例の左手の件である。今までの記録と現状を記しておく。
他の指を添えるなどして、外部から力を加えると、当然ながら曲がる。また、触覚等の感覚はまったく正常。この時点で、前述の痛みは続いていたが、親指自体には痛みはまったくなし。
クルマのサイドブレーキを操作する際に必ず気がつくと思われるので、曲がらなくなったのは5月2日の夜〜5月3日の朝と考えられる。事故や怪我等はなく、原因と思しきモノにはまったく心当たりがない。
やはり、とりあえず様子見。3か月程度で自然治癒するヒトもいるようだ。
念のため、超音波エコーで腱が断裂していないかも検査したが、腱は切れていないことが確認された。
しかし、たかが左手の親指だけとはいえ、今まで動いていたのが動かせなくなったというのは、かなりの打撃。メゲている。チカラ抜けてる。しかも、この時期、仕事上でもどデカい問題が発生。鬱である。
腱移行という手術があることを医師から聞いた。その場合、薬指と小指が同時に曲がるようになってしまうらしい。しかし、それではギターが弾けなくなってしまう。自分にとってギターが弾けなくなるのはかなりのストレスであり、腱移行は考えられない。現在の状態でも、若干不自由ながらギターは弾ける。
ネットで手の病気専門の相談サイトを発見し、メイルを送ってみた。前骨間神経麻痺については自然回復例もかなりあるとのことだったが、既に5か月経っており、これ以上何もしないで様子を見るよりは次の手段も検討した方が良いとの回答を得た。
次の手段=手術については、腱移行の前に神経剥離術・・・前骨間神経への圧迫除去ということになる。
前骨間神経麻痺といえば、親指のほかに人指し指もまったく曲がらなくなるのが普通らしい。しかし、自分の症状は、人指し指は若干の麻痺があるものの、とりあえずは自由に曲がるという状態で、このために決断が遅れ、手術の時期が後ろにずれ込むことになってしまった。症状が出てから8か月近く経ってからの手術となる。
さて、手術のハナシはトントン拍子に進み、その筋では有名な弘前大学の先生にお願いすることになった。日程はその先生のスケジュールにあわせ、12月27日と決定。左腕を開いてみて、神経の損傷がひどいことが確認できたら、右脚から神経を移植。その場合、足の裏の感覚が一部無くなってしまうそうだが、慣れれば気にならなくなる・・・とのこと(^^;)。ま、右脚を切ることになる確率は低そうだけれど・・・
関連があるかどうか不明だが、12月の初めから完全治癒まで「禁煙」することを決断。現在も続行中。
(ここに「手術で入院」の記事が入る)
ギター禁止令出る。座ってギターを弾く場合の腕の状態は、前骨間神経にいい体勢とはいえないらしい。そういえば、5月の連休前はギターもかなり弾いていた。しかも座っての速弾き。ううむ、やはりロックギターは立って弾くべきなのか。フリップ先生、ごめんなさい。
(ここに「左手その後」の記事が入る)
ギターを弾けないと、ストレス発散ができない。立って左腕を伸ばして弾くようにスタイルを変えた。
このままのペースで推移しても、年内の完全治癒は無理だろう。まさか回復に手術後1年以上かかることになろうとは・・・さすがに神経だ。動かなくなるときは突然動かなくなっていたため、回復も、ある程度の期間が経過すれば突然動くようになる・・・などと勝手な想像をしていたのだが、まったく外れてしまった。動かなくなるのはデジタル的に突然だが、回復は極めてアナログ的にゆーっくりなのであった。
願わくは、ゆーっくりでいいから、元どおりになりますように・・・
追記 2006年12月 右手の指では90度を超えて曲げられるのだが、左は依然として75度程度までしか曲げられない。
しかし、ついに写真のように「洗濯ばさみ」をつまむことができるようになった(先月はできなかった)。とはいうものの、すぐ疲れてしまう。
また、「事務用目玉クリップ」は、バネが硬く、まだまだ無理。つまり、チカラがまだ完全には回復していないということなのだろう。そろそろ、手術後1年になろうとしている。
追記 2007年 2月 左の親指は、80度ちょいまで曲がるようになり、「事務用目玉クリップ」も、なんとかつまむことができるようになったが、まだクリップを完全には開けず、右手の力に比べると、左手は非力きわまりない。例えば、「国語辞典」は持てるが、「広辞苑」は、まだ持てないのである。
しかし、回復はとりあえず順調のようで、ビタミンB12のお薬は終了。通院も来月で終了の予定。あとは自主的なリハビリを続けるだけである。
追記 2007年 4月 予定どおり通院は終了。つまり、「いちおう、治りました」ということなのだろう。
2か月前は持てなかった広辞苑も持つことができるようになり、固めの目玉クリップもつまんで開くことができるようになっているものの、右手の力と比べると明らかに左手は非力である。
この症状の原因が神経にあるのか、それとも長期間使われなかった筋肉にあるのかは、詳しい検査をしていないので不明だが、とりあえずは、普通に生活でき、左手がうまく使えなくて歯がゆい思いをすることもなくなった。
あとは、どのくらいで完全に回復するかだが、もともと右手と左手の性能にどの程度の差があったのか自体不明なのである。まあ、「完治かな?」と思ったら、またここに書き込むことにして、ここは一旦締めさせていただこう。
多くの方々からのお見舞い/激励に感謝!!
先日、体重計(OMRONの製品で、よくある室内用)をつまんでみて、何kg分の力かを計測してみた。
右手では8kg程度まで出せるが、左では3kg出ない。まあ、利き腕だから右の方が強いのは当然としても、半分行かないとはがっかりである。2年経ってもこんなもんだとは・・・(^_^;)
無意識に曲がっててほしいときに曲がってない・・という局面もまだある。以前は上手にできていた親指を使った細かい作業も、下手になってしまったまま。まあ、下手でもできるだけいいのだが。
神経の回路がまだちょっとこんがらがってるのかもしれない。
というわけで、ようやく完治・・・と、自分自身納得できたのである。長かった・・
この記事に対するコメントはお控えくださいますようお願いします。<br>なお、今までのコメントにつきましては、データ変換をおこない、別URLの掲示板システムへ引き継ぎました。<br><br>前骨間神経麻痺 寄合処<br>http://www.zcr.jp/z/<br><br>今後の書き込み等は、こちらへよろしくお願いいたします。