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[Radio] ふたご座MS 2022

2024年01月28日 15時 更新

12月13日夜から15日朝にかけて 50/144MHzで ふたご座 流星散乱通信(MS (Meteor Scatter))にQRV。

今回のふたご座流星群では144MHzに集中するつもりだったが うまくいかず、50MHzにQRVして けっこう QSOできてしまった。(^^;)

band/area1 2 3 4 5 6 7 890DXQSO
50 5 3 3 1 2 322 21

The radiant point of the Geminids ふたご座流星群の放射点 2022/12/14 22時頃のシミュレーション


ただし 国内のみ。すべて 6エレ逆相スタックでの交信である。50MHzでは、ある程度 上に電波を打ち上げた方が効率良く交信できるようだ。

今回は中国の BG7XWFや BG2KAJが参戦を表明してくれていたのだが、残念ながら交信はできなかった。ただし、KAJ局では当方の信号がデコードできたとのこと。このときのアンテナは同相スタック。BG2KAJとの距離は1300km程度で、このくらい離れると同相スタックの低い打ち上げ角が利くようだ。BG7XWFと当方との距離は2100kmを超えるのでMSではキビしいかもしれない。西日本の局であれば十分可能なのではないだろうか。

さて、MSのCQに応答して スムースに 1分でQSOが成立する場合もあるけれど、送信しても それが相手に届くまで数分かかる場合がほとんど。けっきょく応答が無いこともあるので、同じフレームを どこまで(何回)送信すべきか悩ましい。あまりにもしつこいと他局の邪魔になったりするかもしれないし、あきらめる決断も必要だろう。*1

それから、T/R15秒/10秒混在問題については、まだ解消されていない。今回も当方は一貫して15秒で送信したが、Long Burstのおかげで10秒の局ともいちおう交信できてしまってたりもした。しかし、これはやはりグローバルに15秒統一でいくべきではないか。


144MHzのMSで受信できた局は次のとおり。

JA0MRW JE8DBM JK2VOC JO1LVZ JR5JEU R0CQ RN0JJ UA0LW

ロシア3局はよく入感していた*2。R0CQとは衛星経由で何度もQSOしているが、MSでは未交信。今度こそできるかな と 思ったのだが、けっきょくできず、144全体でもボウズで終わった。

やはり144MHzは周波数が高い。MSは 超突発的かつ超局地的なEsである。144でもEsは出るが、50MHz以下のような いわゆる『近距離Es』は無い。セカント法則 fmax=fo×secθが効いているのだ。つまり、ある程度離れた局とはQSOできるが、近場との交信は困難なのであろうことは理解できる。*3

JR5JEUは今回も良く入感していたが、いざ交信・・となると、お互いに RR73を送る局面までは到達できたものの、その RR73が受信できずに終わっている。距離は 1000km弱なのでイケると思ったのだが・・*4



さてさて、次の流星群は 1月3日~4日頃の しぶんぎ座だ。2020年には 144で 1エリア、9エリアの2局と交信できている*5ので、期待したい。



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*1 しかし! あきらめたら 30秒後に受信できたりもするんだよな・・(^^;)

*2 RW0LDF UA0DBXのQRVもあったらしい。

*3 欧米では毎回かなり盛況だが、空中線電力(少なくても100W?)の違いがモノを云ってるような気もする・・(^^;)

*4 JR5JEUと RN0JJの交信は成立したようだ。

*5 国内局と144のMSで交信できたのは いまだに この2件のみ。

Tada/JA7KPI : 2022年12月15日(木)
コメント(3) [コメントを投稿する]
JR5JEU 2022年12月20日(火) 00時

毎度お世話になってます、JR5JEUです。<br><br>今回のふたご座流星群で、やっとまともな流星散乱通信が出来たようです。<br>今までは、MSK144でもEスポ絡みや、GWでの交信のみでしたので、通信シーケンスが最後まで達成して思わずガッツポーズが出ました(^^♪<br><br>今回の結果です。<br>Hrd:UA0LW JA7KPI JA4RQO<br>Wkd:RN0JJ R0CQ<br>Cfm:JE8DBM<br><br>RN0JJがMSでの初交信です。これは、13日でした。<br>その時の交信状況(ALL.TXTより抜粋)<br><br>受信: 221213_114856 144.440 Rx MSK144 2 11.1 1590 UA0LW RN0JJ +07<br>TX2送信:221213_114903 144.440 Tx MSK144 0 0.0 1500 RN0JJ JR5JEU +02<br>TX3受信:221213_115315 144.440 Rx MSK144 8 0.6 1590 JR5JEU RN0JJ R+10<br>TX4送信:221213_115330 144.440 Tx MSK144 0 0.0 1500 RN0JJ JR5JEU RR73<br>...ここからが長い...<br>TX3また帰ってきた:221213_120752 144.440 Rx MSK144 5 7.1 1603 JR5JEU RN0JJ R+10<br>TX3また帰ってきた:221213_121246 144.440 Rx MSK144 8 1.4 1594 JR5JEU RN0JJ R+10<br>TX3また帰ってきた:221213_122016 144.440 Rx MSK144 -2 0.5 1596 JR5JEU RN0JJ R+10<br>ダメだ、あきらめてCQ:221213_123330 144.440 Tx MSK144 0 0.0 1500 CQ JR5JEU PM63<br>入感、強い:221213_125546 144.440 Rx MSK144 8 1.1 1612 CQ RN0JJ PN49<br>TX2送信:221213_125602 144.440 Tx MSK144 0 0.0 1500 RN0JJ JR5JEU +08<br>TX3受信:221213_130253 144.440 Rx MSK144 2 8.6 1603 JR5JEU RN0JJ R+10<br>TX4送信:221213_130300 144.440 Tx MSK144 0 0.0 1500 RN0JJ JR5JEU RR73<br><<< 帰ってきたーっヽ(^。^)ノ >>><br>221213_130645 144.440 Rx MSK144 8 0.6 1599 JR5JEU RN0JJ 73<br><br>途中、UA0LW JA7KPI QN00 なんてのも入感してましたが、浮気することもなく。<br>R0CQとJE8DBMは14日でした。<br>JE8DBMは73を受信出来ていなかったのであきらめていたのですが、後日念のためeQSLを確認したところ、QSLが届いていました。<br>QSOTimeを見たところ、こちらが送ったRR73の一発目を受信出来ていたようです。この時のQSO所要時間は4分程ということになります。<br><br>使用アンテナは、RN0JJは5エレQUAD、あとは3段GPでした。<br>3段GPは近・中距離には向かないと思います。MS・Eスポ共に交信可能範囲内であれば、遠いほどいいようです。<br>台湾、中国がQRVしてくれば、国内よりもQSOの可能性は高いと思うんですけどね。<br><br>さて、次のしぶんぎ座ですが、KPIさんは4日の日中もQRVしますか?<br>実は、4日が仕事始めなのですが、まだまだ有休消化出来てないヤツがここにおります (^^ゞ

JA7KPI 2022年12月20日(火) 23時

おつかれさまです。今回はできると思ったんですがね・・(^^;)<br>RN0JJ R0CQともに LoTW非対応らしいのですが、R0CQからは衛星でのカードですがBUROで届いています。<br>次のしぶんぎ座は過去に国内QSOの実績があります。ふたご座よりも高速らしいので周波数も上がるのかな?<br>4日・・やるべき仕事はあるのですが、5日以降にシフトできますのでQRVするつもりでいます。<br>しぶんぎ座の放射点は22時jst~18時jstの間は見えているはずなので、3日の22時~4日の18時の短いチャンスに賭けることになりそうです。

JR5JEU 2022年12月21日(水) 23時

今回は、聞こえた局数自体は少なかったのですが、結果的に50%の確率でQSO出来たことになってますね。<br>4日、了解です。なんとか休めるように頑張ります。<br>今年は、ノイズが多かったのですが、来年はノイズが少なくなるよう祈るばかりです。(昼間はどうしてもノイズが多くなりがち。何故か.440近辺が特に)


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