後日譚
AFTER THE THUNDER ATTACK

broken transistors on PCB結局、モデムの修復は不可能だった
トランジスタ等あきらかに破壊されたと見える部品を取り替えてみたが、だめだった。おそらく、ROMがおかしくなったのであろう。
哀れ、 MICROCORE14400FXe はジャンク箱行きとなった。部品取り用である。
(しかし、いつの日か姿を変えて復活する日も来るだろう。それが何年後になるのかは、誰も知らない。
20年後に役に立った部品なんてのもある・・だから 部屋がガラクタだらけになるのである)

この他に壊れたものは、NTTハウディホームテレホン親機(なぜか子機は無事)、緑電子 100MBハードディスク電源部(セメント抵抗が真っ二つ)、ノーブランド品の電話切換機の計4種であるが、ホームテレホンとハードディスクは本文のとおり既に復旧済み。

今回の雷電流は、電話回線から侵入したと思われるが、なぜハードディスクに回り込んだかは不明。ただし、ハードディスクは壊れたモデムの脇に置いてあった。 両者は計算機(パソコン)を通じて接続されているが、計算機自体は無事。
なお、落雷時にはモデムもハードディスクも電源は落ちていた。落雷時、電源が投入されているかどうかは問題ではないのである。

無線機関係には全く被害がなかったのが不思議といえば不思議である。
現在は計算機と無線機との接続は行なっていないが、無線機は外部アンテナ等を通してアースされており、これとつないでいればさらに被害が拡大したのではないかと推測される。

ものの本によれば、落雷地点では、大地の状態にもよるが、 100万ボルト程度(以上?)に電位が上昇するようだ。その落雷地点から電流は地中奥深くにも流れるかもしれないが、もちろん地表面にも流れる。
ここで、自宅の電話のアース線が落雷地点から 40m離れており、同様に一番家に近い電柱のアース線が50m離れているということにする。雷は小さめの1万アンペアクラスのものだと仮定すれば、この 2点の電圧はそれぞれ 2700ボルトと 2000ボルト程度で、電位差は 700ボルトである。
離れた 2地点にアース棒を打ち込んで導線を引っ張り、ふたつの導線を蛍光灯に接続すればひょっとして点灯するかもしれない。もっとも、稲光の方が明るいだろうけど。

と、いうわけで落雷によって電気機器が破壊される原因のひとつとして「離れた地点に位置するアース間の電位差」というのも考えられるわけである。
これを回避するには「電源ラインには絶縁トランスを使い、アースは一カ所だけにする」という方法がある。これは仕事場の LANでもやっているはず。ようするに、アースが 2系統あるから電位差が発生するのだ。
しかし、絶縁トランスは高価である。で、究極の回避方法ということになるが、それは「雷が光ったら、間髪を入れずにすべての電源コードをコンセントから抜く」ことである。「間髪を入れずに」の具体的な時間は「 3秒以内」。それ以上かかると次の落雷とタイミングが合ってしまう可能性が高い。

・・それでは、健闘を祈る。(^_^;)

!Thanks to HAL

蛇足

一週間後、広告チラシで格安の 33.6Kbpsモデムを発見。速攻で買いに走り、残り2台のうちの1台を確保した。るんるんるん。

・・・なーんて浮かれてたら、11/27 '96、18:25頃、落雷のため試験稼働中である某ISPのWWWサーバが落ちてしまった!!
なお、DNSサーバの方は、ディスプレイONしていたのにもかかわらず無事。ただ、モデムは 1台を除いてすべてハングアップ。
現在、モデムの電源は古い回路のコンセントから取っているが、雷撃のことを考えるとタコ足になっても、新しい回路のコンセントから取るべきだろう。理由は、本文を読んだ人ならわかるよね。


百足足

4/30 '97、またまた落雷があった。サーバには一応UPSを入れていたためか、被害は皆無。
しかし、アナログモデムは15台全部がハングアップしてしまった。結局、どこのコンセントから電源引っ張っても同じなわけね。(^^;)光ファイバ化を進めなければ・・・

災害保険で雷にも適用できるものがあるが、聞いた話によると、雷による被害については能代市近辺では適用されないということだ。あまりにもよく落ちるからとか・・・ほんとかよーー。(T_T)


おまけ

某ISPでは、ついにアナログモデムやISDN用アクセスサーバもUPS導入となったが、ハングるときはハングるのであった。電源ライン方面はなんとかなっても、一般のISDN回線は結局「メタル」だからなぁ・・・お隣の能代市役所でもLANが一部死んだそうで・・(T_T) 11/18 '97

そういえば

夏のカミナリって、ここら辺じゃぁ、ただピカピカ光るだけなんだよな。ずいぶん高いとこでね。
天気予報で「大気の状態が不安定で・・」なんてのは夏によく聞くけれど、落ちてこないねぇ。山岳部では気をつけなきゃいけないんだろうけど、やはり、晩春と晩秋ですな、能代では
・・・と書いて(1999 9.1) サーバに転送した直後、(00:19)
flassh!ぐぁんらがっしゃーーんっ!!! ・・・・・・・ お、落ちたぁ!!

すすすす、すみませんっ雷様っ。・・・結局、某ISPの無停電電源装置1台が 「ご昇天ーー」(T_T)。
この装置がHUBに電源供給していたもんだから、全機能停止。
お隣の能代市役所ではSwitching HUBとPCのLANカードもご昇天なさったとか。これらの機械は、備品じゃなく消耗品扱いにしてほしいですなぁ。(^_^;)


BACK to FRONT PAGE | Thunder Attack in Field Day Contest 2002 | COMPUTER