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[Radio] 1.9MHzのノイズ源

2005年03月13日 01時 更新

とりあえず自宅からも1.9MHzで電波を出せるようになったものの、ノイズが多くてマトモにQSOできない夜が続いている。ノイズは2種類あって、そのうちのひとつはノイズ源が判明している。もうひとつの方はいまだ探索中である。

ノイズ源が判明しているヤツは、以前にも書いた居間のプラズマ・ディスプレイ(TV)である。なにしろディスプレイ自体が放電しているわけだから、原理的にノイズが発生しやすいのは判っていたのだが、まさかこれほどとは思っていなかった。1.9MHzでは受信機のSメータがしっかり振れるくらい強力だ。バンド全域にわたって確認でき、S=7〜8である。3.5MHzでも確認でき、Sは3程度。やっぱり気になってしまう。

受信機側での対策については、ほとんどあきらめかけていたのだが、ノイズブランカが効くことを発見した。考えてみればアタリマエ(?)で、放電ノイズにはノイズブランカが効くのである。TS850には2種類のNBが実装されているが、NB1をONにすると、ノイズはS=5〜6に落ちる。ただし、LEVELツマミは最大に回しきる必要がある。NB2をONにするとS=6〜7に落ちるが、WIDTHツマミでの変化はなく、この状態でNB1をONにしてもどういうわけかノイズは落ちてくれない。つまり、NB1のみONというのが正解である。

ディスプレイ側で対策できないかと、ディスプレイのケーブル、TV部分のアンテナ(UHF & BS)にフェライト・コアをかましてみたのだが、まったく効かない。なんせ、1.9MHzという低い周波数なので、フェライト・コア10個程度の阻止インピーダンスではダメみたいである。20個以上入れれば少しは効きそうな気もするが、ケーブルはそれほど長くはないのである。(^^;)

TVアンテナのケーブルを外すとノイズはS=3程度に落ちるので、有効なRFチョークを入れることができれば、それなりにSは落ちてくれるものと思われ、送信機用のコモンモード・フィルタを入れるとか、フェライトバー3本にアンテナ・ケーブルを巻くとかの対策を執ってみようと考えている。また、製造メーカ(日立)にその他の対策はないかメイルを出してみるつもりでもいる。

さて、もうひとつは、ノイズというか、1.908〜1.910MHzあたりにフラフラしているキャリアである。こいつの周波数は、どうもゆっくりと変動しているようだ。AMモードで聴くと、電源周波数(50Hz)が乗っているみたい。Sの振れは 9+5dBと、かなり強力である。(だからね、みなさん、上記周波数でのQRVは避けてね Hi)

あまりの強力さに、またまた自宅内部がノイズ源ではないかと1.5C-2Vの先に付けたピックアップ・コイルを持って自宅内をウロウロしてみたが、これといったものが見つからない。クルマで近所をぐるぐる回ってみても、やはり自宅近辺が一番強力だ。そこで、クルマの無線機でモニタしたまま、自宅のメイン・ブレーカを切ってみたが、何ら変化はなかった。電池で動いている電子機器は無いはずなので、このノイズ源は自宅内部には無いということになる。

ところが、ひょんなことから、ADSLのラインにピックアップコイルを近づけてみたら、かなり強めの信号が受信できたのである。もちろん、ADSLモデムの電源は入っていない。モデムからモジュラ・プラグを抜いてもSに変動はない。

ウチのADSLは12Mbpsのフレッツ・モアであるが、1.9MHzはADSL帯域の上に位置しており、規格的には帯域は重ならないはずである。それを裏づけるようにインターネットからの大量ダウンロード中でもノイズにはなんの変化もみられない。アンテナになりそうな電源コード、FM用のアンテナケーブル、TVアンテナのケーブル等にコイルをかましてみたが、やはりADSL用の電話線が一番強力である。

いまのところ、判っているのはここまでである。もしかして、隣家のFAX機等の電源が原因で、ノイズが電話線に漏れだしているということも考えられるわけだが、もう少しデータ収集を続けてみることにしよう。(え? Bフレッツにしろって? ^^;)

Tada/JA7KPI : 2005年03月07日(月)

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