まず、ADSL解約にともなうメタル・ケーブルの撤去とノイズの状況について・・・
VTE氏がコメントしてくれたように、NTTは、単にADSLを解約しただけではケーブルの撤去まではおこなってくれない・・というのが正解らしい。
しかし、116に電話し、あらためて撤去を要請すれば、撤去してくれるのである。いろいろあったが、本日11/4が撤去工事日であった。
というわけで、仕事から帰宅すると既に撤去は完了していた。
で、いそいそとRigの電源を入れ、1910kHz付近を聞いてみると・・・
え゛ーーーーーっ!? ぜんぜん変化ないじゃん!!
以前書いたとおり 「1.908〜1.910MHzあたりにフラフラしているキャリア」が居座ったままなのである。
念のためアンテナをハイバンド用に変えてみても同じ。1.9MHz用アンテナで S=9+ ハイバンド用アンテナでも S=3だ。
つまり、ADSLのケーブル自体に乗っているノイズではなかったわけだ。ADSLのケーブルもアンテナとしてノイズを拾っていたというわけか・・と、なると、ノイズ源はおそらくトナリの家方面のナニカ・・と推測されるのだが、さて、どーしましょ。(^^;)
ノイズのことはさておき、最近の常置場所でのロウバンド用アンテナは次のMMANAファイルのとおり、変形逆Lである。
当初7MHz用逆Lとして製作し、あとでビニル線を継ぎ足して折り返し*2て3.5MHz用とし、さらに給電点に延長コイルを入れて1.9MHzに対応させたという、またしても「なんちゃってアンテナ」なのであった。
挿入してあるコイルをワニ口クリップでショートすれば3.5MHz用、開放して1.9MHz用となる。なお、ATU無しでもいちおうSWR<2なのだが、ATUは常時入れている。
アンテナ切り替えスイッチは、ハイバンド用DPにつながっていて、ノイズの状態によっては、受信時のみハイバンド用DPに切り替える場合もある。なぜかしら、その方がS/Nが良い場合があるのだ。*3
2009/11/14 追記
ちなみに、このアンテナは、コイルを入れた1.9MHz仕様の状態でATUを使えば7MHzでもチューニングがとれる。
やはり、実際に使ってみなければ判らないものである。MMANAだけでは、とうてい到達できない世界。
そんなことはさておき、これが単にSWRが落ちるだけではなく、なんとかWまで飛んでくれる*4のだから、なんちゃってアンテナといえども侮れぬのである。
2009/11/7 追記
ハンディ機 VX-8の周波数を1.910MHzにして自宅周辺でノイズの探索をおこなったところ、隣家の2階の一室が怪しいというところまで判明。
なんのことはない、当方のシャックのケーブル引き込み口の真っ正面である。
また、周波数の探索からノイズの原発振周波数が318.1kHz付近であることをつきとめた。つまり、1.9MHzのノイズは、こいつの6倍高調波なのである。
大元は、なにかの電子機器のスイッチング電源(ACアダプタ)と思われる。スイッチング電源といえば100kHz程度だとばかり思っていたのだけれど、最近のスイッチング電源は小型化しており、スイッチング周波数も高くなっている*5らしい。
以前の記事へのコメントで954kHzのTBSラジオへの干渉について書き込みなさった方がおられたが、318.1×3=954.3である。ビートが可聴周波数となるため、かなり気になることだろう。
このほかにも 636.2 1272.4 1590.5 3499.1kHz 等の周波数で受信できることを確認している。
2009/11/30 追記
実は、上記のノイズとは別に1.8MHz帯でも変なキャリアを確認できていたのだが、こちらのノイズ源はCANONのインクジェット複合機 MP770と判明した。
MP770には電源スイッチが付いているのだけれど、このスイッチの状態にかかわらず、AC100V用プラグをコンセントに差し込むと一部の回路は活きている状態になり、常時ノイズを出し続けるのである。
MP770の筐体からは電源コードとUSBケーブルが出ているが、圧倒的に電源コードからの輻射が強力。
幸い、電源コード及びUSBケーブルを分割コアに巻き付けることで、かなりノイズ低減できている・・のだが、常時使うモノでもないし、ホントはプリントするときだけプラグ差せばいいんだよなぁ。(^^;)
この他に、1.8/1.9MHzでのノイズ源といえば、洗濯機・・も挙げられるのだけれど、こいつは まぁいいか。
なんかSWR計の動きが異常だな・・と思ったら、実はミノ虫クリップ*6とアンテナ線で火花放電していた。
シャックの照明を暗くしてみてようやく判った。アンテナ線は、よくある塩化ビニル被覆のACコードを引き裂いたもの。
あわてて当該部分をビーメックス線(ポリエチレン被覆)に交換して事なきを得た*7のだが、1.9MHzといえどもAC100Vの周波数(50Hz)に比べれば高周波である。気をつけなければ・・・
さておき、コンテストでのあまりの飛びの悪さに、アース周りを改善。ラジアル延長(25m→37m)したり、引き回しを変えたり、いろいろやってみたら、SWRが悪化してしまった。もっとも、接地抵抗が減って本来の姿になったのかもしれないし、これはRig内蔵ATUのカバー範囲内なのでOKだ。
それから、前述の「1.908〜1.910MHzあたりにフラフラしているキャリア」については、未だ正体不明のままで、現在でも同じくらいの周波数に居座っている。
ただし、気温によって周波数は大きく変動し、今年の夏のように暑い日が続いている最中は1.925MHzとかのだいぶ上の方・・アマチュアバンド外に行ったきりであった。気温が低くなるとモロにバンド内にカブってくるようである。
エレメント端がトタン屋根に近接しすぎているのもナンだな・・と、ほんの少しだけ端を上げてみた。
また、現在、ラジアルは 4本(各 37m、21m、14m、10m長の塩ビ被覆電線をトタン屋根上に半固定*8)接続している。
この状態で KH2*9まで飛んでるのに、なして鹿児島がとれないの!? (T_T)
*1 えっ? 工事担任者? デジタル2種? 何それ? (^^;)
*2 カッコ良くいえば、リニア・ローディング。
*3 逆Lでほとんどノイズに埋もれている信号が確実に浮き上がって聞こえることがある。現時点では不思議としかいいようがない。(^^;)
*4 JIDX PhoneでW6(カリフォルニア)とQSO。
*5 スイッチング周波数を高くできれば、チョークコイル等も小型化でき、筐体自体の小型化も可能となる。
*6 間違って「バナナクリップ」って書いちゃった。ワニ口クリップ≒ミノ虫クリップだけど、バナナクリップは別物だよな。(^^;)
*7 というか、右上の1枚目の写真のように、ショートさせないときのクリップの定位置をコイルの反対側にすれば電位差がないから放電は起きない。
*8 無線機のGNDをトタン屋根に直接接続してもいいような気もするが、当方の環境では漏電ブレーカが落ちた。ちょっと恐い(^^;)
*9 KH2/N2NL (Guam) Vy Strong Sigs on 1.8MHz FB!!