現在、自宅からは10MHz帯のみのQRVとなっているのだが、最近へんなノイズに悩まされていた。そのノイズというかキャリアは10.1335MHzで常時 S9+15dBで聞こえている。
AMモードで聞くと、50Hzか100Hzが乗っているようだ。SSBではシングルトーンではなく、やはり50Hzか100HzでFMされているような感じ。この汚いキャリアがなぜか正確に1分ごとに約6.5秒間13回くらいFSKする。SSBでは「ギューン、ギューン・・」と13回鳴っているように聞こえるのだ。キャリアだけなら、ほぼ周波数一定なので、あまりウザくはないが、この「ギューン、ギューン・・」が非常に耳障りである。
そんな中、10.1335の固定周波数だけではなく、104.5KHz間隔で、BC(AMラジオ周波数)帯から29MHz帯までの全帯域で聞こえるのを発見。
居間のプラズマTVを真っ先に疑ったが、シロ。ACプラグを抜いて電源を完全に切っても止まらない。AMラジオをTVの側に置き、TVアンテナのケーブルを外すと若干弱くなるため、ノイズ源は自宅の外の可能性が・・・?? (TVアンテナケーブルがAMラジオのアンテナとして働いている)
AMラジオを持って自宅の囲りをウロウロ歩いてみる(真夜中^^;)。しかし、自宅付近がやはり一番強力なようだ。自宅内部では、一階よりも二階の方が強力。・・・となると、隣家の二階もしくは屋根が怪しい・・ということになるわけだが、はたしてホントにそうなのか??
ここで、長〜い(20mくらい?)1.5C-2V(同軸ケーブル)の先端にフェライトバーに巻いたピックアップコイル(エナメル線20回くらい巻)をつけ、受信機に接続。この検出器を持って自宅二階をウロウロしたところ、一発でノイズ源の発見に成功。(ノイズ源に接近すると受信音がデカくなる)
きわめてありきたりの結末・・・実は、ノイズの出所は、旧いノートパソコン(NEC PC9821Na9)のACアダプタ(スイッチング電源)だったのである。よく考えれば、真っ先に犯人候補にあげられてもおかしくない代物である。
「正確に1分ごとに約6.5秒間13回くらいFSK」というのは、実際はFSKじゃなくて、おそらくバッテリ充電動作のための「断続」だと思われる。FSKのように聞こえたのは、断続時に周波数が安定していないからであろう。
ノートパソコンは、常時使うわけではないので、通常はACアダプタの電源コードをコンセントから抜いておくことにした。
さて、次は本命のプラズマTVのノイズ対策である・・・できるのか???
ノイズ源のACアダプタを分解してみたら、シールド板(銅製)と基板アースとのハンダづけ部分が外れていて、これを元どおりにハンダづけしたところ、 ノイズレベルは激減した。(でも、完全には止まらない) まあ、普段はコンセントから抜いておけばいいし、このくらいで許してやろう。(^^;)