今さらだが、Trio TS-510のメンテを おこなった。
TS-510といえば、本サイトの「OLD RIG」のページにも掲載しているが、前にメンテしたのは、1999年8月のもよう。なんと、それから16年の歳月が流れているのであった。
きっかけは・・ なんだっけ?・・
某CNSさんとラグチュウしたときに、TS-510の話になり、DRIVEやLOADのゴムベルトの良い代替品はないかと質問したところ、水道関係のパーツに 「Oリング」という いわゆる ゴム・パッキンがあり、こいつが使える・・という話になったんだと思う。*1
そうか、水道のパッキンだとすれば、ある程度のテンションにも耐えてくれそうだし、なによりも長持ちしそうだ。
というわけで、後日 某コメリへ買い出しに出かけたのだが、最大でも内径30mm程度のものしかない。これでは、キツくてとてもハメられない。
そこで、次に某ホーマックへおもむいたところ、内径37mmのパッキン(左の写真)を発見。これで試したところ、ピッタシ装着できたのであった。
で、パッキンの代替ゴムベルトを実装した写真を右に示す。
おお、なんとなく具合良いみたい。ここまでは、電源OFFの状態である。
おそるおそる電源を入れてみると、まず「ボンッ」というトランス(?)が振動する音。これにはビビった。
Sメータが振りきれ、然る後にそろそろと下りてくる。しかし、受信できない。バンドスイッチや AFボリウムが接触不良になってるっぽい。電源コネクタもしかり。
そこで、底板等を外して接点復活剤作戦を実施したところ、7MHzのQSOが聞こえ、Sメータも振れ出した。
各バンドをチェックすると、3.5、7、14、21は一応受信可能。28.0は受信不可。局発が発振していないもよう。これは局発のコアがズレているのかな。28.5は、なぜか水晶発振子が撤去されている*2。29.1は、一応受信可能。
7や3.5を聞くと、QRHも無く、普通に受信できる。ただ、メイン・ダイヤルのバックラッシュは気になる。KPIがこのRIGを入手したとき*3は、ダイヤル・メカも正常に動かなかったのだが、その後遺症か?*4
で、送信だが・・ 3.5MHzでは 100W以上 出るが、7MHz/14MHzでは 30Wくらい。21MHzでは 90Wくらい。29MHzでは 20Wくらい。
段間の調整を おこなえば、7/14でも 100Wは出るだろうと思われるが、コアが はたして回るのか、割れてしまうかも・・という懸念から、今回は調整をしないことにした。
また別の機会に気合いを入れてメンテすることもあるだろう・・
ところで、このRIGは JA7YCRにあったものと思われる。KPIもYCRのOBだが、現役部員の頃、この510は壊れていてまったく動かなかった・・ハズ。
動かないので、部費やりくりして、分割払いで YAESUの RIGを新たに入手したのではなかったか?
それはさておき、このRIGはいつからYCRにあったのか?
超OBの某FWMさんに訊いたところ、FWMさんの時代にはSSB機は無かったもよう。・・とすれば、その後の HLJさんやEXTさん達の時代か・・??
なにしろ、KPI達がYCRに入部したときには3年生の先輩が居なかったので、ちょっとしたギャップが生じてしまっていたのである。*5
回り回ってKPIの手に渡り、ダイヤル・メカやらALCやらを修理して 一応使えるようにしたわけだが、免許の問題とかはあるものの、これはやはりYCRに返還すべきものでは・・?
現在、JA7YCRは 免許的には存続しているものの、その活動は ほぼ ARDF方面に特化しているようだ。
それもまあいいのだが、アマチュア無線は やはり「送信してナンボ」なのだ*6。HF帯の送受信環境はあるのだろうか。なんか心配である。
*1 「思う」・・ってのは、いわゆる「アル変」かけながらのラグチュウだったので、記憶がイマイチ・・なのである。(^^;) しかし・・アル変かけながら この手の話ができるというのは この上ない幸せといえよう。
*2 この理由は、もはや忘却の彼方・・
*3 1982年頃?
*4 昔 使っていた FR-50Bや JR-310よりも気になるバックラッシュ。
*5 てゆうか、2年生の先輩を先輩とも思わず、好き勝手にやってたような気もする。(^^;)
*6 ・・と、思う。※あくまでも個人の感想です。(^^;)
*7 「メンテ」と書いたが、もちろん「メインテナンス(保守整備)」のこと。もっとも、日本語としては「メンテナンス」の勢力の方が強いらしい。