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[Radio] ダブル逆L /ALL JA8 /50MHz

2005年06月27日 22時 更新

2005/06/25 ダブル逆Lに特性インピーダンスが低いケーブルを接続した場合を想定しMMANAで計算させてみると、送信機側から見てインピーダンスが非常に低く (10Ω未満) なる場合が多いことが判った。(平行2線式フィーダでは同軸ケーブル並みに低いインピーダンスにすることが難しく、この計算では85Ω程度のケーブルとした) 低いインピーダンス自体は別に悪いことではないのだが、ケーブルの電気抵抗やATUの損失が響いてきそうだ。

それで、同軸ケーブルによる給電はやめてしまうことにした。しかし、ケーブルを使わないとなると、垂直部のエレメント長を長くしなければRIGまで届かない。このため、2.7m継ぎ足し、垂直部の長さを8.85mとした。RIGへ接続する直前に、同相電流阻止用として分割型のフェライトコア(いわゆるパッチンコア)を 6個入れてある。(ここで、いつものアンテナ実験用フィールドである近所の堤防の上に移動)

しかし、この変更により 7MHzと10MHzではチューンがとれなくなってしまった。同軸13.4mのときは7〜28MHzでよかったものが、4.4mにしたら21MHzがダメになり、エレメント伸ばして同軸をやめたら21MHzはOKになったものの7と10がダメ・・・ 7MHzがダメでも許容範囲なのだが、10MHzがNGになるのはちょっと痛い。

とはいえ、これはあくまでもRIG内蔵のATUでのハナシで、専用ATUを使う場合は整合範囲は内蔵モノの比ではなく、あまり問題にはならない可能性もある。それはさておき、このアンテナは ALL JA8コンテストで使ってみるつもりなので、14〜28MHzがOKならばなんとかなる。10局程度QSOしてみたが、十分使えそうな感じではある。

しかし、同軸ケーブルが4.4mであれ13.4mであれ、「ぜんぜんダメ。飛ばない」・・というのでは ない ところが、また不思議なところなのである。

それから、例のパッチン・コアについては、入れたときと外したときでは若干SWRの変動があるが、誤差の範囲のような気が。特に際だった変化はない・・ようである。


さて、いろいろ事情があり、ALL JA8コンテストには明朝からしか参加できない。早起きするためには早寝しかないが、ほぼ完全な夜型人間であり、早起きは極めて不得意である。このため、1時間半ばかり自転車に乗り、久々に山を走ってきた。これが効き、22時過ぎに就寝。


2005/06/26 朝、03時起床。しかし低血圧なため、なかなかエンジンがかからず、ようやく04時半頃出発。移動地は QN00GA 北秋田市 森吉スキー場の駐車場 (標高 約800m)である。

森吉スキー場へは、オープンした頃にはよく通ったものだったが、最近はとんとご無沙汰である。以前は道路整備も不十分だったのだが、スキー場とダム建設のおかげ(?)で現在はかなり立派に整備されている。

現地には6時頃到着。北東〜北〜南西方向は開けているが、大票田の 1エリア方向はご本尊の森吉山があるため、期待はできない (福島の6mビーコンも聞こえない)。しかし今回はJA8狙いなので、これでいいことにする。

(なお、JA8狙いとしては、現 大館市の十ノ瀬山もあるが、県境の山や八甲田に近すぎると思われる)

今回は、久々に50MHzの8エレを上げての移動である。巨大なアンテナをマストに固定してヒーコラいってると、どこからともなく現れたおじさんが「ほおぉ、すごいねぇ。どこまで電波飛ぶの」「いやー、ははは、ちょっと北海道まで・・・」「北海道まで飛ぶの!?」・・って、飛ぶときゃヨーロッパや南米まで飛ぶんすけどね。どーでもいいけど、必死こいて8エレ上げてるときに話かけんでくれーー!!


ようやく本題。07時ちょっと前からQRV。SSBで強力な局(S9程度)が数局聞こえる。十和田市移動のJA7KHQさんとのラグりをはさんで1時間半で11局。まあ、ローカルコンテストの6mとしてはいい方・・かもね。しかし、CW局がぜんぜんいないってのもナンだな。

ここで、HFハイバンドでちょっとQRV。14MHzでは電離層反射のようで Sは強力だが、21や28MHzではいわゆるグラウンドウェイヴのようだ。Sは強いとはいえないが、ちゃんとナンバー交換はできた (ただしCW)。

09時から再び50MHz。10時前になると、もう新局がみつからず CWでしつこくCQを出し、ようやく2局から呼ばれる。

その後、むつ市移動のJG7BBOさんとラグってたら、釧路局が呼んでいるとのこと。しかし、こちらにはカスカスでコールサインがとれない。一瞬Sが上がったものの、飛行機反射のようで、けっきょくあきらめ。(北秋田市には あきた北空港 がある)

10時台はコンテスト外で石川県移動局(強力! 南西方向はやはりFB)とQSOした後は閑古鳥が鳴いていたが、北海道ビームに戻したら北東方向で1エリア局が聞こえることを発見。実に久々のバック・スキャッタである。もちろん、ダイレクト方向や南西にも向けてはみたが、入感せず、やはり北東ビームであることを確認。

ここでコンテスト周波数から外れ、北東ビームでCQ攻勢。11時ちょっと前から12時までのほぼ 1時間で 65QSO。相手局は0〜3エリア。(ほとんどが 1)

このスキャッタで HFに陣取っていたコンテスタ連もQSYしてきたようだ。なんと、ありがたくも JK2EIJ/8局とSSBでQSOする。JR8LRQ/8などCW局も聞こえてきた。

昼飯喰ってたら、今度は Esが発生したようで、宮崎のビーコンが聞こえだした。今度は南南西に向け、コンテスト外で再びCQ。4〜6中心だが、なぜか1と2にも呼ばれる(しかもそれなりに強力)。不思議なことに3エリア局は1局もいなかった。1時半から2時半の1時間で 50QSO。しかし、まさか山の反対側から1エリアができるとは・・・うれしい誤算。マジック・バンドですなぁ。

さてさて、Esまつり(?)はまだまだ続いていたが、コンテストの方が気になって再び北ビーム。しかし、さすがにEs局には負けるらしく、空振りになる確率が増えた。

ここで、再びHFハイバンドへQSYし、コンテストで各バンド数局ずつQSOし、つぎに24MHz(もちろんコンテスト外)で 10局程度QSO。最後にもう一度50MHzに戻ってみたが、時刻は17時。CONDXはまだなんとかイケそうではあったが、ここで撤収することにした。総QSOは182(うち50MHz=157)。コンテストのマルチ(50MHz)では、留萌と釧路(T_T)を逃した。

Tada/JA7KPI : 2005年06月27日(月)

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