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[Radio] 大館市 十ノ瀬山

2007年05月30日 22時 更新

今シーズン初の6mQRV。なんといっても50MHzはJA7KPIのメインバンドだ(ホントか?)。ホントである。開局以来の通算交信数でも、昨2006年の総交信数をとってみても、50MHzが(まだ ^^;)一番多い。

旧田代町の十ノ瀬山は、合併により大館市となった。ここへの移動も久々である。以前来たとき落ちていたガードレールはどうなったのであろうか??

地図画像

今回は、午後になってからボチボチ動き始める・・というKPIの通常行動パタンを逸脱し、午前9時過ぎに出発した。十ノ瀬山は2年ぶりである。

以前来たときに宙ぶらりんだったガードレールは(あたりまえだが)既に撤去され、路肩はとりあえず補修されてはいたが、素人目にも工事が十分ではないのが判る。頂上へ続く林道には、「道路崩落のため、関係者以外は通行しないように。何があっても管理者は責任を負いません」という脅し文句を記した看板が何枚も設置されているといった状況。

しかしながら、KPIはこの山で行われている「ハンググライダー大会」が何事もなく開催されたことを知っているのである。とりあえず、最初の警告の看板の前でクルマを停め、歩いて崩落箇所まで登って小型車なら通れることを目視確認。なお、崩落は1か所だけではなく、4か所もあった。

なお、この道路はかなりの悪路であり、4WDであっても普通車で登るのは控えた方がいいかもしれない。


664mの頂上には無線中継局が3つもある。NTT、国土交通省そして秋田県企業局(大館発電事務所)のものである(東北電力のがもう少し下にある)。このうち、県企業局のものは2005年にはまだ無かった。今回、50MHzのアンテナ(5エレ)を立て、企業局のアンテナ(局舎?)から漏れるノイズの強さにはマイッてしまった。NTTと国土交通省はUHF/SHFだと思われるが、県企業局のアンテナはVHFのようで、周波数的に近い分スプリアスも強いようだ。



11時過ぎからQRV開始。アンテナ上げの最中は、まだEsが聞こえていたのだが、しぼんでしまったようだ。やはり50MHzメインなら、07時頃からQRVしなくっちゃなぁ・・・

ほそぼそとCQ出して東北管内中心のQSO。1エリア4局、JD1(硫黄島)、8エリア2局、13時前後に弱いEsで6と5エリア数局。しかし、なんといってもこの日の最大の収穫は某MUC/0局からSSBで呼ばれたということであろう(^^;)。コンテスト外では初か? JA0-VHFコンテストへ参加とのことだったけど、援助できなくてごめんね。

バラン

さて、13:30頃で50MHzに見切りをつけ、HFに降りることにする。HFのアンテナは、復活のダブル逆L。以前のバージョンは電線に普通のビニル被覆のものを使っていたのだが、今回は全部ポリエチレン被覆のもの(古河ビーメックス)にし、水平部エレメント長=5.5m、垂直部エレメント長=6.5mとした。

つまり、エレメント全長は12m*2=24mである。この後にフェライトバー3本束のバランが入る。このバランの巻線もポリエチレン被覆である。バランというよりも、コモン・モード・チョークか。パッチンコアを多数かましてあるが、安物のコアなので阻止インピーダンスが小さく、あまり効いてない可能性が高い。とにかく、定在波が立っている状態での使用となるわけで、同軸ケーブルの外側には盛大にコモンモード電流が流れているはず。これをできるだけ抑えたいわけだ。ちなみに、普段は電信オンリィなのであまり気にしていないのだが、SSBで出ると、たまに回り込みを起こしてしまう。

24mといえば、半波長ダイポールとして考えれば、共振周波数は約6MHz。てことは、3倍高調波ダイポールとして考えると、このアンテナは18MHzでも共振・・・するのか? するのだ。18.09MHzではATUを切ってもSWR<1.5である。ついでに、5倍高調波の30MHz付近でもSWRが落ちる。もちろん、基本波の6MHzでも。

以前も書いたが、バランの後には5D-FB(誘電体=発泡ポリエチレン)が5.15m付いている。ここまで全部ひっくるめてのアンテナシステムであることを忘れてはならない。ATUが無ければ、ちょっと変な18MHzのシングルバンド用アンテナにすぎないのだが、ATUを使うことで7MHz〜28MHzでそれなりに使用可能となる。



この日は、50MHzのあと(14:30過ぎ)、まず10MHzからスタート。次に14MHzに移る(15:00前)。ここでJQV氏からSSBを要請され、14.200QSYと伝える。しかし、DXが使っているため202で出たのだけれど見つけてもらえず。またCWに戻ると、今度は別の局から18MHzのリクエスト(15:10)。

Area1234567890Total
1010432 13 1125
1451 1 18
1848952217 1176
212211111 9
24 11 2
28 1 1
505 15112 428
Total7016966823227149

18MHzで再びJQV氏に呼ばれ、SSBへ(15:15)。18のSSBなんて何年ぶりだ?(12年ぶりだ) アイボールのハナシであったが、こちらは664mの山の上。しかも路肩崩落の悪路ということで、「やめたほうがいいかも・・(^^;)」とお伝えする。

SSBでは10局以上から呼んでいただき、再びCWへ(15:44)。残念ながら北海道ができずAJDを逃したが、18MHzでは70分間で70局以上とQSO。

その後(16:25)、21→24→28MHzとQSYするものの、CONDXは既に低下。局数も伸びなかった。トータルでは150QSOに迫ったが、24〜50MHzの結果はイマイチであり、大館市には近いうちに再挑戦しなければならないだろう。16:30撤収開始。


Tada/JA7KPI : 2007年05月12日(土)
コメント(5) [コメントを投稿する]
JF7JQV 2007年05月15日(火) 07時

バラン、すごい迫力ですね。(^^;<br><br>北秋田市は鷹巣中央公園の近くからお呼びしました。<br>18SSBで当方とのQSO後、1エリアの方から呼ばれていたのは<br>聞きましたが、10局以上もやってたとは驚きです。<br>ということは僕との交信も皆さんに丸聞こえ?<br>こちらはあの後すかさず18〜28CWでCQ、結構呼ばれました。<br><br>KPIさんのCQを聞きながら帰りましたが、16時台はCONDX<br>落ちていたようですね。ところが17時になって再びEs復活、<br>教えていただいた小坂通運の脇(草原は登らず)に緊急停車、<br>18〜28を小1時間程遊んで帰りました。<br><br>秋田県北にはまたいずれおじゃましますので、ダブル逆Lと<br>デルタループを拝ませてくださいね。

JA7KPI 2007年05月15日(火) 18時

いやー、見かけ倒しですよ。<br>SSBでは、QRZを出せばもっと呼んでもらえたのかもしれませんが、口内炎がまだ完治していないので、あまりしゃべりたくなかったんですよね。(^^;)

jh0muc 2007年05月29日(火) 01時

平衡型ロングワイヤですけど、左右の長さを変えてみるとナカナカ面白い<br>給電している部分は「並行」ワイヤだけど「平衡」していないから電波は出るし、風であおられるとポールとの距離が変わってSWRが変わる<br>是非お試しあれ

JA7KPI 2007年05月29日(火) 20時

おぉ。いらっしゃいまし。<br>いやぁ、左右の長さを変えると Carolina Windom みたいになってますますわけが判らなくなってしまいそうです。<br>なんとか平衡にすることでそれ自体共振していなくても電波の出方を制御している気になれるわけだし・・・(^^;)<br>平衡度が上がるとポールとの間隔に変動があってもSWRはそれほど変わりません。

JA7KPI 2007年05月30日(水) 22時

上のコメントに追記なんですが、平衡が崩れると、ポール(マスト)に電波が乗っちゃって、<br>しまいにゃ何のSWRを測ってるのか判らなくなる場合があります。<br>偶然にも「SWRはバッチリさ!」になる場合も・・・・<br>・・・なんか自分の首を絞めてるような・・・・(^^;)


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