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[Radio] ダブル逆L /G5RV /田代町移動

2006年11月06日 00時 更新

北秋田郡田代町と比内町は2005/06/20で大館市と合併のため消滅。というわけで、6/19は田代町に行って来た。(比内町は土地勘無いし、ちょっと遠いんだもの。去年移動したときも迷ったし ^^;)

1.9,3.5,50MHzでは過去にQRV済みなので、今回はHFハイバンド中心。またまたダブル逆Lの登場である。このダブル逆Lは、いわゆる「のめしアンテナ」の考え方から派生したアンテナだが、個人的にロウバンドではとにかく長いエレメント(or コイルによる短縮)が必須という結論に達してしまっているので、このアンテナでは7MHz以上のHFで使える・・・ということを目標とし、3.5と1.9については無視している。

ダブル逆Lの寸法は、以前と変わっていない(水平部7.15m、垂直部6.15m)。

ただし、今回はコメットの強制バランは使用せず、4.4mの同軸ケーブル(5D-FB)にフェライトコア(いわゆるパッチンコア)を10個通したものを直接つないでいる。

先日(6/18)、八竜町からQRVしたとき、それまでの 8D-2V 13.4mから 5D-FB 4.4mに変えたのだが、18MHzと21MHzではチューンがとれなかった。強制バランを取り去ることで、18MHzにおけるチューンがOKとなったものの、21MHzではやはりNGな状態である。

このダブル逆Lが Half size G5RV と非常によく似ている(ほとんど同一?)ということは前に書いたが、G5RVについて言及しているサイトはかなりあるようだ (もちろん、市販製品としてのG5RVを紹介しているところも多数確認)。で、その中にバランの類は入れないほうがいい・・・というという記述も発見できている。まあ、インピーダンスがメチャクチャなわけだから、50Ω:50Ωで設計された強制バランを入れても損失になる可能性の方が高い・・・のかもしれんなぁ。

結局、G5RVというのは、かの移動戦師も言及していたとおり、平衡型ロングワイアなのだよなぁ・・・・しかしそれでも、水平部のエレメント長を適切に設定することで、打ち上げ角が高くなりすぎるのを回避することは可能で、また、同軸ケーブル部分の損失を減らし、ATUを上手く使うことでとりあえず使えるアンテナにはなる・・・ような気がしている。

ハーフサイズG5RVの場合、14〜28MHzで打ち上げ角は25度程度とまあまあなのだが、フルサイズG5RVでは、14MHzを超えるとかなり高角度に打ち上げるようになってしまう。これだとハイバンドでは飛ばないような気がするわけである。(なんか、「気がする」が連続しているが、気にしないように ^^;)

さて、21MHzでチューンがとれない件については、先送りだ(^^;)。13.4mの同軸をつなげばとりあえずチューンはとれるのだが、以前書いたように同軸ケーブルでの損失は総合の動作利得に関わってくるので、長いケーブルをつなぐのは避けたいところ。前述のとおり、しょせんロングワイアなので(ただし指向性と打ち上げ角は制御)、同軸ケーブルをも含めてATUのお世話にならざるを得ないのはしかたない。

水平部のエレメント長は指向性に大きく関係するため、現状から大きくは変化させないものとして、残るは垂直部とケーブル部分だ。もう少し実験を続けてみようと考えている。


さてさて、移動運用のハナシに戻るとしよう。

あいあ氏やFIN氏の動向を注目していたが、どうも田代町や比内町に乗り込むような気配はない・・・しかたねなー、へば、やっぱし俺行くかぁ・・というわけで午後になってから出発。十ノ瀬山は前に下見に行ったとき、道が落ちていたのに恐れをなしてパス。山へ向かう途中の田園地帯(早い話があぜ道)で御柱立て。(14:30頃)

10〜28MHzをワッチしてみたが、あまり聞こえていない。ありゃ、今日はダメかな・・・と思いつつ28MHzでCQを出すと、わりと呼ばれるではないか。みなさんの信号もかなり強力。28MHzで30局以上QSOしたのなんて何年ぶりだ?? (初めてである ^^;)

次に24にダウン。ここでも調子よく呼ばれる。24MHzで40局以上QSOしたのなんて何年ぶりだ?? (初めてである ^^;) つぎ、18にダウン。さらに強力に呼ばれる。18MHzで60局・・・(中略)。つぎにQSYした10MHzはちょっと静か。ハイバンドが良くて、ロウバンドの方はイマイチのCONDXだったんでしょうかね。次に14MHz。ここもそこそこだったけど、L73E が呼んできたぞ。これって本物?? (期間限定コールじゃなかったのか?)

最後に28MHzに戻ってちょっとだけやって、あっというまに17時。2時間半で180局という出来高であった。通常の移動運用では自己最高。まだまだ修行が足りんわな。

日曜日なので農作業の人は来ないだろうとふんでいたが、至近距離の田圃に作業の人が・・・。入感信号が強力だったのでヘッドホンは使っておらず、モールスの音ですぐにアマチュア無線だと判っていただけたようだったが、「なんでこんなところで無線やってんの??」って聞かれてしまった。

「いやー、ははは、ここみたいに広々としたところだと電波がよく飛ぶんですよぉ」・・・まぁ、嘘じゃないよな。

Tada/JA7KPI : 2005年06月19日(日)
コメント(8) [コメントを投稿する]
JL7AIA 2005年06月21日(火) 18時

実は、KPIさんの24Mの信号はこちらでも聞こえていました。かなり呼ばれていたので後にするか(先日FINさんとのQSOで田代町〜144M WKD済み)と戻ってきたら聞こえませんでした。18Mに降りたんですね(^_^;<br><br>G5RVとかウィンドムとか平行フィーダーを使うときこの平行線の長さが結構重要なんでしょうね。<br><br>日曜は私も田代と比内に行こうかどうか迷いましたが、私も含め家族で(車も)体調不良だったので家で休んでいました。

JL7AIA 2005年06月21日(火) 18時

勘違い!24Mでなくて18Mを聞いたんです。10Mに降りたんですね。すでに夏バテかな?シャック内30℃也

JA7KPI 2005年06月21日(火) 22時

実は、こっちも勘違いしていたんです。<br>14MHzではチューンが取れないからと18MHz→10MHzに降りたんですが、<br>実はダメなのは21MHzだったんですね。<br>そういうわけで変則なQSYパタンになってしまいました。<br><br>G5RVとかWindomはマルチバンドアンテナとして使うわけですが、<br>それゆえインピーダンスが一定ではなくなります。<br>インピーダンスが一定ならば平行フィーダ部分の長さは問題にはならない(損失はさておき)のですが、<br>これをいかにして50Ω、いや、せめてSWR<5くらいに抑えるか・・というところが課題かな・・と。<br>コメットのCHA250Bxはどうやってるんでしょうねぇ?? あれをマネできればなぁ。<br>まさかダミーロードが入ってるわけじゃないでしょうねぇ(^_^;)

マグネット 2005年10月23日(日) 10時

始めまして、今日偶然発見し投稿します。<br>私も移動したく場所を探していますが、なかなかです<br>でも、十ノ瀬に移動しました<br>かなり怖い 始めて一人移動・・・<br>来年は移動もっと頑張るぞ

Tada/JA7KPI 2005年10月26日(水) 22時

いらっしゃいませ>マグネットさん<br>CallsignとQRV周波数を書いていただけたらよかったんですが・・・<br>それはそうと、十ノ瀬の道路は復旧してましたかね??

マグネット 2006年03月08日(水) 14時

私の周りでは、無線している人がいない為 シックハックです。<br>雑誌を見ながらやっていますが、ベテランのOMさんに指導していただきたいですねー<br>今年は3.5も移動したいですね<br>道路の修復が予定されてるみたいですよ<br>時間の都合が良ければ、移動の見学お願いしたいです。

JA7QFU 2006年11月04日(土) 21時

いつもお世話になっております。私も自宅でG5RVを使用しています。80mから上のバンド用で15.5m×2+9.45m+フロートバラン型です。元来SWRが高く、いつも気にしながら使用していましたが、今日、水平部分のエレメントに約1.2mずつIV線を足してみたところ、3.500〜3.570あたりまでSWRが1.7程度のフラットになりました。カップラで問題なく落ちます。今日の作業前までは3.600あたりでSWRが最小(1.8程度)、3.505近辺ではカップラでもSWRを落とせませんでした。ディップを体感できるアンテナではないようですが、SWRが2以下であれば気を遣わずに使用できます。エレメント付近に導通する物体がないことが条件ですが。80mに絞り込むという方は1度お試しください。KPIさんの県内移動を今後も楽しみにしております。

JA7KPI 2006年11月06日(月) 00時

QFUさんどもども。3.5とか7にはあまり思い入れがないので、ハイバンド重視になりますが、<br>結局は、どのように電波を飛ばしたいのかということにつきるのではと。(^^;)


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