昨年の夢よもう一度・・で JIDX CWにQRV。
しかし、そんなに甘くはなかった・・・
家庭の事情で移動地は能代港の中島公園*1。アンテナは久々の登場となる Gapped Delta Loop だ。*2
気温10℃ 北西の風 7m/s。風が強く、マスト フル・アップできず*3。しかも、風であっち向いてホイ状態。
アンテナについて言及すると、MMANAデータファイルと画像ファイルで示した寸法図とでは三角形の二等辺の部分の長さが異なっていて、実アンテナの寸法は寸法図の画像ファイルのとおりMMANAのデータよりも12cmずつ短くなっている。
この相違は、8mmという狭いGapと それに近接する直径4cm程度の金属マストの影響があるのではないか。マストが近接することでエレメント端が太くなったように動作しているものと考えられる。
このアンテナ、3つの逆Vを内包していて普通の逆Vよりは高ゲインではあるが、その差はわずか2.1dB程度である*4。回してみた感じでは、だいたいの方向に向けていればなんとかなる・・みたいな(^^;)。
さて、1日目は 14時過ぎに現着。
15時頃からテストのため送信し始めたのだが、なんと 送信するとバッテリの電圧が下がりロギング用のThinkPad X40がリセットしてしまうのである。*5
確かに送信時電圧降下はあるのだけれど、今まで他のPCでリセットしたなんてことはない。X40は低電圧に弱いのか・・*6
Po=10Wでもダメで、5Wまで落としてようやく正常になる。もちろんJIDXにQRP部門はない。今回はJIDX対応の ZLOG for Windowsを使おうと X40を持参したのだが、けっきょく紙LOGということになってしまった。*7
16時、コンテスト開始。参加部門は SINGLE-OP 28MHz SINGLE-BAND LOW-POWER だ。
直前まで ぜんぜん聞こえてきていなかったが、モンゴル(JT)局が強力に入感してCQを出している*8。JA局のCQはほとんど聞こえないが、聞こえないだけかも・・と、勇んでCQ出す。だが、まったく反応無し。しかたないのでCQ出してるDX局をS&Pすることに。かっこ悪う~(T_T)
けっきょく1日目の交信数は10のみ。ハイライトはオマーン(A4)。初交信だった。距離的にはタスマニア島(VK7)の方が遠いけどね。あとは JT、VK、香港、台湾。
ぴったり17時半で CL 撤収し、スーパー寄って帰宅。*9
2日目の12日は 07時前に起床したものの、なんだかんだで現着は08時頃。*10
てゆうか、実は目覚まし時計をセットするのを忘れてしまったのだ。ホントは07時前にはQRVしたかった。
気温8℃ 南西の風 3m/sで、アンテナはフル・アップできた(9.3m)。
08時半頃からQRV。さっそくワッチするとWが聞こえている。呼ぶと、わりとスンナリとってもらえた。ここでCQを出し 北米西部の3局から呼ばれることができた。これは大きな自信。
08時台は、ニュージーランドや南米アルゼンチンともできたが、アルゼンチンは強力だった。
09時に入ると、北米はカスカスへと移行*11。フィリピン、インドネシア、シンガポール、中国などアジアの近場がメイン。
しかし、09時半頃 突然 南米ウルグアイに呼ばれた。これも強力。*12
昨日振られまくってたタイの局も今日は調子よくできる。*13
10時前にはハワイから呼ばれる。もしかして、俺って飛んでる? ・・いや、これが普通のJIDXなのだろう。何しろ日本対全世界ってのはあまりないシチュエイションだから、弱い信号でもちゃんと探しあててくれるんだな。*14
10時台は再びアジアの近場オンリィ。11時台は局数ぜんぜん伸びず苦戦したもののメキシコとできる*15。
12時を過ぎるとUA0が聞こえ始め、ヨーロッパの期待が・・
で、ついに13時過ぎにブルガリア(LZ)、あこがれのヨーロッパとできた。直後、U.A.E.(A6)ともでき、NEWゾーン連続ゲット。
14時台にはハンガリィのほかアゼルバイジャン(4J)ともでき、今度はアフリカの期待が・・*16
そういやゾーン25ってまだだな・・って思ってたら、韓国局を発見してようやくできた。聞こえてた韓国局はその1局のみ。日本対全世界のコンテストに隣国から参戦しても、あまりおもしろみがないのかもしれないね。
さて、15時半頃からはCQを出して呼ばれるというパターンが連続することとなり*17、ポーランド、セルビア、チェコ、モルドバ、ルーマニアなどから呼ばれてニコニコ*18。S&Pしたのは記念局の 3Z90IARUのみ。
16時台もポロポロと呼ばれる*19が、昨年と違ってウクライナは1局のみ。やはりなにかとタイヘンなのか。
CONDXは まだ続くような感じだったのだが、ここでタイムアップ。17時ジャストで CL 撤収である。
残念ながらヨーロッパの深いところ*20やアフリカとはできなかったものの、交信数は 88、エンティティは 34という結果となった。ゾーン数は結果発表で・・・
しかし、なんで初日は飛ばなかったのかな。アンテナの地上高? やはり 1波長は上げないと・・?*21
<タイムチャート> | 16 17 08 09 10 11 12 13 14 15 16|小計 ----+---------------------------------+---- 28| 7 3 8 11 10 5 7 4 9 11 13| 88 ----+---------------------------------+---- 累計| 10 29 51 75 | 88
<大陸別の交信局数> 28 % North America 6 6.82 South America 2 2.27 Europe 22 25.00 Asia 40 45.45 Africa - 0.00 Oceania 18 20.45 Antarctica - 0.00 Total 88
2016.06.04 追記:
6月2日付けで ようやく結果発表になったもよう。
3QSO分減点・・ しかし、28L(28MHz SINGLE-BAND LOW-POWER)で 全国3位 東北1位で、なんとか入賞した。
うれしいけど・・ 結果発表がこれほど遅れるとね・・・(^_^;)
*1 一昨年のACAGなど何度もQRVしているが、今回は以前の場所ではなく130mほど北東に寄った原っぱ。
*2 MMANAファイルをリンクしておけば、みなさんダウンロードしてMMANAで見てくれるだろうと期待していたのだが、はっきりいってmaaファイルのダウンロード件数は記事の参照数に比して極めて少数である。他人の作ったMMANAファイルの中身を見たいなどというヒトは そんなに多くないといわざるを得ない。よって画像ファイルを貼って説明することにした。
*3 9.3mのところ、せいぜい6m止まり。
*4 早いハナシ、構造が複雑な割にメリット(ゲイン)が少ない。
*5 日常的な市内移動は徒歩または自転車であり自動車はムセンでしか使わないため、バッテリの充電が不充分なのであろう。
*6 X40はHDDが小型であるが、小型のためかアクセス速度も遅い。中古で格安だとしてもオススメはしない。(^^;)
*7 結果的にDUPEはあったのだが、体勢に影響はなかった。
*8 最初はホントにJTしか聞こえなかった。
*9 初日はヨーロッパ聞こえず。この日の黒点数は 74。
*10 JIDXでは、「コンテスト中の運用場所の変更は海上移動局を除き認めない」との規定が明記されており、前日と同じ場所からの参加となった。
*11 というか、08時台から既に下火になっていたように思う。やはりもっと早くからQRVすべきであった。
*12 なんで南米は強いのでしょうか??
*13 昨日は 5局以上呼んだのだが、1局もできなかった。
*14 弱い証拠に 何度も NR? と打たれた。
*15 北米カスカスになった後だったので、ホンモノか!? って思った。
*16 実は、JA7KPIはアフリカとQSOしたことがない。
*17 どうもWebクラスタの DX Summitにスポットされたようだ。
*18 ただしポツリポツリと1局ずつでパイルには一度もならなかった。(^^;)
*19 0746zに reversebeacon.netの HA1VHFに拾われていて、SNRは 3 dBだったもよう。なんて弱々しい!!(^^;) VY TNX!! おっと、MNI TNX ・・か。
*20 もう少し辛抱してQRVしてたらできた可能性もあるっぽい。
*21 2日目の黒点数は ちょっと落ちて 64なので、ANT地上高が やはり利いている可能性はある・・ けど、やはり1日目のCONDXは地磁気方面がイマイチだったもよう。
*22 某ラジオ番組で、JIDX contest is not so famous, and is not popular in the world, unfortunately.・・などとコメントされていた。(^^;)