計
----+---------------------------------------------------------------------------+----
 1.8|  3  2  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  1|  6
----+---------------------------------------------------------------------------+----
<大陸別の交信局数>

                 1.8    ALL       %

North America      5      5   83.33
South America      -      -    0.00
Europe             -      -    0.00
Asia               1      1   16.67
Africa             -      -    0.00
Oceania            -      -    0.00
Antarctica         -      -    0.00

Total              6      6


後で RBNの履歴をチェックしてみたら、UA0Sや K2POのスキマでは 競合某局*9よりも SNRで勝っている時間帯も数回あったが、トータルでは やはり負けていそうだ。(^^;)

なんにしても、今回は とにかく聞こえてくる局が少なかった。結果、このコンテストにおける最低記録更新ということになった。過去には 北米1局のみということもあったが 今回は いちおう 北米5局。だけど、やはりロシアやウクライナが出てこられないのは痛いよね。*10

来年は 普通に戻りますように・・ でも、周波数は 上のバンド*11にQSYするかな。


なお、Twitterにも書いたが、3月末に ウクライナ大使館と 国連UNHCR協会に 支援金を送金した。
どう考えても ロシアがおかしいよ。*12



2022.9.2 追記:

昨年より ひと月遅れで結果が出た。

今年は JE1SPY局に勝って 1位。でも 2局しかエントリしてないし、スコアも大した差ではない。でもまあ・・ ウレシイですっ!


*1 2017年から。2014~2016年は 28MHzシングル。

*2 地面への ラジアル敷設には やはり限界がある。

*3 コーキング剤や塗料などにより 防水と腐食防止には気をつけているつもり。

*4 アースラインへの接続は 一階の屋根のみ。二階の屋根は接続予定なし。

*5 理想 → 銅板ぶきにして全部ハンダづけ → 無理ー!!

*6 どうも この直前に USAのスキマに捕捉され RBNに載ったらしい。

*7 受信感度に不自由してる中国局って 多いと思う・・ ノイズフロア高過ぎとか?

*8 当初 25wpmくらいで呼んだが、相手にあわせて 22wpmで呼び直し、成功。

*9 アンテナは 地上高 30mとの情報も。

*10 参加局が少なかったのは、ロシア/ベラルーシの排除を決めたから・・という可能性もあり?

*11 28MHzが有力?

*12 プーチンさん個人もだが、やはり国としてのロシアに問題あるのでは?

Tada/JA7KPI : 2022年04月09日(土)
コメント(2) [コメントを投稿する]
JK1LSE 2022年04月11日(月) 21時

このバンドは、自宅からではノイズだらけなので最初から諦めです。<br>競争相手はマイクロバートの某局でしょうか。移動でフルサイズのLWでも負けてばかりでした。

JA7KPI 2022年04月12日(火) 17時

当地の場合、1.8MHzのノイズは SSB帯域にしても Sメータ振らないことが多いです。<br>マイクロバートというか・・ あれは上側ローディングの垂直ダイポールに近いのでは?<br>移動で出るなら、ローディングのT型に 15mくらいのラジアル10本とか・・ でもフルサイズ逆Vが一番楽かも。長くなるけど (^^:)


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