7月に入ってからのDXは ちょっと不調。
6&Down前の W6FLとUN8GCについては 書いたとおり。
6&Down以後は、7/3に カザフのUN7EG、7/5に スウェーデン SM4DHF、ドイツ DK1MAX、ルーマニア YO9HPと中国中央部の BG9MEK。全部 JT65A。BG9MEKはロングワイヤーに20Wだそうだ。中国の 8~0エリアは DX といっていいと思うので、見つけたらQSOするようにしている。(^^;)
そうしているうちに、新しいWSJT-Xの RC版が出た。
15秒シーケンスのモードが開発中であるのは SourceForge.netを覗いて知ってたのだが、まさかこれほど早く公開されるとは・・
ということで、JT65Aは 60秒シーケンスのモードだが これを15秒に短縮すれば 4倍の局がDXとQSOできるハズ・・という目論見で開発されたのが FT8なのである。
ただし、時短になった分 デコード性能は低下。JT65Aのスレッショルドが -25dB*1のところ、FT8は -21dBと 4dB感度が悪いということになっている。ハイパワー局はDXゲットの効率が上がるのだろうが、当方を含めた下々の弱小局にとってはどうなのか・・ 興味津々といったところだ。
ちなみに、FT8のデコード性能については 現在も開発中であり、さらに 数dB感度アップできる予定とのことである。*2
さて、FT8、既に 50.313MHzにてQRVしている局もあるようだ。
その諸元については、
設備名称 パーソナルコンピュータ変調装置 装置の名称又は種類 方式・規格等 FT8 方式 8FSK 通信速度 6.25ボー 周波数偏移幅 50Hz 符号構成 WSJT FT8 副搬送波周波数 1,500Hz (300~2700Hz可変) 電波型式 F1D
・・ということでいいのではないかと思う。通信速度が 5.86ボーという資料もあって どっちが本物? という局面もあったのだが、7月に入ってからの仕様変更で 6.25ボーに落ち着いたもよう。
それから、JT65Aは現在 50.276MHzが使用されているのだが、IARU Region 1・・Eu方面 の6mバンドプランでは デジタルは 50.300以上となっているそうで、50.310に移行するということが提案されている。
これには Region 2(北米南米) や Region 3(アジア オセアニア) もちろん日本も追従するしかないのかな・・
JT65A / FT8、そして 国内 / DX と棲み分けがちょっと複雑になってきそうな気もする今日この頃である。
*1 受信だけなら -27dBまでデコードできた実績があるが、実際のQSOでの 最小レベルは -26dBであった。
*2 WSJT-X 1.8.0では、MSK144のデコード性能も向上しているとのこと。