ZCR/bLOG


[Radio] 電源修理

2005年07月15日 23時 更新

ずいぶん前に自作した 13.8Vの10A電源がこわれてしまった。電源OFFの状態で20Vくらいの電圧を出力端子に加えてしまったのだ。完全な不注意である。

トランジスタとダイオードを基板から外してテスタであたってみると、どうやら正常のようである。と、なれば唯一使っている心臓部のレギュレータICである UA723CN がお亡くなりになったのであろう。

そこで、通販で取り寄せようとUA723CNを検索したが、これがあまり出てこない。1個100円未満の値段が付いているところへ問い合わせてみたら、在庫は1個のみとのこと。さっそく注文した。

しかし、ICが届いてソケットに入れ、電源ONしたら、いきなり火を噴いた!!

あろうことか、ソケットへの装着が逆向きだったのである。凹んでいるところをソケットの凹みと合わせるのがホントなのだが、ICの表面の○印を凹みと勘違いしてしまったのだ。あわれUA723CNは真っ二つ。あーーー、最後の1個だったのに・・・これでこの電源もジャンクの墓場行きか。しかも、正常だった2個のトランジスタも巻き込んで逝ってしまった。

しかしまてよ、UA723って、ほんとは μA723 なんじゃなかったっけ?? ・・・と、20年ぶりくらいに気が付き、μA723CNで検索してみたら、UA723よりもHITするではないか。しかも、セカンドソースらしい互換品のLM723CNもまだまだ市場に出回っている。

というわけで、別のお店からμA723CNをゲット。トランジスタの方はジャンク箱から適当なやつを見繕って交換したところ、めでたく電源は復活したのであった。


さて、おまけである。

仕事場のノートパソコン(NEC)のACアダプタ(スイッチング電源)も逝ってしまった。電圧を測ってみると、ほぼ定格どおりの出力があるものの、1秒周期くらいで電圧が1V程度落ちる。幸い、予備のACアダプタがあったので、そちらに交換したのだが、気になったので壊れたACアダプタをバラしてみた。

ケースにはネジ穴のたぐいはいっさい無い。また、ツメで引っかけているのでもなく、どうやら接着剤で固定されているようである。

ケースの合わせ目をよーーーく見てみると、いかにも「ここにマイナスドライバを突っ込んでね」というようなミゾがあり、そのとおりドライバを突っ込んでグリグリやったら、あっけなくケースは開いた。

シールドケースを取り去り、基板を見るといかにも怪しそうな33μF/33Vの電解コンデンサがある。これを交換してみたところ、出力電圧は正常に戻った。なお、外した電解コンデンサを単にテスタであたってみたが、一見正常のように見える。試しに33μFを容量の小さいものに変更してみたら、10μFで故障時の状態が再現できた。やはり容量抜けだったということなのだろう。


«大潟村一周 最新 下見で鹿角市へ»
編集