ふたご座流星群の極大が明日15時頃となっているが、日本におけるピークは本日夜~明朝または明晩となるもよう。
ふたご座は日没後に昇ってくる。流星散乱通信を期待して 50.260MHz MSK144にQRV。
7M4OOS 8N1T JA0MRW JA3BXC JA4CXX JA4UMN JA5FFJ JA7CSS JA7RAK JA8CAR JE6HJT JF3BDN JH2DFJ JH3VJV JH7XRZ JH8FIH JI3CJP JK1BPA JL1OZI JM1DVI JQ1MSQ JR2HCB JR3GPP
ふたご座が天頂に接近するのは01時半Jst頃*1。この頃は天頂効果によりエコー数は減少するはずなのだが、01時過ぎに 3局とQSOできている。やはり低打ち上げ角のアンテナの場合、遠方でほぼ垂直に落ちてくる流星によるバック・スキャッタが利用できるのではないか。
実際のQSOは MSHVを使ったり WSJT-Xを使ったり。しかし 使い勝手は やはりWSJT-Xの方に軍配・・かな。
それではデコード性能はどうか・・ ということで、02時前から07時頃まで MSHV 1.60 と WSJT-X 1.8.0を同時起動させて受信比較してみた。
デコード設定と トータルのデコード数は次のとおりで、MSHVの方がデコードできた信号が多かった。
また、全デコード・データも比較してみた。ただし、同時刻の同じデータは まとめてカウントしている。
MSHV 1.60 でデコードできたが WSJT-X 1.8.0ではできなかったもの time dB data 203330 2 CQ JA3BXC PM74 203600 4 CQ JA3BXC PM74 205845 -5 CQ JA4UMN PM64 211815 3 CQ JA7CSS QM09 212530 -1 CQ JH7XRZ QM09 214245 0 CQ JA7CSS QM09 214330 -1 CQ JA3BXC PM74
WSJT-X 1.8.0 でデコードできたが MSHV 1.60ではできなかったもの time dB data 214900 -6 JA7CSS JA4UMN PM64
・・ということになると、やはりデコード性能は 現バージョンでは MSHVの方がちょっと上のようだ*2。ちなみに、WSJT-Xでは -7dB、MSHVでは -8dBがデコードできた最も弱い信号だった。*3
2017.12.15 追記:
12/14夜~15未明のMSも当地ではノイズに悩まされ、CQ出した後に信号は検出できたもののデコードできない*4ということも何度かあって、けっきょく 1QSOに留まった。*5
前夜の夜更かしも効いてきて居眠りCQを出しそうだったので01時頃でQRTしてしまったのだが、MSの活動としては まだ十分だったのではと思う。ただ、QRVしている局数は少なかった。日本の6m局数自体はアメリカとかEuに比べて多いような気がするが、MS人気はかなり低いといえそうだ。
1エリアの局で CQ 263 コールサイン ・・のように (おそらく)QRGを付してのCQを出している局もおられた。コールチャネルであらかじめサブチャネルをアナウンスしてCQを出すような感じか。これは 1エリアのように混んでいる場合には有効か。当地ではMSK144にQRVしている一番近い局でも 50~100km離れているので まだ問題にはならないレベルだ*6。しかし、QRG指定するなら もっと*7離れた方がいいかもしれない。
今年の ふたご座は ノイズのせいもあったと思うが リトライが多くQSOには苦労した。昨年はもっと すんなりできたと思う。(^^;) また、デコードできた信号は みんな割と強力だったが、弱い信号が少なかった。これは流星の数自体がイマイチだったのか、それともやはりノイズのせいだったのか・・ はたして来年は どうだろうか。
さて、ふたご座流星群の活動は 急速に下降しているようだが 今夜あたりも まだ使えるのではないか。
そして、こぐま座流星群が 12/22夜~12/23未明に極大を迎える。こぐま座は 北極星近傍に位置しているから 地平線に沈まず、また高度もほぼ一定で天頂効果も無い。当方も再度挑戦してみたい。
*1 82度くらいまで昇る。
*2 WSJT-Xが特に弱い信号を受信できないというわけでもないようだ。やはり MSHVに搭載のイコライザが効いているのか。
*3 MSHVのdB表示は 以前のバージョンでも低めに出ているので ほぼ同じとみていいのでは。
*4 フェイズ・シフタやジェット・マシンのように位相が回転する音として聞こえていたので、PCデコーダとしては苦手な信号になってたとか? もしかして CWなら判ったかも?
*5 MSHV vs WSJT のデコード競争は 18時~01時 MSHV:794 WSJT-X:723 で再びMSHVの勝利。
*6 そのような近場の局でもアンテナをサイド~バックにすると地上波ではデコードできなくなり、しっかりMSでQSOできている。
*7 10kHz以上? ・・それこそ以前使われていた 50.280とか・・
*8 流星に関しては「2018年の流星」「最近の流星群と火球」の2つの記事が掲載されている。
13-14日のMSではお世話になりました。<br>35年以上前に、2エレHB9CV 10Wでふたご座流星群MSを楽しんだことから、今年はヘンテナ10W MSK144で挑戦しておりました。<br>さすがにSSBでMSを楽しまれる局はいなくなりました。寂しいことです。<br>こちらに、JQ1MSQとあったのを確認し、やはり栃木県小山市からこちらへんでいたんだと安堵しております。<br>理論どおりゲインがある程度あって指向性が弱いものでも、メテオスキャッターは運用できると確信いたしました。<br>昨今の6mは寂しいものがありますが、面田がしやすく自分の身の丈にあった設備で、工夫次第とオペレーションテクニックを磨けば、十分MSの運用が可能であり、MSが特殊なものではないことを、特に若い世代にも学んでいただきたいと考えております。<br>愚考を失礼します。今般はお世話になり重ねて御礼申し上げます。<br>6mはまた来夏、つながることを楽しみにしております。<br>GN TU 73! de JQ1MSQ at Oyama-city TOCHIGI
手が冷たいので誤字脱字は、みなさんお心の翻訳システムをお使いして、大目に見てください。<br>ミスタッチがふえているもので。失礼しました。
MSQさんのCQは何度も見えておりましたが、タイミングが合わず お呼びできませんでした。次の機会によろしくです。<br>SSBでのMSは、SSNの高い時期ならスキャッタとか他の伝搬の可能性もありダメ元で試すということも多かったと思いますが、昨今ではキビしくなりましたね。<br>50MHzはEsオンリィという局がほとんどだと思われますが、MSも基本は Esなので挑戦される局がもっと増えてくれれば・・と願っております。