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[Radio] 144でペルセウス

2019年08月13日 23時 更新

お盆といえば ペルセウス座流星群の時期である。

いつもなら 50MHzでやってた MSK144による流星散乱通信、今年は 144MHzでやってみた。

今回の目標は ロシアとの交信。
ロシアはTVの周波数事情等で50MHz帯が簡単には免許されないため、144MHzでの FT8 MSK144のアクティヴィティが高い。*1

使ったソフトは もちろん wsjtx-2.1.0*2。念のため MSHVも同時起動させてみたが、デコード能力は 同程度のようだった。


さて、結果だが・・ 今回は ボウズに終わった。受信できたのは以下のとおり。

RN0JJ   PN49     R0CQ    PN78
                 UA0LW   PN53

JE8DBM  QN03
JR4ENY  PM95
JN4JGK  PM84

ロシア局は 北海道の局と交信できたようだが、このときの相手北海道局は当方では デコードできなかった。50MHzならアンテナの方向が割とアバウトでもデコードできてしまうことが多いのだが、144では そうもいかないらしい。

50MHzと違う点は まだある。それなりの強度のPing信号が確認できるのだが、持続時間が極めて短いらしく デコードできない場合が多いのだ。

このため 通常 1メッセージ72msのところを 一部20msで送ることのできる Shモードが用意されている。このモードは 144MHz以上で実力発揮するとのことだ。

それから、T/Rの問題・・ WSJT-Xでの推奨値は 15秒なのだが、ロシア各局は 30秒でやってるようだった。今回は 向こうに合わせたが、やはり 30秒は長く感じられる。

また、今回のペルセウスでは、ロング・バーストはそれなりにあり +14dBなんて局面もあった。しかし とにかく Pingの数自体が極めて少ない*3。これでは 一交信に数十分かかってしまう。これが12月のふたご座や1月のしぶんぎ座ではどうなのか・・

とりあえずは 10月22日頃のオリオン座流星群を待つか・・・*4


*1 144MHzでは Es ダクト MS等 複数の伝搬で交信できる。だいたい 2000kmちょいとして カムチャツカからバイカル湖あたりまでは なんとかなる?

*2 当方のOSは64bit版なので、それに合わせて wsjtx-2.1.0-win64.exeを使用。

*3 今回は ロシア局も当方の信号をデコードできていたようなのだが、交信できるほどには かみ合わなかったということだ。残念。

*4 ペルセウス座流星群は すでにピークを過ぎているため 144MHzでは もう無理だろう。50MHzでは 15日過ぎまで交信可能と思われる。

Tada/JA7KPI : 2019年08月13日(火)

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