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[Radio] ビル陰の影響

2018年06月04日 19時 更新

以前から書いているとおり、ウチのアンテナからモロEu方向には複数のビルがあるわけだが、これの影響はどれほどのものなのだろうか。

もちろん詳しく測定することは実際問題不可能。しかし、ゆる~くなら なんとかなるのでは・・

ということで、再び 1石発信器の登場である。ビームパタンの検証も兼ね、設置位置を変えて測定してみた。数値はSメータの読み。

309度方向
送信点1 落合堤防河口付近。距離2.65km 標高5m 地上高1.5mDP。俯角0.4度。ギリギリ ビル陰にならない。
325度方向
送信点2 落合堤防能代大橋寄り。距離1.62km 標高5m 地上高1.5mDP。俯角0.7度。ビルA+ビルB+ビルCの陰。

ビームパタン/ビル陰の影響

309度方向のグラフのバックの抜けは150度方向に位置する 巨大タワー付きビルD の反射と思われるが、325度のグラフでは この ビルDにも電波が届いていないと見え、反射波は検出されていない。

また、325度地点は 309度地点より 1kmも当方に近いのにもかかわらず Sが1落ちている。つまり3dB以上の減衰があるということか。もっと落ちて-10dBくらいかも・・と思っていたが、そうでもないのは意外。

コントロール・ポイントが遠くて水平に近い角度で到来する電波に対しては弱いということなのだろう。一方、ヨーロッパからの信号であってもコントロール・ポイントが近く上から電波が降りてくるような状況であれば なんとか他局を出し抜くことも可能であろう。

そういえば、一番近いビルAは3階建だが、そろそろ耐用年数が問題となる時期である。実は、当地は都市計画上の規制がユルくなって 4階建てが可能になってしまった。なんとか 別の場所に新築してくれればありがたいのだが・・ (^^;)

さらに電波が飛ばなくなる恐怖におののいているKPIであった。


Tada/JA7KPI : 2018年06月01日(金)

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