この bLOG、石油ストーブの不具合関係では過去3回も記事を書いている。なにかS社とかC社に怨みでもあるのだろうか。
で、またもやウチのストーブに不具合が発生したのだが・・
曰く E-02 とのこと。
これは対震自動消火装置がらみのエラーで、地震等ストーブに なにかデカい衝撃があって 自動消火システムが作動した場合に出るヤツだ。普通はストーブの傾き等をチェックして電源入れ直せば復旧するはずなのだが、これが出っぱなしで消えない。
結論からいうと 転倒傾斜センサの劣化による誤動作だったわけだが、その手のセンサがあることは知っていたものの どのようなカタチしたものか等々の知識は まったく無かった。
で、まずはコントロール基板を目視でチェックしてみたら、なんと! 電解コンデンサが液漏れしてしまってて、隣に位置しているダイオードのリードを腐食させているでは あーりませんか。
このダイオード、大丈夫なのかな・・と、爪で触ってみたら・・ゲゲッ!! ・・ポロッ・・と リードが取れてしまった!!
つまり、電解液が酸性かなんかで、ダイオードのリード線を溶かしてしまっていたのである。
よくよく見ると、ダイオードに残ったリードの長さは 1mm未満。幸いにもダイオードとしては まだ正常動作するようだ。これにさらに細い電線をルーペと小型ラジペン駆使し四苦八苦してハンダづけ。なんとか元に戻すのに成功した。
しかし・・ 電解コンデンサが液漏れして 近傍部品のリード線を溶かす・・なんて ハナシでは聞いていたものの 実際に経験したのは初めてだ。もしかして、無線機等 現用の機器もバラして基板を見れば液漏れで足溶けてるのがあるのかもしれないが。
いやぁ・・ IC-756pro3の50W改造も苦労したが、今回の微小リードハンダづけも ルーペ無けりゃダメダメだったぜ。
ということで、E-02エラー自体については とっとと業者さん呼んで対応してもらったのだが、転倒傾斜センサの交換で あっけなく復旧した。しかし、このセンサは あまり故障することはないとのこと。実際に交換したのは初めてだと言っていた。
ところで、液漏れしたのは 1000μF 50V 85℃ のコンデンサ。これも交換したかったが手持ちがなかった。220μF 50V 105℃はあるのだが、容量イマイチだし とりあえず様子見である。*1
*1 ストーブ自体 2000年代初頭の製品で、既に補修部品の供給は一部を除いて 無いとのこと。