1996 年 3/25, 26 (正確には26,27) と 二晩連荘で百武彗星を見に出かけた。3/25 は朝から雨で、半ばあきらめていたのだけれど、夜になったら BEST CONDITION になっていた。最初の写真は、 3/27午前1時頃の撮影 (50mm,f=1.4解放,60秒露光)。北斗七星の一部と一緒に写っている。肉眼では 「尾」はもっと鮮明に、かつ長く見えた。
なんにしても、最接近した 25日にじっくり見ることができてよかったぁー。
次の写真は 4/13 午後 8時頃のもの(50mm,f=1.4解放,3分程度露光)。肉眼でやっと見える程度に光度が落ちてしまっている。
目のいい人でも尾までは見えないでしょう。双眼鏡を使用してやっと確認できるくらいね。
写真で明るく写っているのは 金星で、この方向ががほぼ真西。写真中央から右に寄ったところに 上にかすかに尾を引く百武彗星 が写ってるんだけど、見えますかぁ?
撮影場所は能代市落合浜で、観測中、自動車のライトには泣かされた。 春だもんなぁ (^^;)。
百武彗星、この後は残念ながら見る機会はなかった。もう二度と 見ることはできないのだろう。今も元気でいるのだろうか。 決して 天文マニア ではないけれど、宇宙科学ファン ではある自分。
ここで一句詠めた。
| 発見者 | 百武裕司(鹿児島) | 最接近日 | Mar.26 1996 | 最大光度 | -1.2等 |
| 発見日 | Jan.30 1996 | 尾の最大長 | 100度* | 周期 | 約17,000年 |
3/18/97 19:00 頃、残業してたら、北西の空に、かの ヘール・ボップ彗星(C/1995O1) を発見!40秒は長すぎたようだ。20秒程度でなんとかなると思われる。(ただし高感度フィルム使用)
尾 がはっきり見えるには、大気が乾いていることが必要 ということらしいので、 海よりも山の方がいいのかもしれない。高気圧 におおわれて晴れていれば BEST CONDITION といえるだろう。
撮影地は能代漁港(米代川河口)。
以下に主な流星群のデータを掲げておく。
| 群名 | しぶんぎ座 | みずがめ座η | みずがめ座δ | ペルセウス座 | りゅう座 | オリオン座 | しし座 | ふたご座 |
| 極大時刻 | 1/4 10時? | 5/6 22時? | 7/28 ?時 | 8/13 15時? | 10/9 03時? | 10/22 ?時 | 11/18 12時? | 12/15 02時? |
学術畑では「流星バースト通信」と呼称されているらしい。
この「流星反射」による電波伝搬は、アマチュア無線家 には 「METEOR SCATTER」としてよく知られているし、4月〜8月にかけて高度100km付近に突発的に出現する電離層「Es」は、流星と関係があるとする説も存在する。
Es層の調査では金属イオン濃度が高いことが知られており、これが 流星 によってもたらされたものである可能性は否定できない。
詳しくは、バナーのリンク先を辿っていただくとして、ようするに、解析プログラムとデータをダウンロードして計算し、解析結果をまたインターネットで戻してあげる・・という仕組みになっている。
とりまとめは、アメリカのバークリー大学が行っている。
CPUの空き時間を利用して計算するようになっているので、通常作業の負荷にはならない。