FreeBSD 6.3-RELEASEが出たので、まずは自宅の主計算機を Version Upさせた。この記事は、FreeBSD上のFirefoxで書いている。
FreeBSD 6.3への Updateでは、案の定、またハマってしまった。
あらかじめ xorgを完璧に入れたつもりだったのだが、Xの起動時にフリーズしてしまった。原因は、xf86-input-mouse と、xf86-input-keyboard がインストールされていなかったのである。エラー・メッセージもしっかり「kbdモジュールが無い」とか出ていた。moduleの pathを確認すると確かになんもない。しかし、まさかドライバ自体がインストールされていないとは・・・(T_T)
次につまづいたのは、マウスホイールだ。xorg.confの記述は覚えていたのだが、しばらく振りのインストールで、.xinitrcの方の設定を失念していたのだ。
Option "Protocol" "auto" Option "Device" "/dev/sysmouse" Option "Buttons" "5" Option "ZAxisMapping" "4 5"
xmodmap -e "pointer = 1 2 3 8 9 6 7 4 5 10 11 12 13"
つまづきはさらに続く。orz
最近はWeb見るのに flashplayer が無いとかなり不便である。で、portsから nspluginwrapperと linux-flashplugin7をインストールしたのだけれど、いざ flashのページを見ようとすると flashの枠は表示されるが、絵が出てこない。about:plugins で「インストールされているプラグイン」をチェックすると、ちゃんと「Shockwave Flash」は登録されている。
これには悩んだ。前のversionの6.2のときはちゃんと見えていたのに。そういえば、linux-flashplugin7って、最近 脆弱性が問題になって updateされてた*1よな、そのせいか。
困ったときのNet頼み。こういうときは日本国内のサイトよりも外国のその筋フォーラムを見ればなんとかなることが多い。某英語のサイトで、それらしき情報をゲット。
Section "Extensions" Option "Composite" "Disable" EndSection
これでなんとかなった。ほっ。
お次ぎは、日本語入力をどうしようかとちょっと悩んだが、自分は「カナ入力」の人なので、いまさら他の入力環境を再構築する気にもなれず、またまた kinput2+cannaでお茶を濁すことに・・・
Windowsでの日本語入力で使っているATOKからユーザ登録単語を抽出(約4,600語)してテキストデータで出力(辞書ユーティリティ使用)。その漢字コードをEUCに、改行をLFに変換して、これを kpidic.txtとする。
これを atok2canna というスクリプトで cannaの辞書形式に変換。うちのはATOK13だけど、ここのATOK12用スクリプトが使えた。VY TKS。
atok2canna < kpidic.txt > kpidic.ctd mkbindic kpidic.ctd
ATOKからの変換に加えて、portsにある cannadicもインストール。これでかなり偉くなった・・・かも。
その後、gimp xine realplayer xmms などもインストール。そうそう、忘れちゃイケナイ Adobe readerも。ちゃんとversion8だったのには感動した。*2
で、起動時、ログイン・プロンプトが出る前に panicを起こし、リブートしてしまうようになったのである。起動メニューからシングルユーザ・モードを選択しても、panicになる。エラー・メッセージから、loader.confに書いたドライバが原因であることはほぼ間違いない。つまり、なんとかしてドライバを読み込まないようにすればいいのだ。
けっきょく、Welcome to FreeBSD のメニュウで 6 を選択し、OK _ のプロンプトで、module_path=/boot/kernel;/boot/modules となっているところを、
unload set module_path=/boot/kernel boot
という感じでコマンド入力して、モジュール(ドライバ)を探せないように設定することでガンなドライバを読み込まずに起動させることに成功した。
というわけで、自宅 主計算機*3の環境はなんとか構築できたので、次は仕事場のファイルサーバである。
他の部署で廃棄対象となったペンティアムIII 800MHz Mem384MB HDD(ハードウエアRAID1)30GB っていう奴*4に FreeBSD 6.3-RELEASEをインストール。OSのインストール自体はなんの問題もなく完了。
ファイルサーバなので、Samba3をインストールしたのだが、旧サーバのSamba2の設定ファイル(smb.conf)を無修正で引き継いでしまったため、見える(ブラウズできる)けど接続できないという穴にハマってしまったことを除けば順調(^_^;)。現在はまだテスト運用中だが、近いうちにIPアドレス等入れ換える予定だ。
ZCR.jpのサーバも、そのうち・・・
DDS3のテープドライブ登載なので、こいつを使ってデータバックアップをおこなってみるか。といっても、SCSIも載ってるし外付けHDDに rsyncする方が復旧も考えるとはるかに楽かもなあ。ま、どっちもやってみよう。
#! /bin/sh echo "" cd /usr/local/ echo "tar to mt: takes for about 45 minutes." date tar cf /dev/sa0 ./samba/***/ ./web/ echo "Done. to Extract, cd Target_Dir and Do tar xf /dev/sa0 ." date
#!/bin/sh echo "" echo "rsync Backup to Other directory:" date /usr/local/bin/rsync -au --delete --exclude=*** /usr/local/samba/*** /usr/local/bak /usr/local/bin/rsync -au --delete /usr/local/web /usr/local/bak /usr/local/bin/rsync -au --delete /etc /usr/local/bak /usr/local/bin/rsync -au --delete /usr/home/**** /usr/local/bak echo "Done" date
このサーバでやってるのは、前述のSambaによるWindowsのファイル共有のエミュレート。おまけで Apache-httpdも立ち上げ、MRTGでトラフィック監視もやらせている。
ほとんどの設定を旧サーバから受け継いだが、upsdはportsに用意されている apcupsdを使ってみた。設定ファイル apcupsd.confは、DEVICEのところをとりあえず /dev/ttyd0 に書き換えただけで、しばらく様子見&設定ファイルのお勉強。
もちろん、いちおうテストはしてみた。UPSのACコードを抜くと、コンソールにメッセージ。お、ちゃんと電源LOSSを認識している。よしよし。しかも、電源断&復旧時に状況レポートが電子メイルで来てた。おお、偉い。
さて、6.3になって何が変わったかというと、portsのupdateなのである。これが portsnapサーバからのファイルのfetchに失敗する。
曰く、
cannot open ....gz No such file or directory snapshot is corrupt.
・・・となるのだ。ところが、何度も portsnap fetch を繰り返すととりあえず少しずつfetchが進み、なんとか終了することができるのであった。
しかし、これでは毎回気の遠くなるような時間がかかってしまう。Net検索してみると、この不具合は遅い(?)Proxyサーバ経由の時に発生するようだ。そういわれてみると、ウチの仕事場のProxyは普段から TCP_ERRORを吐くなど、あまり信用がおけないのだ。(^^;)
また、portsnap fetch で使っている phttpget なるツールもProxyナシであれば高速ダウンロードが可能なのだが、遅い(?)Proxy経由だと性能が発揮できないどころか途中でコケてしまうらしいのである。
ということで、phttpgetをwgetで代替させるという手を使わせてもらうことにした。結果、現在はサクサク動いているのであった。
*1 Versionは 7 だが、穴は塞がれている。
*2 こないだまでは Version5を使ってた。WindowsやLinuxより遅れてると言われてたFreeBSDだが、最近は違うぞ。
*3 メインマシン。KPIはコンピュータの訳語として「計算機」をよく使う
*4 実は去年のうちにもらっていた。しかし、まだ使えるのに・・・(^^;)
ついに FreeBSD 7.0-RELEASE が出てしまったけれども、<br>ZCR.jpサーバは 次(7.1?)まで現状維持(6.2)。<br>サーバ以外の計算機は、とりあえず 7.0にUp予定。