Yaesu FT-726 を買ったのは たしか1984年頃だ。もう32年経ってるわけで、さすがに ここまで現役で使えるなんて想定外であった。
とはいうものの、さすがに古くなってボリュームを回すと「ガリガリッ」などと雑音が出てしまう。
不具合が出たのはパネルの右下、TONEのボリューム。普段は反時計方向に回しきって HIGHカットで使っていて ほとんど回すことはない。しかし、やはり気になる。
以前はいわゆる接点復活剤を使っていたのだが、プシュッと かけて とりあえずは改善するものの そのうち再発し、だんだん効果が出なくなってしまって ガリが定着してしまうというパターンが多いのだ。
で、今回は 自転車整備で使っている いわゆる パーツクリーナを使ってみた。カーボンの抵抗が はがれ落ちてしまう可能性も考えたが、プシュッと ひと吹きで ガリは消え、抵抗値もスムースに可変できることを確認。今のところ何の問題も発覚していない。
ということで めでたし、めでたし・・と、作業終了したのだが、あれ? バンドスイッチを押しても反応無い。ダイヤル回しても周波数可変できない。
あ・・ やっちまったか・・ と、再び 底面パネルを外してみると・・ コントロール・ユニットの P20というコネクタからの +5Vが出ている赤い線がハンダづけした根元から断線していた。断線箇所・・元々どこにハンダづけされていたのか・・を捜すが、目視ではルーペを使っても まったく判らない。
けっきょく回路図を追って接続箇所を特定。生体レンズ焦点調節機構が劣化しているので回路図を見るのと細かいハンダづけは はっきりいって苦痛。しかし まあ、なんとかクリアすることができた。
このFT-726、ガリオーム*1のほかにも 電解コンデンサの容量抜けが原因と思われる不具合なども確認できている。まぁ、だましだましという感じになってしまうが もう少しだけ現役で使い続けたいと思っている次第である。
*1 大昔、可変抵抗器をバリオームとも いってた。Variable Registor ヴァリアブル・レジスタ → ヴァリ・ OHM → バリ オーム という流れ? 英語圏ではポテンショメータと呼ぶ。