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[Radio] Mobile環境

2013年09月27日 22時 更新

モゥバイル環境ではなく、モゥビール環境・・クルマにおける無線運用環境である。

日本では、モバイルは携帯、可搬端末など、モービルは自動車等の移動体を意味することが多いが、もともとは同じ言葉。もっとも、モゥバイルは英語、モゥビールは米語らしい。

さて、クルマを 軽 にして 1年以上経過した。
もともと走りながら無線をやることはあまり無かったため、クルマの無線環境は放置状態だったわけだが、いちおう走りながらでも送受信可能にすべく、てきとうに設置してみた。

FT-100 (not 100D)

Rigは前のクルマから引きずったFT-100*1。このRigでもCWにQRVすることはできるが、基本的にV/UのSSB/FM用である。

なお、KEY端子は最下部にあり、パドルのプラグ挿すのも一苦労のため、市販されているステレオミニジャックの延長コード(30cm)を常時装着することにした。

また、このRigにはヘッドフォン端子がない。しかたないので、ヘッドフォン使用時はその都度、EXT-SP端子*2に自作したミニプラグ→標準ジャックの変換コードを挿すことにした。


Rig-Setting in Pajero-Mini

なお、背面のEXT-SP端子は、内部の基板でハンダづけのみにより保持されているため、長年の使用によりグラグラしており、接触不良になっていた。
PAユニットをバラして基板を裏返し*3、再ハンダして復活したものの、別メーカの某910*4と同様、何度も接触不良になりそうで ヤな感じだ。

電源コードは、クルマのバッテリから直接引き込み、FT-100のほかに さらに 2台分のコネクタを装備してある*5

アンテナ基台を2個設置し、50cmくらいの144/430のホイップと、1mくらいの50MHz用ホイップをつけた。リアスポイラ*6の下にケーブルを通したかったのだが、隙間が5mmほど足りず、リアスポイラのビスを外して上に持ち上げ、なんとかレセプタクルを通した。*7

144/430のアンテナは問題なかったが、50のホイップは MAT50使用にもかかわらず SWRが3を超えていた。

そこで、アース・ポイントを探索したら、ルーフレール自体は浮いている*8ようだが、ルーフレール中央部*9の金具がボディに接続されているっぽい。

プラスティックのカバーは指で左右から力を掛けたらパコッと外れ、ボルトが現れた。これを緩め、エフコテープを巻いた網線で接続したところ、SWRは1.1になったのだが、その周波数は51MHzを超えている。50.3MHz付近では1.5超なので、もう少しなんとかしたい。


太巻・・ Whip antenna modifying for tuning down frequency

前のクルマのとき、なぜかSWRが良い周波数が低すぎたためエレメントをちょっと切り詰めていたのが、今回はこれが不具合となって返ってきた。

さて、周波数を下げる手段として簡単なのは適当な線を圧着端子かなんかで付け足すという方法だ。しかし、ちょっと格好悪い。

そこで、エレメント端を太くすれば周波数はなんぼか落ちるだろう・・ということで、3φのアルミ線を巻いてみた。

したっけ、SWR最小周波数は、50.6MHzあたりまで下がり、50.0MHzでも1.4程度の許容範囲内に収まってくれたのである。


MMANA data file
whip_V_50PjrMini.maa ←適当にお使いください。

MMANAによれば、垂直偏波成分ははクルマの右(若干後方)へ、水平偏波成分は右前方へ出て行くっぽい。

というわけで、とりあえずできたのだが、これで走りながらバンバンQRVするのかというと・・たぶん しないだろーな(^^;)。
まあ、ながら受信はするだろうけどね。



2013.9.27 追記:

50MHzのルーフレール・ホイップ、完璧かと思ったら、ちょっと走ってきてSWR計り直してみたら、ズっている。
ヘンだなー・・と、ルーフレールに両手でチカラを加えてみたら、SWRが盛大に変化する。やっぱり接触不良のもよう。

はてさて、どうしたものか・・・金具とクルマのボディとの間にアルミ板とか銅板を咬ませてやるのはどうだ?・・いや・・異種金属が挟まると電蝕が・・そこで、件のルーフレール中央部の金具が直接当たる部分の塗装をヤスリで削ってみたところ、チカラを加えてもSWRは変化しなくなった。どうやらこれで なんとかなったもようだが、塗装剥いだことでやっぱし腐蝕が心配。*10


*1 本体の置き場所は前のクルマと同じ。マジック・テープで半固定。

*2 取説には「EXT-SP端子には、イヤホンやヘッドホンは接続しないでください。聴力障害の原因になることがあります」などという世迷言が記載されている。(^^;)

*3 終段等のパワーデバイスのビスも全部外さなければならないので、これも一苦労。

*4 910は、裏パネルにワッシャを接着することでジャックの振れを抑止できるが、FT-100の裏パネルにうまくハマるワッシャは無さそうだ。

*5 通常は運転席シートの下に寄せてある。同時送信することはないので、バッテリからのコードは1本のみ。

*6 リアスポイラなんて不要なのだが、純正のルーフレールと一体となっている。強度的な面で純正のルーフレールにしたかったので渋々導入。

*7 ビスを外しても、中央のボルトを外さない限りリアスポイラは外れない。中央のボルトはちょっと外すのが無理っぽかったので、ビスだけ外して上に力を掛けた。

*8 もちろん、レールは金属である。なんでボディから電気的に浮いているのかは謎。

*9 前のパジェロジュニアは、ルーフレール中央部は固定されていなかった。このパジェロミニは強度の関係か、中央部固定である。

*10 そういう運命ということで・・・(^^;)

Tada/JA7KPI : 2013年09月10日(火)

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