三種町の釜谷浜といえば、さいきんでは風力発電で有名だ。
しかも、ここは立入制限が無く、なんとビュンビュン回っている羽根の直下に行くことも可能である。もちろんクルマもOKだ。
三種町のWebサイト見てたら、「本体地上部分の高さ63m、羽根を含めると最高102m」なのだそうだ。・・それって、1.9MHzのだいたい2/3波長かな・・もしかして電波乗ったりして・・と、思ったら、もうこれは行くしかないっ・・のである。(^^;)
風力発電の羽根の近傍で電波出してもいいのか・・という一抹の不安はあった。
しかしながら、現地ではそのような警告表示など まったくない。で、あれば堂々とアンテナ立てて電波出してもいいのである。いいことにしよう・・・
ここで、事前検討のデータを出しておこう。
この図は、MMANAでの「アンテナ形状」である。
めんどいので、風力発電機は、2基のみに簡略化してある。各基の距離はおよそ180m。1.9MHzでの1波長以上なので、ちょっと離れすぎであり、相互の影響はきわめて小さいと考えた。
風力発電機のアンテナ・エレメントとしての半径は、約1mと設定してみたが、計算の結果、近い方には、みごとに電波が乗っているのが判る。
こちらは、MMANAの計算結果である。
なんとか、ビームアンテナになっており、ゲインは通常設置の場合よりも約2dBアップ。打ち上げ角は約50度。F/B比も5dB程度という結果となっている。*1
残念ながら、現地ではMMANAで最大ゲインを記録したとおりのアンテナ配置にはできなかったのだが、悪くはなかったようである。ラジエータ役の自前アンテナと風力発電機の位置関係から、ビームは南南西方向に出ているものと推測される。
band/area | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | DX | QSOs |
1.9 | 10 | 1 | 5 | 3 | 2 | 3 | 24 | |||||
3.5 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | |||||||
10 | 6 | 1 | 4 | 4 | 1 | 2 | 3 | 1 | 1 | 23 | ||
14 | 1 | 1 | ||||||||||
total | 17 | 3 | 9 | 7 | 4 | 3 | 9 | 1 | 1 | 54 |
というわけで、今回の三種町移動の全結果はTABLEに記したとおりである。
現地には18時半頃到着し、明るいうちにアンテナ設営。19時過ぎからまず10MHzで開始。1.9MHzには19時半頃からQRVした。*2
3.5の方がガンガン呼ばれると思っていたのだが、ぜんぜんダメだった。
そのようなCONDXの中、1.9MHzでなんとか飛んでくれたのは、やはり・・・?? (^^;)
さてさて、このハナシは、「羽根も金属でできており、柱の部分と一体化して接地されている」というのが前提条件となっている。
羽根が絶縁されている場合、ほとんど電波は乗らない。*3
で、実際、羽根の材質は何かと調べてみたら・・なんかガラス繊維をエポキシ樹脂で固めたもの*4みたいなのよね・・ということは・・・(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)・・・
ま、時には 妄想だとの自覚があっても突っ走る局面が必要なのかもしれぬ。
しかし・・羽根の直下では、ちょっと気持ち悪い音も聞こえたりする。超低周波は さておき、せめて可聴周波数の音くらい もう少し抑制してほしいものである。(^^;)*5
*1 3.5MHzでは、あまり変化はなさそう。
*2 なお、いろいろあって、写真は無い・・ということで。(^^;)
*3 逆に3.5MHzでF/B比が出る可能性がある。
*4 なんだ、ガラエポ(基板)かよ!?
*5 と、ハナシをそらす・・
8/23更新の当記事ですが、21日に車でサンドクラフト見物に立ち寄りました。奇遇といえば奇遇。縁がないといえばそれまで(≧∇≦)