しばらく前に NHK-BSから録画してあったマカロニ・ウエスタンのヒット作「荒野の1ドル銀貨」をようやく観た。ゲテモノホラーや難解SFがメインのKPIではあるが、この手の映画も守備範囲に入ってるのである。
中学生の頃、TVのなんとか洋画劇場で観た覚えがあるのだが、お話しはほとんど忘れていた。もっとも、お話しなんてあって無いようなものなのだけれど。
再生し始めてビックリしたのが、なんと! 主人公の声が 野沢那智じゃないのである。(^^;)
しかも、主人公の名前 ゲイリー・オハラなどという モロ アイルランド系な名前のくせにイタリア語*1をしゃべっている。
ま、マカロニ・ウエスタン*2なのだからあたりまえなのだが、実はマカロニ・ウエスタンを原語のまま観たのは初めてだったりする。いやー、実に違和感たっぷりなのだった。
とはいえ、どうせアメリカでは吹き替え版公開だったんだろうし、なんの問題もなかったんだろうな。主人公のジュリアーノ・ジェンマもアメリカ人風の芸名でクレジットされてるくらいだし。
で、1ドル銀貨が絡んでくるのはラストだと間違って記憶していたのだが、実はぜんぜん違っていて、ラストの伏線は冒頭にもう出てきてる。この小道具の伏線にはまいった。ここはほめてあげよう。
1ドル銀貨が絡んでくるのはラスト・・という誤解は、よくよく思い出してみると、どうもクリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」とごっちゃになってるっぽい。
そうか、それでジェンマの芸名がモンゴメリー・ウッドなのかいな。
この映画、端的にいって、やはりジュリアーノ・ジェンマを観るための作品である。
ただ、ヒロインのイヴリン・スチュアート、このヒトがもう美しいのなんの。マカロニだし、当時のTV公開版ではカットされた その手のシーンを期待・・したんだけど、そんなの あったかしらん?? (^^;)
荒野の用心棒 完全版 製作50周年Blu-rayコレクターズ・エディション
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
¥6,871
*1 といっても、イタリア語は Buongiorno/Ciao/Arrivederci/Marco Pantani/Lucio Fulci/Profondo Rosso くらいしか知らない。(^^)
*2 「マカロニ」は淀川長治による造語で、正式(?)には、Spaghetti Western ・・というらしい。