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[Bike] 自転車指導警告書

2016年11月07日 18時 更新

日没直後、買い出しのため自転車でスーパーに向かっていたら、忍の如く背後にいたパトカーに呼び止められ、なんとキップを切られてしまった!!
無灯火だと勘違いされたのかな・・と思ったが、そうではなく通行区分違反とのこと。なんじゃそりゃ!?

で、そのキップというのが画像のとおりの代物である。

自転車指導警告書

むむう・・ これだとまるで道路の右側を・・いわゆる逆走していたかのようではないか。確かに逆走は危険きわまりない違法行為だ。

しかし、当方が走っていたのは道路の中央寄りであって、しかもそれは二車線の左側レーンの中央寄りなのだ。さらに雨上がりで道路の左端には水が溜まってたりもし、路面状況に不安を感じたため やむを得ず一時的に中央寄りを走行したのである。

・・と強く主張してみてもよかったが、まあ、ネタとして面白いかな・・と先方・・若いお巡りさんの言い分を聞いてみることにした。*1

曰く「歩道に歩行者と自転車のマークが付いた青い標識がある場合、自転車は車道ではなく歩道を通らなければなりません」

えーっ!? それって「歩道だけど自転車も通行できますよ」っていう標識なんじゃないの!?
自転車は軽車両なので、道路交通法では車道の左端を通行する・・というのが原則だけど、歩道を通行するときは歩行者優先で徐行すれば自転車に乗ったままでもOKよ・・というのを明示するための標識でしょ!?

・・と、突っ込んだら、実はそうではなくて この標識が歩道にあったら原則歩道通行なんです・・と断言なさる。
現職警察官の言うことなので、当方も若干ビビった。しばらくチェックしていなかったし、もしかしたら道交法とか施行令とかが改正されたのかも。

しかし どうも納得がいかず、自転車と歩行者が同じ歩道を通行することについての危険性と自転車専用レーンを車道側に設置した方が より安全である・・などを まくし立ててみた。
だいたい日本の道路交通法というのは自転車的に見ると欠陥だらけであり、このことがツール・ド・フランス等のロードレースにおいて日本選手が勝てない奥の深い一因でもあるのだ。


そしたら、当方の反応が想定外だったのか 若いお巡りさんが引っ込んで 先輩警察官がお出ましになり、ここからハナシが自転車自体に変化。

車体番号は何番? ということになったのだが、これを防犯登録の番号と勘違いして「車体番号はありません」と答えた。なにしろ防犯登録が義務化された1994年以前に買ったものだからだ。*2

先輩警察官曰く「いや、車体番号はあるはずです」と、その数字を見つけようとする。で、自転車をひっくり返してみたら・・おぉ! BB*3の裏に数字が刻印されている。これだったのか。
で、車体番号確認後、事態ウヤムヤのまま お巡りさんたちは そそくさと去っていくのであった。

ここで ようやくピーンと来た。もしかして 俺って自転車泥棒と疑われてた?? 止められたのも いわゆる別件逮捕かよ ! 冗談じゃねー !!


さて、買い出しも終わって家に戻り、晩飯喰ってたら電話が鳴った。

で、先ほどの若いお巡りさん曰く「すみません。間違ってました。歩道に自転車専用のレーンがある場合は そのレーンを通行しなければならない・・が正解でした」
つまり当方は正しかったのだ。あの青い標識は「自転車通行可」にすぎず、「車道を走ってはいけない」というわけではない のだ。

しかし、若いお巡りさんよ、キミは依然として間違っている。

確かに道交法には「自転車道が設けられている道路においては(中略)やむを得ない場合を除き、自転車道を通行しなければならない」との規定がある。だが、あの「歩道の一部を青く塗った自転車専用レーン」は「自転車道」なのか?

否。あれはあくまでも「歩道の一部」であって自転車道ではない。このことは国土交通省も認めている。
自転車がこの「歩道の一部」すなわち「普通自転車通行指定部分」を通らなければならないのは、「歩道を通行する場合」に限られるのだ。歩道に自転車レーンがもうけられている場合、自転車は そのレーンから歩行者用レーンにはみ出すことができないということなのだ。*4

そして、「自転車は 車道の左端を通行しなければならない」・・という原則には いささかのブレもないのである。*5


お話としては、これでおしまいである。その後、あの若いお巡りさんがどうなったかは 当方の知ったことではない・・・

  • 累計距離 3732.0km (2016年分)


*1 もちろん「警告書」であって「交通反則告知書」ではないので 反則金の納付は不要。しかし3年間で2回摘発されると講習(有料)を受けなければならないもよう。

*2 四半世紀になろうとしてるわけだ。さすが BIANCHI 丈夫なクロモリ。

*3 ボトムブラケット・・クランク軸受。

*4 ただし、逆に 歩行者は自転車用レーンにはみ出して通行してもよいことになっている。これはオカシイ・・てゆうか、やっぱり自転車は車道走った方が安全?

*5 歩道を自転車が走っている国は 世界中で 日本だけである。

Tada/JA7KPI : 2016年11月05日(土)

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