zcr.jpサーバのOSを FreeBSD5.4 から 6.2にバージョン・アップ。
今回はハマらないように・・と注意していたつもりだったが、やっぱしハマっちまいやんの。(^_^;)
前回バージョン4系列から5系列に上げてから、もう2年近くになる。バージョン・アップというのは面倒くさいので、できればやりたくないわけだが、旧バージョンは少し前にサポートが打ち切られている。さすがに放っておくわけにもいかないのであった。
データの安全性云々よりも、もしゾンビ化してひとさまのNet/PCを攻撃するなんてことがあれば申し訳ない。てゆーか、ほんとは落ち込んで鬱になるのを回避するという個人的な精神防衛策に過ぎないというハナシもあるが。
さて、zcr.jpのサーバのスペックは下記のとおりである。
Mother AX6BC Type-R (440BX) CPU Pentium III 759.58MHz RAM 256MB HDD 5GB QUANTUM FIREBALL UDMA33 LAN RealTek 8139 100BaseTX
この計算機は1999年初頭に組んだものだ。スペック的には、ちょっと辛いものがあるのだが、FreeBSD5.4の次の5.5ではなく、少し前にリリースされた6.2に上げることにした。
以前も書いたと思うが、これが仕事場マシンなら、こんなバージョンUPは基本的にはしない。しょせん道楽。どこまで追従できるか、自宅サーバ・・・てなもんなのである。
マシンが非力なら、人様に攻撃仕掛ける以前に自前の首が回らなくなるので、サーバのセキュリティ・ポリシに合致したバージョン選択なのである。(^^;)
あだしごとはさておき、まずはデータのバックアップから入った。必要なのは次の5種類。WebのHTMLファイルは全部モトデータがPCにあるのだが、一から転送するのがめんどいので、tarとかで固めて一括バックアップしてしまう。
HDDのパーティションも切り直したいし、今回もクリーン・インストールである。HDDの切り分けは、下記のとおりザックリ。
/ 150MB /tmp 150MB /var 150MB swap 400MB /usr 4042MB
少し前に gccをビルドする局面があったのだが、久々に「Filesystem full」などというWarningを見た。実際は少しだけ余裕を持たせてあるので、即、不要なアーカイヴ等を削除して事なきをえたが、危なかった。というわけで、/usr パーティションを少し拡げる必要がある。とはいえ、4GB程度と少ないのだが、ま、これでなんとかなるだろう。
以前、旧いCD-ROMドライヴが焼いたCD-Rを認識できないということがあった。今回はCD-RWに焼いて問題なく認識でき、OSのインストール自体はすんなりと終了。次に、ネットからアクセスしてHTTPサーバであるApacheをインストール。
ApacheはFreeBSDのportsシステムを使ってインストールしてもいいのだが、ports経由だとなにかと煩わしかったりするので、自前でやっている。肝はconfigureで、
./configure --prefix=/どこ/そこ/ここ --disable-autoindex --disable-so --disable-include --disable-asis --disable-status --disable-env --disable-imagemap --disable-auth_basic --disable-filter --disable-negotiation --disable-cgid --disable-actions --disable-authz_groupfile --enable-auth_digest --enable-mod_authn_file --enable-ひみつ --enable-deflate --with-included-apr
・・・である。(実際は1行。ひらがな部分は勝手に補完のこと)
最後にBLOGのシステムであるtdiaryを再インストール。少しディレクトリ構成を変更してみたのだが、ついにここでつまづいてしまったのである。
けっきょく、cacheファイルが悪さをしていたのであった。tdiaryは、サーバ側にcacheを保持している。また、ブラウザ側もcacheを持っているわけだが、この両方を削除してしまうべきだったのだ。最初はどちらのcacheも残っている状態でアクセスしてtdiaryがエラー。
このエラーの原因が判らず、インストール自体は正常に終了していたのに、6時間以上にわたってアタマを捻ることとなってしまった。はぁー、疲れた。
さて、インストール後の /usrの使用率は、46%。また、Apache、sendmail、BIND等を動かしている通常の状態 & 起動後3日目で メモリは 30MB FREE となっている。
実際の感触では、やはりインタプリタ言語によるCGI処理であるBLOGの反応がイマイチ。ただし、単なるHTMLファイルの転送等静的なものならば、特に遅くはない・・という感じで、まだまだ十分使えるレベル。ただし、それなりにヒマなサーバならば・・・という注釈が入るのだが。(^_^;)