だいぶ遅れてしまったが、話題の NanoVNAを入手した。
さすがに VNAなので 伝送特性も測定できるわけだが、当方でのメイン使用方法は やはり アンテナ・アナライザだ。
存在自体は 早い段階で知っていたのだが、まさか ホントに安価だとは・・ (^^;)
ネット通販*1で発注したが、取説は無し。
まぁ メーカが違っても 基本的に 同一のハードウエア*2だし、ネット上には いろいろ 情報が転がっているので なんとかなる・・って感じ。
アンテナ・アナライザとしては SWR画面と スミス・チャート画面くらいしか使わないし。
気をつけるべきなのは、キャリブレーションかな。コネクタがSMAなので Mコネに変換するために BNC経由でおこなっている。OPENとLOADは いいとして、SHORTを確実にしないと ワケ判らない測定結果となってしまうので注意。
測定結果を USBケーブル経由で PCに取り込むこともできる。というか、PCの画面から 測定パラメータを設定可能だ。*3
これは ウチの スローパーモドキの 1.8MHzにおける SWR特性。
雨が降ると SWR最小周波数は 低下すると思いきや、実は 上がってしまうということが判明。晴天→1.81MHz 雨天→1.89MHz。なんでやねん??*4
同じく スローパーモドキの 3.5MHz。こちらは安定。全天候型。
3.7MHzを超えると Rig内蔵ATUでは マッチングがとれなくなる。
同じく 7MHz。こちらも ほぼ安定。
SWRだけじゃなく、スミス・チャート画面では 複素表示のインピーダンスも判るのでFB。
ただし、液晶画面が小さくて 当方の眼力では ギリギリだ。ロー眼進んでる方は キビしいかも?*5
しかし・・ いつのまにか立冬も過ぎ、本日は 初雪が降った。
予定していた アンテナいじり、マトモにできるのか・・ ??
2019.11.20 追記:
ファームウェアが なんと Ver.0.5.0まで Updateされていたので、さっそく 入れ替えてみた。
たしかに 測定レンジが 1.5GHzまで拡張されている。
しかし、当方の SMA~BNC~M型の変換コネクタの特性がぜんぜんダメで マトモに測定できそうにない。SMA→Mや SMA→Nの変換コネクタを調達する必要があるだろう。
本家のマニュアルも発見した。たいへん参考になる。
電池残量表示用ダイオードのハンダづけは なんとかできたものの、視力的に ここらへんが限界である(^^;)。
なお、使ったのは 1S1588系の普通のスイッチング用シリコンダイオード。
2019.12.6 追記:
1200MHz用 自作アンテナのSWRを測ってみた。
ノイズなのか他の要因なのか、かなりギザギザ*7*8になってるものの 傾向は判る。ただし 1300MHzを超えると かなり怪しくなるようだ。
ちなみに、ウチの NanoVNAは 無シールドのやつである。
自分でシールド版をハンダづけすることも可能だが、シールド版 装着することで 逆効果となることも考えられるので もう少し様子見しようと思う。*9
2020.1.21 追記:
M型コネクタ使用のUHFでの測定で どうにも信頼できない値が出ることがある。これは自作の50Ωダミーロードがヘタレなのでは・・??
ということで、新たにダミーロードを作ってみた。
ブツは 白いプラスティック樹脂絶縁体のM型コネクタのオス。抵抗器は 100Ω2本使った方が性能が良いような気もするが 1/8W型の51Ω 1本のみ。
これを使って他のダミーロードのSWRを測ってみたら・・ 某D社の放熱器がカッコいいやつは 430MHz帯から既にダメ。1.5もある。古い某H社のものは430はクリア。1290MHzでも 1.5だ。旧い自作ダミーは 430はセーフだったが 1290MHzではダメダメだった。
SMAコネクタしか使わないのなら 付属のダミーロードを使えばいいわけだが、他のコネクタを使う場合は それぞれのコネクタでダミーロードを用意してCALIBRATEすべきだろう。
なお、ファームウェアは 先日リリースされた 0.6.0に更新した。マーカのトラッキング機能が追加され、SWR最小周波数を自動的に追跡してくれるのはありがたい。
さて、ソフトウエアの方は 上のグラフ画面でお判りと思うが、NanoVNA.exeというのを使っている。NanoVNASharp.zipというアーカイヴで配布されているっぽい。
現在 Ver.1.03のようだが、これは ソフト側から指定できるレンジは 900MHzまでとなっている。ようするに1500MHzまで拡大した新ファームウェアには完全には対応していないわけだが・・ なんとかなる。(^^;)
NanoVNA Saverというソフトも発表されているが、なんか デザインが好みじゃないので・・ (^^;)*10
あと、シールドの件だが、やはり S11側をシールドすると特性が劣化するようだ。予想どおり シールドするなら S21側で、アンテナ・アナライザとして使うだけならシールドしないままの方が良いみたいである。
・・というか、完璧なシールドは なかなか難しい・・ということなのかもね。
2020.3.5 追記:
ファームウェアを 先日リリースされた 0.7.0に更新した。
フォントが少し見やすくなったような気がする。その他細かい修正がなされているっぽい。
表示されているのは、降雨後の 1.8MHz用スローパーモドキのSWR。
*1 AMAZONでも購入可なのには驚いた。
*2 ハードの多くは中国製。もともとの設計者は 日本。
*3 ソフトウエアも複数発表されている。
*4 本件については さらに検証が必要。
*5 ファームウェア更新すればフォントサイズが若干大きくなるとか? そのほかに 1.5GHzまで測定可能にもなるらしいが 安定度がちょっと心配・・
*6 この製品以外にもクローンが 複数販売されている。もちろんアマゾン以外でも。
*7 3つとも 手持ちでの測定。HFのワイヤアンテナが 風が吹くとギザギザになるのと同じ?? いや、それだけではないだろう。
*8 900MHz超は 5倍高調波使用で NanoVNAの出力が弱いのが原因とのこと。
*9 S21を使うなら、アイソレーションが気になるのでシールドした方が良いのだろう。
*10 デザインは 極めて重要である。
まいど。<br>CQ WW CWの160mでKPEと打たれていたのを聴いていました。<br><br>うちもこの前-Hを入手しました。クーポン込みで5.8k円ほどで、発注から11日目に届きました。<br><br>早速1.8~2MHzのSWR特性を測ってやろうと思ったんですが、画面がぐじゃぐじゃで、これはやっぱり内蔵OSCが最大-9dBmでは中波放送などに負けてしまうのか?と思っていた所、こちらの記述でちゃんと撮れていることがわかって、CALを念入りにしてDISPLAYのTRACEを2本だけにしてやってみると、鍋底カーブが表示されて、やっと動作させることができたようでしたw。<br><br>あと単独のリターンロスブリッジではリファレンス端子に50Ωの終端を付ける物もあるのでS21に50Ωを付けっぱなしでやっていたらこれもダメでw、CH1はオープンで、CH0だけで測るのがやっとわかりました。<br><br>これタッチパネルにもコマンドメニューにも慣れる必要があるし、ちょっと入っていき辛いところがありましたが、まあ何とかできたようです。<br><br>あとうちの160mのアンテナでも雨でボトム周波数が上がり晴れで下がる傾向がありました。これはおそらく雨が降ると接地系の抵抗やリアクタンスが多少とも小さくなる、晴れると大きめになるからだろうと考えています。<br><br>またメインワイヤを弛ませるとボトム周波数が上がり、張ると下がるということがあり、これはワイヤが地面に近くなるからか?と想像していますがよくわかりませんw。
念入りにキャリブレーション DONEしたつもりでも ショートやOPENで SWRが低いままのことがあります。これは あり得ないので、今一度 キャリブレーションすると 良くなったりします。<br>また、SMA→Mや SMA→Nの変換コネクタを調達しましたが、当然ながら SMA→BNC→Mよりもマトモに測定できるようです。<br>なんといっても、ほとんど一瞬でスイープして SWRカーブ描いてくれるのは助かりますね。
ありがとうございました、なかなか、難しい!
アマチュアのアンテナ制作が趣味です。SWR計として使えるか調べていました。大変詳しい情報に感謝です。<br>先日愛用してたAA600アナライザが屋外で使用中に消えてしまった(何者かに持ち去られた様?)ので代わりの物を探していました。
今日、NanoVNAが届いて、本体を取り出したとたんに、基板の間から何かの部品が2つ落ちました。 半径1cm位の1つは半円形の金属のフタの様な物。2つめは半円形のプラスチックの物で、真ん中に巻きバネの様な物が付いてます。 バックアップ電池のホルダーかな? こんな部品ありませんでしたか?
何の部品かはハッキリしませんが、落ちた場所は判りました。<br>右上に出ている丸い出っ張り部分ですね。
いろいろなhpを見たところ、「ジョグダイヤル」の様です。<br>返品交換も面倒なのですが、操作はタッチパネルだけじゃダメですかねぇ?
ジョグダイヤル修理完了。60過ぎの鳥目のオッサンには、久々にシンドイ細かな作業でしたが。<br>・・・しかし、背面パネルの4つの平ネジが全部微妙に太さも長さも違う! 六角もユルユルだし。 さすが中華、やっぱり中華です(^_^;) もちろん、手持ちのネジに変えました(^-^ゞ
hondaさん、私は ジョグダイヤルを使ったのは 最初だけで、現在はタッチパネルだけで使っています。PC側からUSB経由でも操作できますし・・
有難うございます。<br>やはり、ケースが必要ですね。<br>Gigast4を持ってますが、VNAは初めてです。<br>同軸キャビテイとかヘリカルキャビティとか作ってまして、Q特性を測りたいです。<br>スミスチャートも勉強したいです。
ナンと!・・・注文してないのに、nanoVNAがもう1台送られてきましたぁ(^_^;)<br> 思い当たるのは、(オークションで買ったので)評価で、件の「ネジがバラバラ」を書いたのですが、たぶん、クレーム処理として代替え品を送ってきたのではないかと、思います。<br>ウソみたいな話ですが、モウケタ感じです(^-^ゞ<br>良くも悪くも、中華ですかね(^_^;)
初めてコメントさせていただきます。<br>私も最近購入して触っています。<br>Mコネで50オーム終端を作られてこれを基準にキャリブレートしてメーカーのダミーを測定されているようですが、この判断は正しいのでしょうか。自作ダミーが測定基準になっていてそれから外れた物が特性が悪化して見えるのではないでしょうか。間違っていたらごめんなさい。
>自作ダミーが測定基準になっていてそれから外れた物が特性が悪化して見える<br>お見込みのとおりです。<br>複数のSWRメータで 件のメーカ製ダミーと自作ダミーを440MHzで測定すると、いずれも自作ダミーの方が優秀でしたので こちらを基準とすることにしたものです。説明不足ですみませんでした。
自作ダミーを基準にした事よく分かりました。1/8W抵抗をMコネの中心ピンの中に埋め込んでおられる様ですがこれが高周波特性の良好な理由なのでしょうか?M型のダミーはUHF帯では厳しい物と思っていました。私も一度作ってみようと思います。(アース側のハンダ付けが難しそうですね!!)
-Hを購入しました。ご教示 請う。<br>・タッチパネルのタップ・ロングタップ<br>・レバースイッチ <br> L / L 長押し<br> R / R 長押し<br> 押し込み / 押し込み長押し<br>しても、メニュー表示がでません。NanoVNA-H・・・・の画面のままです。
私は -H のことはよく知りませんが、中身は ほぼ同じハズです。<br>ので、いろいろやっても画面遷移しないのなら、それは初期不良 もしくは 壊れているのではないでしょうか??
-Hですが、画面遷移しなかったので、自己責任にて、表面カバー・裏面パネルを外してみると、裏面カバー外すと正常に反応するようになりました。裏面パネル取り付けによる基板の歪・異物混入・ルーズコンタクト等が考えられると思いますが、再現しないので"よし"とし、販売元には連携しました。ご教示ありがとうございました。使い込んでみます。
つい最近 -H4を入手しました。画面が大きい分だけ楽です。でもチョットだけ高かった。しょうがないですね。<br>それからA電子のSMAからの変換コネクタですが安いけど、精々300MHzくらいまでかなと思っています。それ以上高い周波数の時はSMA→BNC・Nで特性の明記してあるトーコネ製などを入手したいと思っています。でも高いので・・・です。<br>ちなみに、一関市にも石倉山があります。やはり移動運用ポイントです。Hi<br>また、交信よろしくお願いいたします。
こんにちは。 NanoVNAを注文し、予習のつもりでネットで探していたらここに辿り着きました。MSK144で探していたときもKPIさんに辿り着き、ご縁が有るようです(^_^;) 1.9はATUでしたが、勉強して真面なアンテナを上げたいです(^_^)v こちらは海も渡る熊が居て、なかなか移動出来ませんでした(>_<)
FKFさん 書込みに気づいていませんでした(^^;)。コネクタは良品のように見えて実は430MHzにさえ使いたくない怪しいものもありますね。<br>PRVさん FBにお使いください。私は机から落としてジョグダイヤルが粉々になってしまいましたが、タッチパネルオンリィで十分使えています。(^^)<br>なお、このbLOGは 1年以上前の記事へのコメントはできませんので、そろそろこの記事へのコメントはできなくなります。