WSJT-X 2.1.0-rc5が 公表され、6秒シーケンスの新モード FT4が搭載された。
その諸元としては、次のようになるのかな・・と思う。
GFSKは、FSKの元データをガウシアン・フィルタ(関数)に通して平滑化し、IMDを そぎ落としたようなスペクトラムになっている。
FT8もこのフィルタを通すことで スプラッタを低減できる。GFSKへの変更で 感度は微かに低下することになるが、ほとんど問題にはならないだろう。
しかしながら、今回の rc版は その名のとおり お試し版であり、FT4に至っては an experimentalと断り書きがある まさに実験中のモードである。
仕様は 大幅に変更される可能性がある。
また、電波行政的には 今回のFT8の仕様変更について 届出が必要なのかどうか・・ 前回の Ver.2リリース時のドタバタ(^^;)の再現があるのか?? FT4も合わせて ちょっと様子見するのもいいのでは??
変更届出については、届出前でも 新モードの運用は可能。法的には『遅滞なく』届出すればよいことになっている。遅滞なく・・ってのは、当方の前の職場の例では・・ 確か 1か月とかでもセーフだったような気がする。
で、当局の対応としては・・ ご想像におまかせします。 (^^) *1
2019.6.4 追記:
なんてこった。予想しなかったわけではないが、早くも FT4に仕様変更が・・
今回の変更では T/Rシーケンスが 6秒→7.5秒、占有周波数帯幅が 90Hz→80Hz、S/Nスレッショルドが -16.4dB→-17.5dBとなったのだが、rc5版の FT4とは互換性が無くなった。
また、64bit版の実行ファイルにはサウンドインプットのゲインが100%に初期化されてしまうバグが依然として残っている。
当方は rc7も一応インストールしたものの、受信のみで まだ一度も送信したことはないという状況。また変更になることも十分考えられるし・・ *2
2019.6.20 追記:
新旧のFT8の帯域特性について フリーソフト WaveSpectraのピークホールド機能を使って調べてみたら、一目瞭然であった。
50~100Hz離れて -20dB程度改善されているっぽいが、実際のカブリは あまり代わり映えしないかも??
2019.7.16 追記:
WSJT-X 2.1.0 正式版がリリースされた。
FT4 及び FT8プロトコルに 更なる変更は ほどこされなかったもよう。
Windows 64bit版も提供されている。32bit版よりもデコード性能が良いようなので 64bit版Windowsを お使いの方は試してみてはいかがだろうか。
2019.7.20 追記:
本日、新版FT8で初めて送信してしまったが、当然ながら 旧版から いささかの変化も無いように思える。
電子申請での変更届出もおこなった。やはり3週間くらいかかるのかな。
2019.8.21 追記:
3週間どころか まるまる ひと月かかってしまった。これは 固定局の開局申請に要した期間よりも長い。まあ、補正の通知等も無く そのまま通ったのだが・・
この手の申請(届出)が 総通内部で負担になっていないことを祈るばかり。*3
さてさて、FT8などの SSB送信機を使った AFSKによるモード、電波型式でいうと いちおう F1D・・ということになっているわけだけど、実は これ、J2Dなのでは? ・・という議論もある。
なるほど・・ とも 思うが、そりゃ 詭弁でしょ ・・と いう気もしないわけでもない。秤にかけると・・ やはり FT8は 振幅変調系ではなく、周波数変調系であるべき・・ なのでは? *4
*1 rc5には なんだかな~ というバグもあるため、考えた方が良いかも?
*2 いまのところ 総通へも未届。→7/20届出。
*3 ああっ 優しいっ KPIさんって優しいのねっ (^^;)
*4 ちょっと 気合い足りないけど・・ 足りないのは・・ 申し訳ないが、実は どーでも いーから・・ (^^:)
昨日、FT8 9GFSKとrc5ベースのFT4が審査終了になりました。<br>関東総通では審査中から審査終了まで20日。<br>今日6月20日は、早速、FT4のrc7の仕様変更に対応するため、通信速度と周波数偏移幅の変更届を提出しました。
20日ですか。最近は このくらいは普通にかかってますね。<br>私は まだ届出していませんし、FT4や新FT8の送信もしていません。