今年の全市全郡コンテストは、山岳移動。
現地は、04008/I 秋田県山本郡八峰町 QN00BK 青秋林道。
ALL JAに続いての14MHzシングルである。他バンドは50を含め一応QRV。
ALPSの地図は、2007年10月現在で最新版の国土地理院地形図が反映されていない。実際の林道は二ツ森の西の青森県境まで延びている。このエリアでは、少し西に下った地点(800m)や林道終点(900m)にもQRV可能と思しき場所があるのだが、今回は、林道から右へ200mほど入った標高約850mの地点からのQRVとなった。
14MHzの国内伝搬では、対流圏伝搬はほとんど無いだろうけれど、F層の スキャッタはあり得る。そのためには、標高が高い方が可能性も高まるだろう・・・という皮算用での移動地決定である。首都圏近傍であれば、直接波もそれなりに使えるものと思われるが、ここ北東北では絶対局数が不足しているので直接波はほとんど意味ナシ。
もっとも、この全市全郡コンテストは、とにかく局数を稼がなければならないコンテストであり、田舎局が勝てる確率はかなり低い。第二マルチ、例えばエリア数の導入はどんなもんかいな。
現地は、世界遺産「白神山地」の入口である。青秋林道は、その名のとおり当初青森県側に通り抜ける計画であったが、秋田県は工事を進めたものの青森県側が反対し、けっきょく県境で行き止まりのままとなっている。
数枚の画像を合成してパノラマ写真にしてみた。紅葉が始まりつつある。
アンテナは、これもALL JAと同じデルタ・ループ。14と24MHzではアンテナチューナを使わずともSWRは1.5未満。50.3MHzでもSWRは3程度なので、チューナと併せれば使えなくもないレベルだ。
ただし、50MHzでの指向性パタンは高角度への放射がデカく、低打ち上げ角でのゲインは、同地上高の5エレと比較して マイナス10dB程度とほんのオマケの性能でしかない。
このコンテストで、隣県の九戸村(折爪岳)からXRZ局がQRV。59+で入感していたが、彼がQSOしている相手局はほとんどまったく聞こえなかった(T_T)。
まあ、この場所自体、真南や仙台方向の南東方面には弱い場所なのだが、まさか、ここまで聞こえんとはなぁ・・・(^_^;)
一応、場所の決定にはFM山形の鶴岡中継所の信号(76.9MHz)が良く入感するところ・・・を探したつもり。コンテスト中は50MHzでも何度かCQを出したのだけれど、すべて空振りでXRZ局とのQSOのみ。秋田県内局も確認できず。
その他、145MHzと433MHzでも少しだけQSOできた。145では、北海道局(しかも固定局)が複数入感していた。ALL JA8や津軽海峡などのJA8向けは、ここの方がいいかも。
21MHzにもQRVしたけれど、14MHzと比べると局数少なすぎ。28MHzは、ついに1局も聞こえなかった。
21:00 コンテスト開始だが、HFハイバンドはほとんど何も聞こえない。14MHzだけは、かろうじて数局聞こえる。しかし最初の1時間は5エリアの移動局をつかまえたのみ。次の2時間でも3局。ちょっと強く入感しているのは、すべて大電力局のよう。いくら呼んでもダメ(^^;)。
というわけで、V/Uに遊びに行ったりしてヒマを潰した後、早々に就寝。
3時頃、寒くて目が覚める。外気温は、摂氏7度。シュラフを使う。 初めから使ってればヨカッタ(毎年書いてるな)。
05:00起床。CONDXに変化があったようだ。しかし、強力に入感しているのは、北米局なのだった。なんかのコンテストなのか、「CQ P」と打ってる。国内局は北米局に埋没してしまっていて、QSOできず。
07:00を過ぎて、ようやく沖縄が強力に入感し出す。08:00頃にはすっかり国内用CONDXにシフト完了し、北米はかなり弱くなってしまった。ようやく、なんとかコンテストさせてもらう。
なお、当初は電信電話で参加するつもりだったが、ワッチしたところ電話で聞こえるのはクラブ局のみであり、この時点で電信のみの参加とすることに決めた。
細々とQRV。あまりの飛ばなさにCQ出す気も無くなってしまう。事実、CQ出して呼ばれたのは09時台と11時台の数回のみ。一番多くQSOできたのも11時台だったが、12時を過ぎて再びCONDXが変化。14:30過ぎの撤収までの2時間半の間に10局程度しかできなかった。
Area | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | total | 移動地 |
AC07 | 13 | 3 | 2 | 3 | 1 | 22 | 7 | 4 | 1 | 56 | 八峰町 |
けっきょく、ALL JAのときよりも大幅に局数を落としてしまったのであった。しかも、9エリアをとれず、AJDも逃した。
やはり、真南方向に難があったか? 移動ポイント選定を誤ったような気もするが、そういうCONDXだったのかも・・・と、いうことにしておくか。(^^;)
結果発表 全国7位のもよう。 http://www.jarl.or.jp/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/all_cg/2007/entry.html#C14
ほら、沖縄-1エリア内って予想は当たったでしょ。v(^^)>
フル参加だったら5位を狙えたかしらん??
次のALL JAも青秋林道から・・・と思ったら、6月にならんと雪が消えないっス。
もう少ししっかりしたビームアンテナで・・・・(?)
14だろうと思っていましたが交信できませんでした。<br>私の*倍もやっていてはっきりいってすごいです。
やはり、14MHz以上は壊滅的にCONDXが悪かった模様です。<br>ということは、6エリア(沖縄?)か8エリアの局が有利か。<br>7エリア内の参加局がそれなりにいたら良かったのですが・・・<br>これは、どーにもならんのかしらね。<br>2エレ化を検討してみるか・・・・
じゃなく、今回は全市全郡だから、1エリア首都圏の大票田へアクセスできる局か。<br>となると、やはり沖縄?あるいは1エリア内??<br>ところで、*倍って何倍??
今回の14は沖縄か北海道だと思っています。<br>ちなみに、毎度の大仙市移動で、設備は6mHIのDP。<br>交信局数は一桁でした。
シングルオペ50MHzバンド以上の種目を除く 各種目上位25%以内にあるコールエリア第1位のJARL会員局に賞状を贈る・・という規定により、参加局25局のうちの25%、つまり25×0.25=6.25→繰り上げして7位以内(7位)の7エリア1位であるJA7KPI/7は全国6,5,4位をとばして入賞していたのだった。(なんで繰り上げるのかは不明だけど)<br>いまさらだが、昨日JARLNEWS読んでて、ん?何?この見たことあるコールサインは・・なんで入賞なの???って、しばし呆然としていたKPIであった。v(^_^;)