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[Radio] SWR NanoVNA

2024年01月28日 14時 更新

50の6エレのケーブル交換後、あらためて NanoVNAでSWRを測定してみた。

Stacked 6el SWR. Orenge:Normal, Purple:Reverse


50MHz 6エレスタック。橙が同相給電。紫が逆相給電。・・十分だろう。

当たり前だが、SWRが良いからといって 電波が良く飛ぶとは限らない。*1

Stacked 6el MMANAによるシミュレーション値


ちなみに、こちらは MMANAによる同相給電のシミュレーション値。割と 迫ってると思うが、実測値の方が シミュレーションよりも帯域が少し広い。*2

MMANAは 実物よりも SWR最小周波数が ちょっと低く出る傾向があるのかなぁ・・*3


Sloperoid SWR 1.8MHz


スローパーモドキの 1.8MHz。

給電点インピーダンスは 20~30Ωくらいであり、マッチングのためのトランスを挿入するかどうか 依然として悩んでいる。*4

SWR最良値は 1.84MHzあたりで 1.63くらい。Max200Wだし、まあ、許せる。(^^;)

50MHz用のケーブル交換で1.8MHzに影響有るのかというと、これがあるのだ。50のケーブルの全長・・マストトップからシャックまでの長さが 1.8MHzの 1/4波長に近くなるため どうしても 1.8MHzの電波が乗ってしまうのである。*5


Sloperoid SWR 3.5MHz


スローパーモドキの 3.5MHz。ウチの スローパーモドキは、いちおうデュアルバンダなのである。

SWR最良値は 3.52MHzあたりで 1.75くらい。ま、メインバンドでもないし 2未満なら御の字。*6

ここまで ソフトウエアは NanoVNA.exe ver1.03を使用。


Sloperoid SWR 1.8MHz NanoVNA-App


NanoVNAを PCから使えるソフトは 他に NanoVNA-Appというものもあるようだが*7、使ってみたら SWRの表示値がなぜか良くなってしまう。

このグラフは 上の NanoVNA.exeと同じ設定のハズだが、SWR最良値は 1.5を切ってしまっている。


NanoVNA 画面 キャプチャ画像


NanoVNA-Appには NanoVNAの画面そのものをキャプチャする機能もある。これを使うと SWR最良値は 1.633となっており、NanoVNA-Appでの表示値は 狂っていることが判る。

このため、当方は NanoVNA-Appの使用を中止した。表示値の問題を除けば それなりに良いところもあるので、今後のバージョンアップに期待したい。


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*1 しかし、素性の良いアンテナなら、SWR>5 だとしても 飛ぶときゃ DXまで飛んでいく。折れ曲がった 低い ロングワイヤは SWR良くても 飛ばぬ。

*2 エレメントが それなりに太くないなら、帯域広いってことは どこかに損失を抱えているということかも。

*3 つまり、MMANAで設計すると 実物の周波数特性は ちょっと 上にシフトしてしまう!?

*4 トランスは 挿入損失がある。不整合損失も そんなに大きくないし、kWerでもないので トランス入れなくても OKなのでは?

*5 50MHz用の 実ケーブル長は 34.4m。1.84MHzの 1/4波長は短縮率込みで 38mくらい。

*6 3.5での性能は おまけレベルである。(^^;)

*7 NanoVNA-saver と いうのもあるが、イマイチ当方の好みではない。(^^;)

Tada/JA7KPI : 2022年03月25日(金)

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