恒例、オールJA コンテストである。
直前まで移動地も周波数帯も未決定だったが、さいきんの50MHzQRV落ち込みの穴埋めということもあり、例年どおりX50Mでの参戦と決定。
また、移動地は Es期待で青森県境付近を検討したが残雪に阻まれ、オール東北と同じ高峰山は自動的に却下で、JCC#0406 男鹿市 寒風山 PM99WWと決定した。
15時過ぎに出発。斧松ルート*2で寒風山へ。
現地に着くと、お天気は良いものの風がちょっと強い。観光客は、まばらだ。申し訳ないが、その方が当方にとっては好都合である。
今回は、HFのアンテナは上げず、メインの5エレのみ。なお、コンテストとは関係ないが、衛星用のビーム*3もセット。
ちなみに、なんで関係ない衛星用アンテナを持ってきたかというと、JO2ASQの北海道ツアー追っかけのためなのである。氏の今回メインの利尻郡/礼文郡の衛星は CW/SSBで既にコンファーム済。しかし、おまけ(?)の増毛郡とは、どのバンド/モードでも交信していない*4。このQRVを逃すわけにはいかないのである。・・で、18時半過ぎの 衛星VO-52で無事 増毛郡増毛町ゲット。
この後コンテストの最中にも、ASQ/8の追っかけ中心で衛星にQRVしたが、地上波へのQRVはおこなわなかった。
さて、肝心の50MHzのCONDXはというと、数年前とは違いDUやVKが入感しているものの各ビーコン局は聞こえず、国内的には良いとはいえないようだ。しかし、国内CONDXがイマイチなのは、これ例年どおり・・かも。(^^;)
21時、コンテスト開始。
イマイチなCONDXだったはずだが、コンテスト直前頃には 一部の1エリア局の信号が安定して入感するようになっていた。このような展開は久々・・約10年ぶり?・・かもしれない。
初っぱな、ローカルさんとのQSO後、SSBでCQを出し続けるが、まったく呼ばれず。
近傍周波数を探索すると有名コンテスタのJK1JHU/1がいる。呼んだら一発で取ってもらえたので*5、これはS&Pの流れか・・と、方針転換。
その後すぐに、JE1BMJ JP1LRT JI1ACIらの有名どころとできたが、開始30分程度でできるのは珍しい方だろう*6。だいたい500km圏内の交信なので、電離層ではなく対流圏伝搬なのだろうが、いつも振られている神奈川の某局にも2回程度の呼びで拾ってもらい、こちらとしては良いCONDXであったといえよう。
ほぼ S&Pだけで 01時過ぎまで粘ってみたが、さいきんは睡魔が元気なことが多く、新局も捕まらなくなったので01時半で寝ることにした。
で、あっという間に寝た ! ・・・
・・と思ったら 04時30分である。またもや目覚まし時計を忘れたのだが、自動的に起きることができた。(^^;)
動きがあったのは、09時半過ぎである。九州が入感。Esだろうとは思うが、爆発にはほど遠い。散発的に九州とできるのみ。
10時になって、初めて 3エリアとできるが続かない。沖縄からも呼ばれるが急速に消感していく*7。このとき三重県ともできる。おそらくは Esそのものではなく、Es性のスキャッタなのでは。
11時になって初めて 4エリアとできるが、やはり続かない。いったいどーなっておるのだ。5エリア四国とは、13時台になってようやくできる。
8エリア北海道は、何度かアンテナを北に向けてはいたものの、14時台になってようやく 2局のみできた。このほかにも数局聞こえてはいたのだが なんぼ呼んでも反応なく、CWでもCQ攻勢をかけたが やはり反応なしで、あきらめてしまった。
というわけで、パッとしないCONDXではあったのだが、まったくダメダメというわけでもなく、なんとなく飛んだり飛ばなかったり(^^;)という変なCONDXであった。詳しくは、データをご覧いただきたい。*8
<時間およびエリアごとの交信局数> (括弧内は電信の内数) [50 MHz] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 合計 累積 [21] 6(4) - - - - - 6 - - 3(1) 15(5) 15(5) [22] 7(1) 1(1) - - - - 1 - 1 1 11(2) 26(7) [23] 3(2) - - - - - - - - 1(1) 4(3) 30(10) [00] 8(3) - - - - - - - - - 8(3) 38(13) [01] 2(1) - - - - - - - - - 2(1) 40(14) [05] 1(1) - - - - - - - - 2(2) 3(3) 43(17) [06] 2(2) - - - - - 1(1) - - 2(1) 5(4) 48(21) [07] - - - - - - 2(2) - - - 2(2) 50(23) [08] 5(2) - - - - - - - - - 5(2) 55(25) [09] 1 - - - - 4(2) 1 - 1 - 7(2) 62(27) [10] - 1 1 - - 3(1) 1 - - 3(1) 9(2) 71(29) [11] - - - 1(1) - 7(4) 1(1) - 1(1) 3(1) 13(8) 84(37) [12] 9(6) - - - - - 1(1) - - - 10(7) 94(44) [13] 1(1) 1(1) - 3(1) 1 2 - - - - 8(3) 102(47) [14] - - - - - 1(1) - 2 - - 3(1) 105(48) [15] 4(2) - - - - - - - - 1(1) 5(3) 110(51) [16] 3(2) 2(1) - - - - 2(2) - - - 7(5) 117(56) [17] 4(2) - 1(1) 1 1(1) - 2(1) - - - 9(5) 126(61) [18] - - - - - - - - - 1(1) 1(1) 127(62) Total 56 5 2 5 2 17 18 2 3 17 127 (29) (3) (1) (2) (1) (8) (8) (1) (9) (62)
<時間ごとの取得マルチプライヤー> [50 MHz] [21] 04 14 08 05 12 10 11 [22] 06 15 30 18 [23] 09 13 [06] 07 [07] 02 03 [09] 29 41 44 40 [10] 24 21 47 43 [11] 33 46 42 [13] 20 31 35 38 [14] 106 105 [17] 23 37 34 16
<マルチマップ> 11111111111111 000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445 123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890 50....**........***************.*.**.**....***.***.**.*****.**...
残念なのは、3エリアが 2局2マルチのみだったということだ。まあ、四国も同じなのだが、稼ぎどころであるはずの 3エリアとできなかったのが敗因といえば敗因であろう。このマルチ数(37)ではとても勝てない。*9
また、宮崎のビーコンはしょっちゅう聞こえて来ていたのに、あろうことか宮崎とできなかったってのは皮肉である。まあ、Esが弱かったというだけのことなのだろうが、考えてみれば、4月なら普通こんなもんだろう。
しかしながら、今回のスコアは ALL JA/X50MのJA7KPIとしては自己新記録なのであった。・・けど、実感 湧かんなぁー(^^;)
最後に、コンテスト周波数の件。
50MHzにおけるコンテスト周波数
以前は、CW 50.050~50.090、SSB 50.250~51.000 であった。 今回から(先日のオール東北から)
CW 50.250~50.300、SSB 50.300~51.000 に変更されている。
実は、この変更には賛成したくはなかった。*10
オール東北やこのコンテストでは、50MHzへのQRV局はもともと多くはなく、その影響はほとんど無かった・・のではないかとも思われるが、6m&DOWNや Field Dayではどうなのだろうか。杞憂に終わることを祈る。
さておき、交信してくださった皆さん、どうもありがとうございました。次もよろしくお願いいたします。*11
*1 寒風山は公園でもあり、長時間の運用はどうなのよ・・という懸念がある。今回は、雪解けも遅かったし、観光客も少ないことを考慮し運用に踏みきった。実際の運用地点は火口の北で、標高は240m程度。小型のアンテナで短時間なら、妻恋峠の駐車場(約270m)でも運用可能だろう。山頂(約350m)では、ホイップとかの微小アンテナでの運用とせざるをえないのでは・・やっぱし、観光地のど真ん中での長時間運用は避けた方がよいのだろうなぁ・・ちなみに、トイレそばの駐車場(約200m)は 南~南西方向は山でNG。(^^;)
*2 能代方面→寒風山へは、以前は大潟村に入り祝田橋から角間崎に抜け集落の中を通って・・というルートだったが、大潟村を縦断して男鹿市に入ったところで信号機を右折し、渡部のT字路を左折したら すぐ右折して田圃の中を進み、寒風山の登り口へ至る・・の方が速いようだ。ちなみに「斧松」とは、「渡部斧松」のことで、前述の渡部集落出身の偉人(?)である。(^^;)
*3 常時クルマに乗せているので、144MHz用は、エレメントが湾曲気味になってきた。最初から作り直したい。435MHz用は、エレメントブラケットに亀裂が入るなどし始めている。保守用部品ということでツキウ商会に発注すべきか。
*4 いまのところ モード=CW バンド=7MHz以外 という条件で未交信な郡は、01003 北海道厚岸郡,01034 北海道島牧郡,01038 北海道白糠郡,08008 新潟県中魚沼郡,17003 山梨県中巨摩郡,21008 三重県北牟婁郡,24009 奈良県山辺郡,25006 大阪府三島郡,31020 岡山県加賀郡,32003 島根県飯石郡,32012 島根県仁多郡,38006 愛媛県喜多郡 の12郡。
*5 同局は50SSBからコンテスト開始ということが多いらしく、過去のコンテストでも開始当初RUNしているのが受信できているが、呼び負けて交信できないことが多かった。
*6 もっとも、昨年の ALL JAでは 開始数分後に BMJ局とできてるが。
*7 このように MS(流星散乱)っぽい入感が多かった。みずがめ座ηやうしかい座αの活動期間ではあるが、極大日からはそれなりに離れているし、散在流星にしては数が多すぎるため、MSではなく やはりEsによるものと思われる。また、信号強度がイマイチでもあり、正規反射ではないことがうかがわれる。
*8 コンテストは 21時までだが、日没前に撤収完了するため、18時少し過ぎで CLということになった。
*9 早くも敗北宣言かよ! (^^;)
*10 理由はイマサラなので記さないが、周知期間も短かったのではと考える。2か月ってのはないだろう。
*11 6m&DOWNでは数年ぶりに移動できるか!?
OMご苦労様でした。<br>当局は南の福島県東白川郡棚倉町の八溝山へ行って来ました。1.2エリアまででESもスキャッターもありませんでしたね。<br>土曜日の日中はDXが聞こえましたのでもしかして...と思ったんですが、残念なコンデションでした。
秋田の6mマンここにあり、ってところでしょうか。<br>お互い、自己新記録ということでよかったのでは。
マルチ数がスゴイですね。<br>大昔ですが、第一駐車場で運用したことがあります。3.5MHzのInv.Vを張って運用しました。<br>夜は暴走族がうるさいし、日中、暇なので車の中で寝ていると観光客に覗き込まれるしで大変でした。
マルチでは全国レベルに近づけても、北東北からでは やはり局数が稼げません。なんせ、半径100km圏内に10局いましたかね ?・・ってなレベルだし。(^^;)<br>来年あたりは、スキャッタも もっと良くなってくれると信じたいですが、太陽活動もワケ判らんことになっているようですね。