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[Radio] オール秋田 2016

2016年11月22日 01時 更新

第30回オール秋田コンテストに参加。

常置場所のアンテナの具合を診たいので、移動は なし。
昨年はロウバンド用アンテナとして移動用の3.5/1.9トラップ逆Vを使ったが、今年は先だっての台風を警戒して撤去済み。そうするとスローパーモドキだけになるので 3.5のアンテナが無いなぁ・・ どすべが?

そしたら、ここから こーやって こーすればデュアルバンドになったりして・・なんて MMANAでシミュレーションしてみたら、なんかイケそう。・・んなウマイ話があるかなぁ・・と思いつつもスローパーモドキを改造してみた。

他のバンドのアンテナとしては、14MHzは 専用の逆Vを地上高14mに上げた。21/28はタワー上の デュオバンド 3エレである。


21時、コンテスト開始。いつもの如く 1.9MHzから。ノイズが激しい。空電もあるみたい。垂直偏波系だから?*1

マルチバンドで入賞目指すのなら 早めに 3.5にQSYして3.5でのマルチ確保に勤しむのが王道とは思うのだが、当方は今回も 1.9に こだわってみた。
このため、3.5へのQSYは 22:30となってしまった。ラスト30分である。*2

けっきょく 25分間で 39交信。普段の修行が足らんから この程度でアップアップだ。*3
第一ラウンド終了間際に再度1.9に戻って 2局追加。

これで一日目が終わった。明朝の家事の仕込みをしてから就寝。00時前だった。



05時前に起床。ちゃちゃっと朝飯を片付け 06時、第二ラウンド開始。

定石どおり1.9をチェック。しかし2局の追加で終わる。その後 3.5にQSYして10局以上できたものの 06時半を過ぎると ここにも閑古鳥が・・

7MHzとばして14MHzをチェックしてみるが、国内はぜんぜん開けていないっぽい。DXは聞こえるんだけどね。

しかたないので 7でRUN。これが06:45過ぎから09:45頃まで続くのだった。*4

RUNの幕間に他バンドをチェックしていたのだが、14MHzは ようやく良くなってきたようだ。10時頃からCQを開始。しかし あまり呼ばれない。
21と28にも顔を出してみるが、県内局 1局ずつのみ。

再び14へ戻る。九州中心に ぽつりぽつりと呼ばれるものの、レートは急降下。
仕方ないので 11:20頃から また7MHz。けっきょく、このまま辛抱しつつ正午・・コンテスト終了と相成った。

<タイムチャート>

    | 21 22 06 07 08 09 10 11|合計
----+------------------------+----
 1.9| 33 11  2  -  -  -  -  -|  46
 3.5|  - 39 12  -  -  -  -  -|  51
   7|  -  - 22 49 37 36  - 18| 162
  14|  -  -  -  -  -  1 10  2|  13
  21|  -  -  -  -  -  -  1  -|   1
  28|  -  -  -  -  -  -  1  -|   1
----+------------------------+----
合計| 33 50 36 49 37 37 12 20| 274
累計|    83      205      274|

1.9や7MHzでは 呼ばれているらしいもののコールサインが取り切れない局面がいくつかあった。まことに申し訳ない。
21MHzでは 岡山コンテスト参加局が聞こえている局面もあり、何度かCQを出してみたのだが さっぱり呼ばれなかった。28MHzでは 県外局は まったく聞こえなかった。また、50MHzでは 県内局すら聞こえず、144MHz以上はワッチしなかった。

今回、5バンドQSOできたのは 県内局のJH7XGNのみ。*5
4バンドQSOは、JA6BWH JG6JAV JR6KBF/6 JG1CFO の4局。*6

なお、すべて CWによる交信で、電話モードはゼロ。*7

<時間およびエリアごとの交信局数>

[1.9 MHz]
         1     2     3     4     5     6     7     8     9     0     合計    累積

 [21]   13     3     2     3     3     2     4     1     -     2     33      33
 [22]    1     2     2     -     1     1     2     -     -     2     11      44
 [06]    -     -     -     1     -     -     1     -     -     -      2      46

Total   14     5     4     4     4     3     7     1     -     4     46
[3.5 MHz]
         1     2     3     4     5     6     7     8     9     0     合計    累積

 [22]   14     2     8     1     1     2     6     1     1     3     39      39
 [06]    3     1     1     2     -     1     2     -     1     1     12      51

Total   17     3     9     3     1     3     8     1     2     4     51
[7 MHz]
         1     2     3     4     5     6     7     8     9     0     合計    累積

 [06]    5     4     2     2     -     4     2     1     1     1     22      22
 [07]   16     5     8     5     2     5     -     1     5     2     49      71
 [08]   14    10     6     2     -     2     1     -     -     2     37     108
 [09]   12     8    11     1     -     -     1     2     -     1     36     144
 [11]   11     2     2     -     -     1     1     1     -     -     18     162

Total   58    29    29    10     2    12     5     5     6     6    162
[14 MHz]
         1     2     3     4     5     6     7     8     9     0     合計    累積

 [09]    -     -     -     -     -     1     -     -     -     -      1       1
 [10]    1     -     -     1     -     6     2     -     -     -     10      11
 [11]    -     -     -     -     -     1     1     -     -     -      2      13

Total    1     -     -     1     -     8     3     -     -     -     13


電話がゼロなので今年もマルチバンドでの上位入賞は困難と思われる。また、3.5や 14 21の交信数がイマイチだったので その分マルチも少なく、けっきょく総交信数は昨年を上回ったものの、トータルスコアは・・・ まぁ いいか。(^^;)


ダブル・スローパーモドキ Double Sloperoid

さて、冒頭で言及した改造スローパーモドキは 図のとおり。

3.5MHz用のエレメントをハンダづけして追加し、逆方向に引き下ろしてみただけである。非対称の 歪な T型アンテナ・・という感じ?

3.5用のエレメント追加により、1.9MHzの方のエレメント長は短くなる方向に変動。ホントは1.8MHzメインとして使いたいが、今回のコンテスト用にエレメント端を 2mほど折り返して1.9MHzでSWRが落ちるようセットした。*8

なお、指向性は 1.8/1.9では ほぼ無指向性。3.5ではスローパー・エレメントの方向*9が少しゲインが高くなるが、誤差の範囲かも。以前上げていた仮設逆Vよりも帯域が広く、予想以上の出来であった。

なお、普通のスローパーのようにタワートップから給電するという手もあるが、シミュレーションによればスローパー部分のエレメントが長くなってしまい自宅敷地をはみ出てしまうという計算結果となった。また、なぜかゲインも少し低下してしまった。つまり、タワートップではなくタワーの中間部から給電した方が良いというシミュレーション結果となっている。*10

また、このアンテナで 7MHzを聞いてみたところ、既設の低地上高の逆Lに比して信号強度 S/Nともに良好な局面が多々あった。
今回のコンテストでも 7MHz用アンテナとして*11既設の低地上高の逆Lと切り替えて使ってみたのだが、ほとんどが このスローパーモドキでの交信ということになった。*12


多数お呼びいただき、ありがとうございました。来年もオール秋田コンテストをよろしくお願い申しあげます。



2016.11.20 追記:

昨日付けで結果発表となったようだ。*13

SOP HFマルチバンド電信電話で 2位。1位のXGN局は当方よりも100局近く稼いでいる。当方が 夜の部で1.9、昼前はハイバンド優先という戦略をとったことを割り引いてもスゴイと思う。当方同様 CWオンリィとのことだし。
しかし、当方が2位というのは意外。5位でも ぜんぜんOKっすよ。

1.9MHzでは 首位奪還に成功。まぁ、こだわるところには こだわる・・ということで。(^^)


*1 これってほとんど人工ノイズなんだろうな。移動運用だったら、空電とドラゴンノイズくらいなんだけどな。

*2 やっぱし中締めは24時にした方がいいような気が・・

*3 3.5や7では もっと速いキーイングにした方が良かったかもしれない。

*4 といっても連続RUNしてたわけではない。トイレや家事で何度か中断し、RUN周波数も変わっている。

*5 なんで28で できなかったのかしら・・

*6 1.9/3.5でできた九州勢は ここにあげた3局だけ、14でできた関東局は JG1CFOだけだった。

*7 実は、50MHzでは SSBでCQ出したのだが・・

*8 折り返したエレメントを伸ばすだけで 1.8MHz用になるというスグレモノ(^^;)だ。

*9 実設置では 北西(EU)方向。

*10 このシミュレーション結果については自宅のトタン屋根の影響もあるのかもしれないが未検証。また、トラップ逆Vとの比較では九州方面に相当する打ち上げ角25度方向のゲインは、このスローパーモドキの方が4dB程度高くなっている。

*11 折り返しをやめて1.9仕様から1.8仕様に変更すると 7MHzでのSWRはだいぶ改善されるが、今回は1.9メインなので7のSWRは悪いままATUを入れて使った。

*12 CQは 逆L、コールバックは スローパーモドキ・・とか いろいろ遊んでもみた。

*13 FDより早いのを期待していた。

Tada/JA7KPI : 2016年09月10日(土)
コメント(4) [コメントを投稿する]
JH7VTE 2016年09月14日(水) 23時

ATコンテストお疲れさまでした。6月に某コンテスト委員から出てくれ攻撃を受け、10日のみ3.5MHz電信電話での参加です。<br>2005年以来のエントリーでした。<br>空電ノイズと虫の大群に悩まされましたが、2時間楽しめました。

JA7KPI 2016年09月15日(木) 22時

QSOありがとうございました。GJは珍でした。まさに GJ。<br>2005年というとバンド毎の時間割が廃止された年ですね。この頃はまだ50で8エレ使ってました・・ 若かった。(^^;)

JI7OED 2016年11月20日(日) 22時

まぁ、こだわるところにはこだわるということでして。

JA7KPI 2016年11月22日(火) 01時

何にこだわったのか不明だぞ > OED<br>やっぱしマルチバンドって 7MHzで一定の出来高を補償できなければダメなわけで、そこらへんが 納得できないのね。<br>ま、勝つためにどうすればいいかは判っているんだけど、実際 自分でそれはやりたくない。やればできるんじゃないかって思うんだけど、やっぱし違うよね・・っていうKPIを説得できない。分裂しとるな。(^^;)


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