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[Radio] ふたご座MS 2020

2020年12月22日 23時 更新

本日の朝が ふたご座流星群の極大だったもよう。例年どおりならば、ピークの後は急激にCONDX落ちるので、おそらく明日は無いだろう。

オリオン座MSのネタでも書いたが、ふたご座は最強の流星群である。

当方は 12月12日の朝から 50.260MHz MSK144でQRV。06時~08時の時間帯で 3QSO。この後 ふたご座は 地平線下に沈んでしまう。 同日夜、22時~23時台で もう 3QSO。

13日は21時頃からQRVして 144.440MHzでの RN0JJ*1を含む 11QSO。

日付をまたいで 14日となり、引き続き 5QSO。
夜は 21時頃から 4QSO。トータルで 26*2QSOできた。もちろん、呼んでもダメだったとか 呼ばれたけどコンプリートできんかった*3というのは さらに複数あった。

なお、08時台以後 ふたご座は 地平線下に沈んでしまう・・と書いたが、いっかくじゅう座、うみへび座α、かみのけ座の活動期間でもあるため、それらが沈む お昼頃までは MSK144でのデコードが継続して観測できた。*4

日没後、ふたご座は 再び上ってくる。


出来高*5は 次のとおり。なお、50の6エレスタックのモードは ほぼ 逆相*6。また、北海道勢は すべて バックスキャッタによるQSOであった。*7

band/area1 2 3 4 5 6 7 890DXQSO
50 7 1 5 2 1 2 412 25
144 1 1
Total 7 1 5 2 1 2 412 126

今回は 衛星で何度もQSOいただいている ハバロフスクの R0CQとできないかと 144MHzでチャレンジしてみたが、レポート交換はできたものの、その後の RRRが通らなかった。

今のところ、144*8でのロシアとのQSOは RN0JJ UA0LWの2局のみ *9。今回 50MHzは盛況だったと某CHATで伝えたら、RN0JJ曰く 6m is still forbidden to work with us. ・・だそうだ。*10


Anyway, CU on Quadrantids MS Jan. 2nd-4th. それでは しぶんぎ座MSで お会いしましょう。*11


こぐま座流星群が 12月21日の夜~22日の夜 に使えそう。こぐま座は 沈まないが、ピーク期間が短いので 使いにくいかも・・ とりあえず CQは出してみるか・・


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2020.12.18 追記:

ふと思い立って ふたご座ピーク以後の MS状況について調べてみた。
16日の18時~17日の18時までは アンテナが同相スタック。17日の18時~18日の18時までは 逆相スタックだ。ツールは例によって HROFFTを使用。

HROFFT 17日 08:00~08:10


ふたご座の活動はほぼ終息しているし、マイナな かみのけ座等の活動期間内ではあるが極大日でもなく、ほぼ散在流星のみ と いった感じだ。

しかし、Ping信号は けっこうな数 記録されるし、たまにはロングバーストすらある。これなら 50MHzの MSK144で 数分あれば 1QSOできてしまうレベルだ。*12

ふたご座のピーク過ぎて このくらいなら、ピーク時を HROFFTで見れば ものすごいことになってるのではないか??

ここで ビーコン局 JH9YYAのアンテナをググってみると・・福井高専と同様に 天頂向けの 2エレ クロス八木のようだ。アンテナは 福井県立大学の屋上に設置されているっぽいので おそらく 地上高20m以上はあるだろう。指向性は 全天向けの完全無指向性だ。


MSは どこから流れるか 判らないので、広い範囲に 電波が届くよう 割とブロードな指向性のアンテナの方が効率 良いのかもしれない・・
てことは、そこそこの地上高さえあれば 2~3エレで 十分できる? ビームが鋭すぎると たまたまその方向で流れた時は強力だけど、外れると存在感 無かったり?

MS Ping数グラフ

さて、10分毎のPing数を 24時間分グラフにしてみたが、同相/逆相については、あまり意味ないかもしれない。ただ、やはり 日の出*13前後に CONDXは上昇するようだ。



2020.12.22 追記:

こぐま座MSの極大は 12時jst・・お昼頃だったもよう。

22時過ぎからのQRVとなってしまい、JJ3INGと JA8JEPを受信したのみ。電力線ノイズもキツかった。

正月のしぶんぎ座は 144MHzメインでQRV予定。

MSに関しては 同じバンドでQSO済であっても 呼んでいただいてかまいません。よろしくお願いいたします。


*1 144のMSでは、Shにチェック入れることで QSO成立の確率が上がる。CHATで Pse Sh-On と伝えて なんとかできた。

*2 Dupe含む (^^;) MSK144で MSをやると、RRR(RR73)を送ったのに 相手には届いておらず NILという局面が割とある。で、再度呼ぶ・・のも あるある かも。

*3 144での JK2XXKとか JR6QFV/9とか・・ ほかに 144MHz MSで受信できたのは 7K1III JK3NSD JR3REX JA7WXL JH7IHV R0CQ。

*4 天文屋さんは 各流星群毎にきっちり分類されたデータを重視するが、無線屋は とりあえず 流れてくれれば良いと思っている。

*5 JA1GUC JA1QUT JA1WWE JK1WSH JM1SZY 8J17CALL JR2HCB JF3DRI JG3IFX JK3NSD JJ3ING/P JA4HWX JA4QAD JH5AKH JA6KKZ JA6TEW JA8CAR JE8DBM JJ8KDZ JK8SBF JF9PSA JR0QFA RN0JJ

*6 九州は 同相だったかも。ちなみに 144のアンテナは 5エレ シングル。

*7 T/R、いまだに 15秒ではなく 10秒(5秒!?)でやってる局も複数いるようだ。困ったものである。(^^;) T/Rが異なる局同士の交信では 相手が送信している時 つまり相手が受信できないときに 自局が送信してしまうという局面になる。これでは 交信を完結できる確率が減る。ちなみに、Euの144では 30秒にしないと叱られる・・という話もある。

*8 当方は 当然ながら 50W。ロシア各局は もうちょっと出してるようだ。

*9 144のMSは、国内では JA9BOHと JR4ENY/1のみ CFM。極東ロシアでは もう数局QRVがあるようだ。

*10 夏場に FT8で 見えてたような気もするが・・ (^^;)

*11 当局としては、基本的に 50 | 144 とも T/R は 15秒でQRVします。144では、Sh-ONです。(50は Sh-Off)

*12 あくまでも 日の出前後の 良好なCONDX時。

*13 今回では 06:55頃。

Tada/JA7KPI : 2020年12月14日(月)

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