JARL Field Day Contest 2002
including data of former FieldDay

いやぁー、今度ばかりは死ぬかと思った。

雷雨注意報が出てたのは知ってたのである。まぁ、山をナメてたんですな。まさかあれほどとは・・・。

昨年10月以来、久々のコンテスト参加で、過去FDでQRVしたことがない+Esに期待して(Es無しでは南東北からの参加局には勝てない)のPN90XK(山本郡八森町)青森県境近傍からのQRVである。
出発は16:30。現地に着くと、いつ完成したのか林道が延びている。一部舗装の道路を登ってみると、いつもの移動地点よりもかなり高く、400mを超えている雰囲気。しかし、アンテナ設営可能な場所がない。林道終点が頑張ればなんとか設営可能のようだったが、あいにくキノコか山菜採りか(季節じゃねーな)熊と戯れたいヒトのものと思われるワゴン車が既に駐車中で、一瞬、某サイトの某(ゾンビになれなかった人発見)ページを思い浮かべたが、結局いつもの場所に引き返すこととなった。

アンテナを組み立てはじめてすぐ気づいた。脚立を忘れたのだ。これがないとポールのフルアップは非常に困難になる。アイスボックスを踏み台にしてなんとかアンテナを上げたが、高さが稼げず、ここ数年で一番低い地上高でガマンすることとなった。
このほか、ブームの前後を間違えるなどというミスもあったりで、一息ついたのは19:30頃であった。

出だしは悪かった。初っぱなの1時間で20局に届かない。1エリアの入感状況がかなりいいみたいだが、不安定で、QSBがあった。JE1BMJの信号が久々に聞こえたが、あれよあれよという間にノイズに埋没していく。
最初の3時間で42局。このままでは、Esが出なければ最低記録更新の可能性が高い。
00時台、01時台もぜんぜんダメで、既にあきらめムードが漂ってきていた。

で、眠ってしまった。気がつくと、なにやらピカピカいっている。この時点ではまだ「ははん、例の雷注意報か」などとタカをくくっていた。02:00 再び眠りに落ちる。

03時、ビカビカッ・・どどおおおおぉぉぉぉん!!!!!!!!で目が覚める。いきなり雨が落ちてきて、すぐに豪雨状態。空はスキャンダル記者会見のカメラフラッシュのように明滅し、空を見上げると稲妻が横に走っている。光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!!! どがががががががががががががががーーーーん!!!!あたりを見回すと、昼間のように明るい。もちろん、一瞬真っ暗になることはあるのだが、1秒も続かない。

これが10分続き、そろそろ事態の深刻さに気づくのであった。こりゃ、どう考えてもヤバイ。
アンテナの高さはまあ、6mくらい。しかし、半径100m以内にこれより高いものはない。稲光から落雷音までの間隔は非常に短く、つまり、至近距離に落ちているのは間違いない。ということは、このアンテナにいつ落雷があってもおかしくはないのだ。
と、すれば、まずなにをすべきなのか・・・・。アンテナを下げるか・・・しかし、豪雨が・・いや、下ろさないと・・・下ろしてるときに直撃を喰らうと、よけい危険じゃないか。・・・・車の中でじっとしてる方が安全では・・・なんせ、車のボディは人間よりもずっと電気抵抗が少ない。しかも、表面積がでかく、雷撃電流は表皮効果で車の表面を流れ、タイヤから大地に落ちるはず・・・アンテナに落ちても、悪くて弱い側撃で済むのでは・・弱くてもガソリンにちょっとした火花が飛ぶと爆発するのでは・・・いや、ポールはガソリンタンクの反対側だから・・・結局、考えるばかりで動けないのである。その間も、光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!!!ずがががががががーーーんっ!!シートの上で膝をかかえて丸くなったまま1時間が過ぎる。

4時ころ。そろそろ東の空が明るくなり始めているようだ。ふと気がつくと、稲妻と轟音がだいぶ静かになっている。ここで、無線機からアンテナケーブルをはずし、車の外に出した。アンテナを下ろすかどうか、迷っていると、それを嘲笑うかのように再び雨音が激しくなり、光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟音!光る!轟おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉんんん!!! FLASH! image

結局、これが6時過ぎまで続いたのだった。もちろん、その間一睡もできず、ただただ落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな落ちるな・・・・と念ずるしかなかったのである。

06:15、雷雲は通り過ぎた。雨も上がり、ようやく朝がやって来たのだ。青空が見えているのを確認し、のろのろと車の外に出た。(変なハナシだが)「死霊のはらわた」のラストシーン思い出し、アンテナケーブルを再接続したのは06:30まで待ってからであった。
それにしても、アンテナをフルアップ(9.4m)するとさらに危険性は確率アップしていたわけで、脚立を忘れたのが偶然なのか、それとも背後霊が守ってくれたのか・・・・・・・

それはさておき、

はあぁぁー、生きててよかった。思わずそうつぶやいた。

めでたし、めでたし。

・・で、終わるのもナンですので、続きを・・・

06:44から戦線復帰するも、CONDXに目立った変化はない。10:20頃「このままのペースで推移すると、間違いなく最低記録更新だなぁ・・」と、ふっとやる気が飛んだ瞬間、眠ってしまった。気がつくと12:20で、約2時間ロスってしまったのである。やはり、03時〜06時の雷の影響は大きかった。

CONDXが動いたのは13時台になってからである。

Time212223000102030405060708091011121314Total
FD02171312820000671262021424125
123111000001010008634
FD01212411989001715151719193221118256
106370400035241110047
FD002621138500071188766510132
2011102000120310200043
FD993021141163004871161167510160
175252200001203011344
FD9814117500027717612224179131
94510000200420505037
FD97301912122006161367863676159
92350001120000000023
FD963725121311920001167313520165
191302100000010101938

CWで6と5エリアができ、スキャッタで8(105)もできた。ここでSSBにQSYし、初めて連続して呼ばれるという局面になったのである。
しかし、遅すぎた。CONDXも3エリア(27)までしか開けず、14時台は今回の最多局数をGETできたものの、24局で終了したのであった。

CONDXイマイチといいながら、1エリアは58局(うち20局が神奈川)と決して少なくはない。結局、問題は7エリア内の局数不足というところだろうか。もちろん、雷雨注意報を考慮して移動を控えた局もあるのだろう。実際、津軽では秋田よりも雷がすごかったらしい。そのせいか、02のマルチも逃している。

結果、交信局数は過去最低となったものの、Esのおかげでマルチはもちなおし、総得点としては最低記録更新を免れたのであった。

Area1234567890total移動地
FD0258316816182211125八森町
FD01562220291542376821256男鹿市
FD0042637311297618132能代市
FD99143111444642926160田代町
FD984042612934456131男鹿市
FD9759101000602621159阿仁町
FD9653962212413829165峰浜村

15:00 さっさと撤収開始。CWでのQSOは32局だった。防虫スプレーをしておいたのに、虫に喰われたところは40箇所と記録更新した(長ズボンを忘れたのである)。以前ここから6&DOWNで参加したときは、このようなことはなかったのだが・・なお、西ナイルウィルスの兆候は今のところ出ていない。

とにかく、今回は疲

※東北3位
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