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[Radio] 145Hヘンテナ修理

2014年08月24日 23時 更新

宇宙イベント会場での運用で調子悪かった145MHzのシステムをチェックしたところ、RIGや給電ケーブルには異常ないことが判ったが、アンテナをチェックしてみるとSWRが2.5くらいある。給電部をグニグニ触るとSWRが変化し、RIGつないで送信すると保護回路が動作して出力ががっくり落ちる。

てことで、6エレHヘンテナの給電部が怪しいということになった。

6エレHヘンテナ給電部

このアンテナは2007年11月に作ったものだ。

組み上がった状態でクルマのルーフキャリアに積み、山の中を走っていたら、木の枝に引っ掛かることが多いらしく、いつのまにか長いエレメント2本が写真で判るとおり 後に反ってしまった。

ということになると、導波器との距離が大きくなるわけでSWRが悪化してもおかしくはない。また、製作後7年間メンテナンス無しだったため給電部のUバラン用同軸に水が入ってしまったのかもしれない。

そこで、この給電部を作り直すことにした。


6エレHヘンテナ 新 給電部

新しいUバランは、フジクラのNL-5D-FBを使用。FB系の波長短縮率は0.8ということになっているのだが、調べてみるとフジクラではこの製品の波長短縮率を公表していない。

λ/2先端開放のケーブルはインピーダンス最大、同短絡でインピーダンス最小(ゼロ)になることから、アンテナアナライザであたってみるが、アナライザの基準インピーダンスは50Ωなのでインピーダンス最大点がちょっとハッキリしない。

精度がとれない測定だったが、NL-5D-FBの波長短縮率は 0.76~0.85であるということが判った。とすれば、やはり0.8と決め打ちしてもいいような気がする。てことで、Uバランの迂回長は82.7cmである。

給電部完成して仮設置し、SWR測定してみると、144~146MHzでSWR<1.3となっているが、最小(145.00MHz)でも1.2だ。製作当初は1.1未満まで下がっていたのだが、やはりエレメント変型のダメージか。

しかしまあ、大電力を通すわけでもないし、SWR<1.3ならセーフである。ホントは全部作り直した方がスッキリするが、しばらくはこのまま使ってみることにする。



2014.08.24 追記:

8N7SE/7として八峰町チゴキ崎(PN90XJ)に移動した際、このアンテナを約6mに上げて144SSBを聞いてみたら、飽海郡と交信中の東京都調布市の局が聞こえた。SSBではちょっと弱かったものの、CWなら確実に交信できるレベルである。

この局はCWもOKの方だったので、近傍周波数でCQを出しまくってみたのだが、残念ながら交信できなかった。

けっきょく、衛星AO-73で 3交信のみ。みなさん、ハムフェアに行ってらっしゃるのだろうなぁ。


Tada/JA7KPI : 2014年08月23日(土)

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