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[Radio][SF] しぶんぎ座流星群2014

2014年01月10日 21時 更新

今年のしぶんぎ座流星群の極大は 1月4日の04時と予想されていたが、天候は曇りで目視観測はできないため、53.750MHzのビーコン(JA9YDB)を受信しつつ PCで hrofft を起動させたままにしていた。

しかし、04時前後のエコーは、絶対個数はともかくロング・エコーはあまり無いという状況であった。

ところが、09時を過ぎてからロング・エコーが増えてきたのである。

HROFFT Quadrantids jan 4 2014 10:30-10:40 jst

左は、10:30~10:40の hrofftの出力画像だ。この状態ならばハイバンドや50MHzの電波伝搬に十分影響が出ているハズ !! ・・と、流星観測はそっちのけでワッチに転じたKPIであった。*1

この後、11時台に21/24MHzで、また12時台にも28~144MHzで岩手県滝沢市と交信できたが、21MHzは対流圏散乱っぽかったものの、24MHz以上での交信は MS(流星散乱)絡みの可能性が高いと思われる。*2

というわけで、10:40~12:50間の流星のデータが無いのが玉に瑕だが、1/3の23:20~1/4の14:50までの観測データを当サーバのHROページにUPしてあるのでご覧いただければ幸いである。

なお、2014しぶんぎ座流星群 速報ページによれば、極大はやはり04時付近であり、09時以降は輻射点高度がまだある程度高い状況*3ではあるものの流星の出現個数は減少を続けていたハズで、なぜロング・エコーが連続したのか・・については、現時点では不明である。


*1 このくらいのエコーがあれば、通常のCW-QSOでも十分交信可能のハズ。

*2 滝沢市までの距離が100km程度と近すぎることが苦しいところなのだが・・(^^;)

*3 09:30で 77度。10:30で 63度。11:30で 53度。12:30で 43度。

Tada/JA7KPI : 2014年01月04日(土)
コメント(4) [コメントを投稿する]
kimtaq 2014年01月07日(火) 01時

28MHzはMSだと思います<br>50と144は山岳回折反射のように思います<br>430はルートが違うらしく探しきれませんでした

JA7KPI 2014年01月08日(水) 01時

kimtaq師からのコメントで50/144の伝搬がMSではない可能性が指摘されましたが、別ルートで師にお訊ねしたところ、交信時 アンテナは西向きで交信後 南に振ったとのこと。<br>滝沢市の一部からは秋田駒ヶ岳が見えますが、ウチからも見えるハズで、回折/反射の組み合わせの可能性も確かにあります。<br>うま年ですのでネタとしては良いのですが、師の移動地点は、最寄りのコンビニ、役場までの距離、写真等の情報から役場の西または北の山沿いなのではないかと思われ、アンテナを西に向けても3~400m級の山に阻まれて秋田駒は見えず、回折があるとしても相当の損失で交信は難しいのではと考えました。<br>で、それよっかMSの方が可能性あるのでは・・と。<br>まぁ、それはさておき、アンテナ向けてくださって ありがとうございました。(^^)

kimtaq 2014年01月09日(木) 23時

木の枝も雪に覆われていたと考えています

JA7KPI 2014年01月10日(金) 21時

雪は氷と空気と水の混合物で、いくら湿った雪でも導電率は水の1/100未満ですし(氷未満だから もっと小さいかも)VHFの波長で見ると密度的にスカスカで反射体とはなり得ず(GHz帯以上なら別)、むしろ粗悪な誘電体としての性質が強いのではと・・


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