CQWW 160m 2020の記事で書いたとおり 『21/28の3エレや 14MHz用の逆Vを完全にRigから外すと、1.8MHzのノイズレベルが 落ちる』 ことが判明。
で、何じゃこりゃあ!? ・・と いうことになるわけである。
∴ 21/28の3エレを接続すると Sが0.5程度上がる。(+1.5~2dBか??) *1
50のアンテナのケーブルではレベルに変化が無い。
しかしこれは ケーブル端にパッチンコアが挿入されているからではないか → コアを外し、21/28の3エレを外した状態で 50のケーブルで試してみると・・ レベル変化アリ。もちろん21/28と同様に 接続するとレベル上昇。
21/28、50ともタワートップから10m以上いっしょに引き落とされている。50のケーブルはブームにアースされていないので、アンテナ給電機構でのケーブルアースの有無は問題では無い・・ハズだ。
∴ 50のアンテナのケーブルはRIG接続端のパッチンコアを全撤去した方が1.8MHzではゲインUP(損失が減って放射効率改善)する。
つまり・・ 1.8MHzでは 50、21/28のケーブルともコア無しで接続したままの方が ケーブルを外すよりも +3dB UP! (S5→S6)。
・・ そんなことがあるのだろうか・・ 不思議だが本当だ。
前の記事で書いたとおり、DXも国内局も同様にレベルが上がる。てことは 高打ち上げ角の水平偏波成分のみが増えてるとかいうのではなく、低打ち上げ角 高打ち上げ角 両方・・てことは 全体的にレベルUP・・ つまり なぜだか知らんが 損失が減っている・・と いうことである。*2
MMANAを使って 21/28の3エレ及び50のケーブル込みでデータ化してみたが、いろいろシミュレーションしてみても ケーブルを完全に外した方がゲインが大きくなってしまい、現実とは真逆の計算結果が出てしまうのだ。ま、これは 当方のデータ自体に問題があるのかもしれない・・*3*4
なお、本件は 1.8(1.9)MHzだけに発現し、3.5MHzや7MHz以上のバンドでは 何も変化しない。*5
更なる吟味が必要である・・ orz *6
*1 もちろんケーブルの網線部分だけを接触させても同じ。芯線部分の接触はどうでも良い。
*2 この程度のことで指向性利得が上がるわけがない。
*3 実は パッチンコアは タワーから自宅トタン屋根へ引き込む途中にも入れてある。ケーブルは 1本ではなく 各バンドのアンテナに対応して複数本あるので、ここら辺が 完全にデータ化できていない可能性がある。
*4 MMANAに限らず MININECを使ったアプリでは 近接した導線について正確に計算できない場合がある。また 極めて低いインピーダンスでは ゲインの計算も正確ではなくなる。
*5 21/28及び50のケーブルのRIG側にコアを 挿入していくと 1.8MHzの SWRが全体的に落ち、1.8~1.9MHz全域で 1.5未満になったりする。てことは ここにモロ電波が乗っている・・ これらのケーブルの総延長は 40m弱で 1.8MHzの λ/4に かなり近い。
*6 接地抵抗が タワー建立時に測定した 8Ωではなく もっと 悪い値で、それが かなり改善されたとすれば 3dB UPもあり得る・・ が、それを しっかりと証明できない・・
*7 ちなみに、女神さまっ は 11巻くらいまでは読んだが・・ アース様 は もちろん マグマ大地・・ (^^;)