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[Radio] 144MHzでのMS

2020年08月15日 15時 更新

今年も 144MHzで ペルセウス座流星群に挑戦してみた。

しかし、残念ながら 今年も このペルセウス座流星群では 完全な交信はできなかった。

いちおう、デコードできた局は つぎのとおり。(8月11日~8月14日)

JK1GKG JG2TSL JI3CSH JQ3TAN JR3REX JA4RQO JE4LPS JE4NHC JA6VLW/6 JE8DBM JE8FYE

R0CQ RN0JJ UA0LW

まだ QRV局数が 少ないのだろう・・ 中国局とかが QRVしてくれれば 面白くなるんだけどなぁ・・


ところで、MSK144では 通常 1メッセージ72msのところを 一部20msで送ることのできる Shオプションが 使えるのだが、どうも Sh-On に設定している局は 少ない、いや、ほとんどいないのではないか・・という疑惑が・・

アメリカ方面の その筋のサイトを見ると、50MHzでは Sh-Off、144MHzでは Sh-Onという記述が散見される。中には 50MHzでも Sh-Onというのもあったが、WSJT-Xのマニュアルでは

For operation at 144MHz or above you may find it helpful to use short-format Sh messages.

144MHz以上では、短い形式のShメッセージを使用すると有益な場合があります。

There is little or no advantage to using MSK144 Sh messages at 50 or 70 MHz.

50MHzまたは70MHzで MSK144 Shを使用する利点は、ほとんどありません。

・・との解説がある。

で、この Shオプションを使うと・・ R-## や RRR 、73 の各フレームは その交信をおこなっている 当該局だけにしかデコードできない・・ つまり タヌキワッチできない通信になってしまう。
この問題、ちょっとクリティカルな部分もあリそうだけれど、CWでだって、JA7KPI 599 | 599 TU ・・で通るし、問題ないのでは?

それから、T/Rの問題。以前、ロシア各局は 30秒に 設定していたが、これは CWや 旧いプロトコルでの設定を引きずっていたようだ。今回は 初めから 15秒に設定してくれ、T/Rに関しては問題なかった。

ということで、144MHzでは T/R=15秒 ということで落ち着いているが、50MHzでは いまだに 10秒以下の設定での交信がおこなわれている。CONDXが良ければ 何秒の設定で送信しているか判る場合があり、それに合わせて呼べることもあるのだろうが、普通は判らない。

ここはなんとか 全世界的な 15秒に合わせていただきたいものだが・・ マニュアルにも

For most purposes, a cycle duration of 15 s is suitable and recommended for MSK144.

MSK144では、ほぼすべての目的において 15秒が適切であり、かつ推奨されるものです。

・・と 書いてある。周波数帯に関係なく 15秒ということだ。


次の流星群は 10月21日前後のオリオン座 かな。

*1


*1 MS = 流星散乱通信 = Meteor Scatter

Tada/JA7KPI : 2020年08月14日(金)

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