ZCR/bLOG


[Radio] JIDX CW 2020

2020年08月08日 22時 更新

JIDXコンテスト CW である。
他のバンドで出てみたい気もするのだが、アンテナメインのKPI、現在 ちょしまししてるのは 160mバンドのみ。やはり 今年も 1.8MHzシングルということに。

このコンテストは、土曜日16:00~日曜日22:00(jst)。16時半頃 ワッチしてみるが、さすがに もう旬じゃないようだ。まったく聞こえない。CQ WWや ARRL160のようにはいかぬ。けっきょく日没後から参戦。

しかし、19時jst過ぎても 何も聞こえない。しかたないので CQ出すと ようやく UA0が呼んでくれたものの、その後 21時過ぎまで Asiaticロシア、韓国、モンゴルのみ。
この頃になると 北米も聞こえてきてたのだが、なんぼ呼んでもダメ。ハイパワー局も苦戦してたもよう。

22時前、ようやく北米 WJ9BとQSO。何度もQSOしている局なのだが、かなり苦労した。てことは 先方も相当苦しい受信状況なのだろう。

その後、DU6*1をはさんで K3ESTKA6BIMの2局と なんとかできた。
このほか、VE6WZも入感していたが かすりもせず (T_T)。また、普通に CQDX出して コンテストは無視よ・・という局も複数おられた。*2

23時を過ぎ、北米は夜明け。近場すら どうにも聞こえない状況なので、このあとヨーロッパが入感してくるまで寝ることにした。第一ラウンド終了。

眠れるのか・・と 思ったが、あっという間に・・ zzz



03時jst 起床。第二ラウンド開始。予想に反し・・ まったく 聞こえない。

しかたないので CQビーコン・モードにシフトするが、まるまる 1時間空振りが続く。*3

それでも 04時台から ヨーロッパが聞こえ出す。それッ! ・・と 呼ぶのだが、やっぱり ぜんぜんダメ。*4

05時前、呼ぶのに疲れて 再びCQビーコンにしてたら・・ なんと ウクライナ UY5VAが呼んでくれた。弱くて 初めは コールサイン取れなかったが、浮いて来てゲット。すぐ後に 同じくウクライナの US1Qが入感し、呼んでQSO。今回、ヨーロッパは この2局のみ。日の出は 05時06分。

05時半頃まで CQ/ワッチを続けたが、あきらめて寝直し。第二ラウンド終了。



第三ラウンドは 日曜日の日没(18:15jst)後。スーパー買出しから戻って とりあえず CQ出したら、Asiaticロシアから呼ばれた。しかし、他局はまったく聞こえず。*5

晩飯後、再び CQ出すも 芳しくない。北米は昨日できた WJ9Bがカスカスで聞こえるだけ。

21時が近づいてきたところで 昨日振られた VE6WZが聞こえてきたが、かすりまくるのみ。これは浮くのを待つしかない・・と、CQを出しつつも周波数をマーク。21時を過ぎて ようやく ・・JA7? と なったところで急に浮いて Zone4 ゲット。

最後は 終了まで15分切った段階で 新顔の N7GPをゲット。kWerが呼んで苦戦していたので いったんあきらめたのだが 「VEもできたし 必ず浮く!!」と根拠の無い予感(^^;)があり、粘った結果だった。*6

<タイムチャート (UTC)>

    |  10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 |小計|  9 10 11 12|小計|合計
----+-----------------------------------+----+------------+----+----
 1.8|   2  2  2  3  1  -  -  -  -  2  - |  12|  1  1  -  2|   4|  16
<大陸別の交信局数>

                 1.8          %

North America      5      31.25
South America      -       0.00
Europe             2      12.50
Asia               8      50.00
Africa             -       0.00
Oceania            1       6.25
Antarctica         -       0.00

Total             16

CONDXは悪かったが、JIDX CWの1.8MHzに参加して 4年。今回の 16QSOは 最高記録である。ちょっと 嬉しい。(^_^)



今回も アンテナは スローパーモドキ。以前書いた パッチン(クランプ)コア挿入の仕方でアンテナ動作に変動が生じる問題*7は・・ 実は いまだ解明できていない。

そこで、とりあえず タワーからシャックへ引き込む途中に挿入されているコアを撤去*8したらどうなるか やってみた。なお、各同軸ケーブルは シャック入りの直前で網線をアースした。

コアを全部撤去
1.820MHzで SWR<1.05 → 1.910MHzで SWR=1.55 ボトムが 90kHz上昇し、SWRも悪化したが、帯域幅的には 変化は見られない。5W送信 さくらづつみ受信でも S6.5程度でコア撤去前と ほぼ変化無し。
21/28の3エレのケーブルはコア撤去のまま、6m八木の2本にコア12個ずつ挿入
1.820MHzで SWR<1.05だったのが 2.0MHzでSWR=1.05。帯域は なぜか広がり*9、さくらづつみ受信では S5.5に低下という驚愕の結果に。*10

いろいろ試していると、やはり 6mの両八木、21/28の3エレの3本のケーブル全部にコア挿入した方が特性が良いのではないかと思われたので、少しずつコアを足していきながら*11 さくらづつみで受信するということを続けてみた。

最終的に落ち着いた スローパーモドキのSWR特性。広すぎるか??


結果、3エレ 両6エレのケーブルに コア19個、14の逆Vと2mのコリニアに コアそれぞれ 9個、ローテータケーブルにはコアを入れない*12・・ということに落ち着いた*13
この状態で SWRは 左図のとおり*14。さくらづつみ受信での信号強度は ほぼS7。*15

と いうことで、アースとかグラウンドが問題というよりは、Rig側のアースは それなりに効いていて、ただ タワー上のアンテナからシャックまでのケーブル長が ほぼ 1.8MHzの1/4波長のため ここで共振し、その電流腹のRig側に コアを入れることで コアの純抵抗成分が送信電力を喰っていた・・てのもあったのではないか。

コアをまったく入れなければ 変なところに電流が流れることにより相殺したりするところを、コアの入れ方の組み合わせを変えることで 高周波電流の向きを最適化(?)することができた・・ ような気もするが・・ やはり複雑なので・・ (^^;)

パッチンコアは いろんなメーカの製品が混じっているのだが、メインで使ったのは TDKの ZCAT3035-1330*16



2020.8.8 追記:

予想より大幅に早く結果が出た。

減点無しで JE1SPY局に勝った・・ ってか、もっと参加局増えんのか!?


*1 DU6/N6SS。フィリピンは オセアニアなので とてもありがたい。

*2 W7RHとか ZL1AZとか・・

*3 100W機のフルパワーじゃなく 200W機の100W低減なので ぜんぜん大丈夫。ホントかよ!?

*4 UB7K RU3A YL3CW UA5C UF5Fなど それなりの強度で入感していたが・・

*5 NIさんによれば 19時に LU8DPMとできたそうな。その頃は晩飯喰ってた。ま、ワッチしてたとしても 聞こえなかっただろう。(^^;)

*6 北米は 他に W7RVも聞こえていたが なんぼ呼んでもダメだった。また VK6LWも聞こえてきたが コンテストモードではなかったようだ。

*7 1.8/1.9MHzのみ。3.5MHz以上で この問題は発現しない。

*8 給電部に挿入してあるコアは 手つかずのまま。

*9 コア損によるものか?

*10 3エレのブームに同軸の外部導体が接続されているためか、3エレのケーブルと 50の6エレのケーブルでは 電流の位相が逆になっており、このことが影響している可能性があるのだが 詳細は不明。

*11 コア入れたのは、タワーからシャック方面へ引き込む途中。シャック内のコアは全撤去。

*12 ローテータケーブルは中央部が 電流最大で Rig近傍は 小電流であり、他のケーブルとは電波の乗りが異なっている。

*13 こう書いてしまうと 割と楽に収束したようにも感じられるだろうが、実際は・・ (^^;)

*14 これでも まだ帯域が広すぎるような・・ 要 再検討。(-_-;)

*15 SWRと 飛び具合に ほとんど関係は無いけどね。

*16 VHFでは イマイチだが ロウバンドでは まぁまぁ。昔、円高の際に USAから逆輸入した。

Tada/JA7KPI : 2020年04月11日(土)

«長崎県/和歌山 最新 再免許»
編集